2018-01-07

クロップ、コウチーニョ退団を惜しむ


フィリペ・コウチーニョがクラブ史上最高額となる総額1億6000万ユーロ(約217億円)でバルセロナへ移籍した。指揮官ユルゲン・クロップがエース退団について胸の内を明かした。

「不本意ながら我々は素晴らしい友人、人物、そして一流の選手であるフィリペ・コウチーニョに別れを告げる覚悟を決めた。7月にバルセロナが最初に関心を示していたときからフィリペがこの移籍を望んでいたことは明らか。彼は私やオーナー、そしてチームメイトに対してもどうしても移籍したいと強く主張していた。それでも彼を残すことができた。ここに残り、我々の未来の一員になってもらえるよう説得できればと思っていた。」

「リバプールサポーターにはっきり言っておきたい。クラブとして我々はLFCの一員でいることはスペインへの移籍と同じくらい魅力的なものであるとフィリペを説得しようとあらゆる手を使って全力を尽くした。それでも彼は、彼と家族の将来は100%バルセロナにあるとの主張を曲げなかった。この移籍は彼の夢であり、ここから先彼の意志を変える策はもう我々の手に残されていないと確信した。」


「彼は過去5年間クラブに対し素晴らしい貢献をしてくれた。非常に残念だが彼はその期間をもう延ばしたくはないとのこと。気持ちは重いが、素晴らしい関係を築くことができた彼の成功を祈っている。夏の移籍市場が閉まってからも、彼は献身し集中し、良いパフォーマンスをし、我々の勝利に貢献し続けてくれた。そこは彼のプロ意識の高さが伺える彼の長所だ。」

「当然サポーターががっかりするのは理解できる。特別な選手に別れを告げるときには毎度そうなる。ときにそれが受け入れがたいこともあるが、これはフットボールの一部。それぞれが独自の夢、目標、目的を持っている。選手たちはやってきては去るもの。それがフットボールだ。だがクラブには重要な選手を一人失ってもピッチで前進していけるだけの力と強さがある。今のチームはこういう状況にしっかり対応していける。今の我々の規模と強さがあれば、これを乗り越え前に進んでいける。」

「リバプールの歴史は私も十分理解している。これまでにも重要な選手たちが去っていっている。だがクラブは常にここにある。リバプールFCの心と魂が移り行くことはない。多くのクラブが買えるものなら買いたいだろうがね。私は今のチームの才能を信じているし、それ以上にオーナーが我々チームに必要な投資をし続けてくれると信じている。ということは我々はさらに成長し改善していけるということだ。」

「だからフィリペにはここで別れを告げ、我々はチーム成長の道を行き、アンフィールドにトロフィーをもたらすという我々の目標に向かって進んでいく。」

コウチーニョは、2013年1月にインテルから£850万でレッズに加入。公式戦201試合に出場し、54ゴールを記録した。バルセロナとは5年契約にサインし、違約金は4億ユーロに設定された。