2015-12-03

クロップの練習はつまらない


10戦9勝と就任直後から見事な勝率を誇るユルゲン・クロップの勝利の秘訣は練習にあり。選手にとってはあまり楽しくないというクロップの徹底した戦術の練習が実を結んでいる。

「クロップのトレーニングセッションはすべて戦術的なものばかり。ピッチできちんとチームがポジション取りをしたり、プレス法やタイミングを学んだりするための練習ばかりで、彼は試合形式でやったりはしない。すべて戦術のみ。それが彼のやり方だし、実際俺たちはそれをやってる。イングランドでは試合が多いからあまり練習に費やせる時間がない。でも彼はその限られた時間でやりたいことは決まってるんだ。正直そういう練習は選手にとってちょっとつまらないけど、そういう練習をやってるからピッチで結果を出すことができる。」

練習はつまらないが、クロップのプレースタイルを大変気に入っているモレノ。

「彼は明確なアイデアを持ってやってきた。来た時に、もし負ければ彼の責任だけど、このスタイルについてきて欲しいって言ってた。そのアイデアは彼は絶対変えない。自分のスタイルを貫き通していることが結果につながってる。彼はドルトムントでもそうして成功した。しっかりしたアイデアを持っている彼の言う通りにするのが一番だ。彼のスタイルが好きだし、彼のアグレッシブなプレーは俺に合ってる。大好き。強烈にプレッシングして、ボールの奪って素早いカウンターアタックをしかて、11人全員が走る。最高だよ。」

トップ4を目標にやってきたリバプールだが、このままの勢いでいけばリーグ優勝できるチャンスもある。

「今プレミアリーグのタイトルは狙える位置にいると思う。チームはとても調子がいいし、ライバルチームはポイントを落としている。リーグ優勝のチャンスはあるよ。100%優勝するとは言わないけど、そのために戦うことはできる。」


スタリッジのすごさに感謝


才能はワールドクラスながら長年負傷に悩まされ実力を発揮する機会を失ってきたダニエル・スタリッジ。クリスティアン・ベンテケやロベルト・フィルミーノが調子をあげており、その脆さから'売りに出しては?'との声もあがっていた。しかしキャピタル・ワン・カップ準決勝となるサウサンプトン戦でチャンスを与えられ、マスタークラスのフィニッシュでチームを勢い付けた。マスコミやファンが騒ぎ立てるダニエル・スタリッジのすごさを目の当たりにしたクロップは、その注目度の理由をついに理解した。

「試合後にダニエルに言ったよ。"みんなが騒ぎ立てる理由がようやくわかったよ。ありがとう。"って(笑)。もちろん彼の才能は重々知ってたし、そこは疑ったことはないが、これほど重要な試合で生で彼のプレーを見るのは初めてだ。彼の場合は先発で起用すべきかではなく、どれだけ長くプレーできるかがわからなかったのが問題だった。結果、起用して良かったよ!」

「これだけいいストライカーが揃っているのはチームにとって大きい。スタリッジの全盛期のフォームに戻れるか?そんなことわかるもんか。彼はそれ以上になれるかもしれない。『史上最高のダニエル・スタリッジが見れそうだ』って書いといて(笑)。」

クロップを笑顔にさせたのはスタリッジだけではなかった。トップストライカーに囲まれる若手FWディヴォック・オリギがクラブ初ゴールに加えハットトリック。だがファーストチームで活躍するにはまだまだ学ぶべきことが山積み。

「オリギにとっては厳しい状況だ。彼自身学んで成長しなければいけないということは理解している。彼もそれを望んでいるし、そのためには我々がプレーする時間を与えなければいけない。やってみなければわからないなら、やってみようと話をした。今夜我々はそれを実行し、彼はしっかり仕事をしてくれた。」

He's too good to let go. ゴールマシーン!!

6得点の大勝で準決勝進出

Deadly Reds scored 6 goals
ユルゲン・クロップ効果に限界はない。キャピタル・ワン・カップ準々決勝が敵地サウサンプトンで行われ、6−1で圧勝。ベスト4入りを決めた。過密日程のなか、選手の体調を見ながらチームとシステムを変更したクロップのチームはディヴォック・オリギのハットトリック、ダニエル・スタリッジの復帰2ゴール、期待の若手ジョーダン・アイブのゴールでゴールラッシュを生み出した。

開始1分で先制点を許すも、25分ダニエル・スタリッジが同点弾を決める。4分後にはエムレ・チャンからパスを受けたスタリッジが2点目を叩きこみ、得点力を強くアピールした。ハーフタイム直前には、こぼれ球からのモレノの強烈なシュートにオリギが微妙なタッチを加えゴール。オリギのクラブ初ゴールとなる。

後半にも勢いは衰えず。オリギが68分に追加点、直後にはアイブがモレノのクロスに合わせ華麗なゴール。この日予想外の先発ながら、マン・オブ・ザ・マッチの活躍をみせたオリギが6点目を押し込み、見事な勝利を掴んだ。

Klopp believes Liverpool can challenge for trophies this season
開始早々に失点しながらも、終わってみれば圧勝。試合とゴール劇を楽しんだユルゲン・クロップ。

「こういう試合はゴールスコアラーを称えないとね。いい試合だったがスタートが良くなかった。悪いスタートをして終わるまでにこれだけのゴールを決めて楽しめる試合にできることはなかなかない。それが今夜できたのは私のチームのおかげ。練習はするがあまりハードに練習する時間がない。練習で戦術面のトレーニングもした。戦術的な練習は選手にとってあまり楽しいものじゃないが、今日のようにシステムを変えるとなれば練習はしなくてはいけない。サッカーでは運も必要にになるが、今日の試合は練習した戦術がうまく行った。」

「ハーフタイムには珍しく"3-1だ。気を付けろ。"とチームに告げたよ。カップ戦ではしっかり試合に集中していなければいけない。スーパーゴールを決められた。いいプレーからいいアシストだったよ。後半は相手の新システムに対応しなければならなかったが、ジョーダン・アイブを入れた事でペースも出て、守備も上手くできた。それが次の2得点につながったと思う。次にこんな楽しい試合ができるのはいつになるのかな?いい試合だった。」

一方、完敗のしたロナルド・クーマン監督は、守備のミスを嘆いた。

「こんな結果になるとは思っていなかった。リバプールは素晴らしい試合をした。欠点がなく、守備も固く、いいチャンスを作って、勝利を完全にものにした。簡単に失点しすぎた。リバプールのようなトップチーム相手にあんな守備のミスをしていては負けてしまう。後半はシステムを変えて、リスクを冒した私の責任だ。スペースを与えすぎた。」

準決勝はストークとのアウェイ戦。マンチェスター・シティはエヴァートンと対戦することが決まっている。レッズは5年で3度目の決勝進出を狙う。

2015-12-02

レアルがモレノに接触


ラリーガ強豪レアル・マドリードがスペイン出身DFアルベルト・モレノ(23)をリストアップしたと報じられ、代理人がハビエル・モヤ氏がスペインのラジオ局Radio 4Gの取材に応じた。

「これだけ大物の選手について、レアルが照会をかけてくるのは理にかなっている。ほかにスペインや他国のクラブが接触してきた。」

「もしレアルが我々との交渉を望み、リバプールがそのオプションに満足できるようであれば、交渉のチャンスはある。レアル・マドリードほどのクラブからオファーがくれば、アルベルトも大喜びだろう。」

「でも移籍はそんなに簡単にいかない。レアル・マドリードのクラブの大きさは誰もが承知だが、リバプールも欧州を5度制覇しているクラブだ。まず最初に決めるのはリバプールになる。」

ブレンダン・ロジャーズのもとではチャンスに恵まれず怒りを感じていたと明かしたモレノ。だが後任ユルゲン・クロップ監督ものとで新生活を大いに楽しんでいる。

「彼は今とても楽しんでいるよ。新しい文化を学び、世界最高峰のリーグでプレーしている。そこでファーストチームでプレーしているということが何より大きい。」

スペイン紙ASによれば、今夏にレアルは獲得を目論んでいたというが、元リバプール監督のラファ・ベニテスがこの選択肢を拒否したといい、1月にもレアルは獲得を狙うと報じている。Cadena Copeのインタビューに応じた際、モレノ自身がこの件に関してコメントした。

「レアル・マドリードの件については全く真剣に受け止めてない。兄弟や父、代理人、誰からも何も聞いたことはない。そういう記事はみかけたけど、何度も言ってる通り真実かどうかはわからない。でもそういう報道を見たのは確かだよ。」

ベンテケが来てくれてよかった


ダニエル・スタリッジの復帰でユルゲン・クロップにとって攻撃の選択肢が増えた。今夏のクリスティアン・ベンテケの加入以来、スタリッジとツートップでプレーできるかどうかという議論がずっと交わされてきたが、リバプールの伝説のストライカーであるイアン・ラッシュは、強力ストライカー二人が一緒にプレーできない理由はないとツートップを支持した。

「偉大な選手はみんな一緒にプレーできる。二人が一緒にプレーできないなんていう大げさな神話は私は信じていない。」

「ベンテケの獲得が決まった時私はすごく喜んだ。彼が3位、4位、5位と順位を左右するかもしれない選手だ。だが彼はもっと調子を上げられる。彼は単独でもプレーできるし、誰かと組むこともできる選手だから選択肢をくれる。そういう選択肢は彼が来るまでなかった。コウチーニョ、フィルミーノ、ララーナがいて、今ベンテケもいる。チームにとっていい事だ。試合数をこなせば彼はもっとフィットするはずだ。ボルドー戦のゴールで彼のゴールスコアラーとしての力も見えた。」

黄金時代を知るラッシュ。健全なポジション争いが成功するチームを作るという。

「私の見方としては誰にもファーストチームのポジションは保障されていない。リバプールが成功していた頃もポジションは確約されている選手はいなかった。チームが勝っている時に監督は”もしここでチームを変えればああなるな”とか考える。ポジション争いはとても健全なこと。だから、監督の選択肢のひとつとなり、監督を困らせたらいい。選手全員がフィットしているというのが監督の理想だ。フィットしていて、試合に出場できる状態の選手たちから監督がチームを選ぶ。それが私の現役時代のリバプールだった。」