2015-04-08

モレノの悪い癖


エミレーツスタジアムの敗戦後、チームで最低の評価を受けたDFアルベルト・モレノについて、Sky Sportsでジェイミー・キャラガーとギャリー・ネヴィルが批評を展開。キャラガーは、モレノが手を後ろに回す行為はハンドボールを避けるためのものにはなっておらず、技術的な問題を上げた。

「ハンドボールについてはここ2~3年いろいろ議論が起きているが、手がサイドにあってハンドボールを取られることなんてほとんどない。モレノについてはいろいろ言われている。彼の前半の大きなミスはミニョレのセーブに救われた。カソルラがシュートを打とうとしている瞬間に、すでに手を後ろに回していて、しかもボールを見ていない。1点目の失点のシーンでは、手を回すのが早すぎる。まだ足元にボールがあるのに選手のほうへ身を寄せて止めようともせず、手を後ろに回して直立している。直立も良くないが、そのあとに体を一方へ傾けて転倒しかけている。」

「一方進行すれば相手が反対側にいったときには対応できない。確かにベジェリンのシュートはすごく良かった。でもこれは多くの選手たちが抱える技術的な問題。ミスじゃない。体を一方に持って行ってしまったら方向は変えられない。彼がこういうことをしたのはこの試合だけじゃない。これまで何度もやってる。モレノのこの守備は最悪だ。」




ネビルは、モレノの悪い癖はすぐに直すべきだと指摘した。

「彼はまだ22歳で、この国に来たばかり。もっとしっかり練習してこの悪い癖は直さないといけない。前のクラブからしてたのか、リバプールに来てから発症したのか知らないけど、これはすぐにでも直さないといけない癖だ。」

3バックの新システムで結果の出ていたリバプールだが、このシステムを続けていくには不安があるキャラガー。大事な試合前に切り替えか調節が必要だと訴えた。

「ブレンダンのシステムが上手く行っているのかどうかについて。2つのトップチームに敗れ、トップ4に届く可能性に大きなダメージを与えた。ここからはシステムを変えるか、このシステムを少し調節するかして、サイドのウィンガーたちの対処法を見つけないといけない。この問題はスウォンジー戦からずっと続いてる。FAカップでシーズンを救えるチャンスがある。」

「サイドのスペースが相手の攻撃を楽にさせすぎだ。サンチェスやラムジーがボールタッチしたエリアを観ればよく分かる。すべてがサイドに集中している。プレーがピッチ全体だった前回対決とは違う。ヴェンゲルは前回対戦やマンチェスター・ユナイテッド戦をみて、リバプールの弱みを分析し掴んだんだ。ウィングバックかセンターバックか、相手を誰が止めに行くのか、きちんと解決しなければいけない問題になってる。ロジャーズが今朝チームミーティングしたという話は、逆にしていなかったほうが驚きだ。ライバルに4-1で大敗して、6-1になってもおかしくなかったんだから。」

2015-04-07

ジダン:スターリングに関心認める


 レアル・マドリードのリザーブチームのコーチを務めるジネディーヌ・ジダンは、リバプールとの新契約を渋っているラヒーム・スターリングに関心を持っていることを明かした。

「ラヒーム・スターリングのことは知っている。もちろん我々は彼の事を選手としてモニターしている。レアル・マドリードを向上させられる若い選手は世界にも稀だから、我々が世界のトップタレントたちをモニターしているというのは当然のこと。ベイルについては1年以上監視したし、イスコとヴァラーヌについても同じだ。欧州の最高の若手選手たちを追っているし、レアル・マドリードに貢献できるという選手がみつかれば、彼らのクラブにコンタクトを取り、次のステップへ進めるよう努める。」

Guardianによるとリバプールは、放出するとなれば£5,000万以上の値をつけるとか。

2015-04-06

FAカップがシーズンを救う


4-1で大敗したアーセナル戦を振り返ったフィリペ・コウチーニョは、シーズンを救うためにはFAカップ優勝しかないと訴えた。

「俺たちのシーズンを救うためにはFAカップで優勝しなくてはいけない。FAカップで優勝できればシーズンは助かる。これを目標としてやっていくことが大事だと思う。アーセナル戦から切り替えて、カップできちんと結果を出す必要がある。5位で終えて、カップ優勝できれば成功したシーズンだったと振り返ることができると思う。でもみんなチャンピオンズリーグでプレーしたい。それが第一の目標だ。まだ7試合残っているし、それを終えてから出ないとわからない。」

 8分間で3失点という悪夢で大きなダメージを受けた。これまでできていたことができず。

「アーセナルはいつも通り非常に良いプレーをしていた。俺たちは勝つためにやるべきこと、その前の試合までできていたことができていなかった。ボールをプレスするとかね。それが結果を分けたと思う。厳しい試合だったけど、気持ちを切り替えて、信じ続けることだ。まだトップ4は諦めるべきじゃない。まだ試合はあるし、どうなるかはわからないよ。」

シモン・ミニョレもFAカップは必勝だと気持ちを切り替えた。

「マンチェスター・ユナイテッドとアーセナル戦が非常に重要な試合になることはわかっていた。ポイントが必要だったこの試合でポイントを得られなかったのはすごく残念。水曜日夜にはまたもうひとつ大事な試合が控えているから、気持ちを切り替えたい。FAカップで先に進出できるように。今はFAカップの事しか考えていない。俺たちにとって非常に大事な大会だ。重要性は良く理解しているから、しっかり準備したい。」

FAカップ、ブラックバーン戦は4月9日午前3:45(日本時間)キックオフ。FOXスポーツにて生放送。

キャラガー:スターリングは大間違い

 

ラヒーム・スターリングの契約問題の言動は大間違い
By Jamie Carragher

またもやチームスターリングのPR惨事が起きた。彼の契約交渉についての失望感を書いたのが6ヶ月前。またこれだ。ラヒーム・スターリングが週給£10万ほどの契約を蹴ったという事実に焦点が置かれており、£15万を欲しがっているとかいないとか。おかげで彼は目立ちたがりで生意気と思われているが、俺が知っている彼はそんな性格じゃない。彼は物静かで謙虚で、常に成長したいと頑張る少年だ。だがそんな彼のひどく見誤ったBBCのインタビューから、挙がった4つのキーポイントを検証してみる。

① “お金が問題じゃない。昨シーズンの今頃ならすぐサインしてた。”

ってことはタイミングの悪さはリバプールのせいだということか。何馬鹿げたことを言ってるんだ。昨シーズンの今頃は、スターリングもリバプールも絶好調で、ブレンダン・ロジャーズは彼を'欧州最高の若手'と呼んでいた。まちがいなくこのセリフは契約交渉で使われているはずだ。あの時期の彼の契約はまだ3年を残す状況。たとえスターリングの若さでも、そんなに長く残して高額の昇給の交渉をするのは非常にレアだ。それだけ長く契約を残している状況で、数ヶ月活躍しただけで報酬をもらえるなんてことは普通ない。チャンピオンズリーグとトロフィーについて、彼はリバプールではそれが叶わないというようなことを示唆しているが、すでに昨シーズンはリーグ優勝に迫り、今季はFAカップ優勝の可能性がある。リバプールの選手としてその大きな目標と期待を達成するのが仕事だ。それができていないのにさらに報酬をもらえるわけがない。05年に欧州制覇をした後に俺は新たな契約を結んだが、そのときも成果ボーナス制だった。だからスターリングもボーナス制の契約をすればいいんじゃないのか?そうすれば成功し、トロフィーを獲れば、彼が望む額のお金を得られる。

② “アーセナルの関心は嬉しいこと。誰もが天気の良い国でプレーすることに憧れる。”

まず、大事な対決の直前にこんなことを言うなんて、考えが浅はかすぎる。スターリングは、彼の顧問らと同じく、アーセナルでレギュラーの座が保障されているとでも思っているなら甘い。スターリングのマネージメント側は、リバプールが彼にとって最高の場所であることをわかっていない。今ここで大事なのはお金ではない。彼のサッカーと成長が最優先だ。アンフィールドで多くの試合に先発で出られるんだぞ。アーセナルだとどうだ?それは無理。オリヴィエ・ジルーやアレクシス・サンチェスを差し置いて彼がセンターフォワードでプレーできるとは思えない。スターリングはメスト・エジルやサンティ・カソルラとは違うから10番としてはプレーできっこない。となるとダニー・ウェルベックとセオ・ウォルコットとウィングのポジションを争うことになる。もしもマンチェスター・シティに行くとなれば、ベンチ要員。シティはペレグリーニのもとで4-4-2でプレーしているから、ヘスス・ナヴァスやサミエル・ナスリと右サイドで争う。バイエルンやレアル・マドリードの名前が挙がっているが、今の彼はこういったチームの攻撃に入れるほどのレベルの選手ではない。

③ “噂は無視しようとしてきた。世間の見方を変えたい。”

スターリング側はやり方を間違えすぎだ。ジョーダン・ヘンダーソンも契約更新について騒がれる立場にあるが、両選手の状況は全く異なる。ジョーダンも今季非常に良いプレーをしていおり、彼は1年後に契約が満期となるために交渉が行われているが、ヘンダーソンをお金に貪欲な選手だと言う人はいない。なぜなら選手も代理人もメディアを使ってクラブにプレッシャーをかけるようなことはしていないからだ。これが何よりスターリングと彼の代理人に腹が立っているところだ。20歳の選手とその代理人が公共の電波でリバプールFCの恥をさらすなんてとんでもない。給料を最大限引き上げるということについては別に良いと思うが、スターリング側のやっていることは冗談では済まされない。BBCのインタビュー内でスターリングが契約は更新すると宣言していれば良いインタビューだったと言えたが、結局問題を肥大化させて終わったと、彼も気づいているだろう。クラブとの交渉を停止したのであれば、メディアと話すのもやめろ。この問題についてみんなに騒がれたくないのであれば、自分から言うな。

2015-04-05

ロジャーズ:トップ4ほぼ無理


トップ4を争うアーセナルに4−1と完敗しトップ4がさらに遠くなってしまったレッズ。ロジャーズは守備力不足を嘆いた。

「スタートから非常にネガティブなプレーをしていた。開始10分で自分たちの手で自分たちにプレッシャーを与えてしまい、相手のホームでコントロールを与えてしまった。だがその後はリズムを戻し、パスを通すことができるようになった。相手を上回ったし、良いチャンスも作った。あの勢いなら同点かリードでハーフタイムを迎えられる感じだったが、実にひどい守備で失点を許した。」

「相手ホームで1点を与えてしまえば厳しい状況になる。36分に先制され、ハーフタイムにむけ流れが悪くなった。後半開始後選手たちはよく頑張った。3点もリードされていると事は単純だ。どうにかしようとプライドを賭けて戦うことが重要だった。」

「マーティン・シュクルテルは主力選手であり、ここ数シーズン我々にとって大きな存在だ。でも彼の不在だけではなく、チームとしてもっといい守備をすべきだった。若いサイドバックにあんな簡単にボックス内に入られてはいけない。」

トップ4と7ポイント差となり、シーズンの大きな目標であるトップ4には届きそうにない。

「現実的にトップ4に入るのはほぼ無理だろう。あまりに差が大きい。それが現実的なわたしの見方だ。マンチェスター・ユナイテッド戦までは良いプレーをし勢いがあった。しかしその後2試合ではパフォーマンスがふるわず、それが結果に影響している。FAカップにしっかり切り替えて集中したい。非常に大事な大会だ。」

騒動中のラヒーム・スターリングを讃え、移籍はさせないと主張した。

「彼はいつも通り、非常によくやっていたと思う。毎日頑張っているし、ただサッカーをしたいだけなんだってことがわかる。練習でも試合でも常に全力でやってくれている。それ以上のことはマネージメント側の責任だ。契約を2年以上残している彼が夏に移籍することはない。」