2015-11-30

PKでパーフェクト勝利


アンフィールドで行われたプレミアリーグ第14節対スウォンジー・シティの一戦は、1-0でユルゲン・クロップ体制となりリーグホームゲーム初勝利。リーグ順位を6位に上げ、トップに6ポイント差にせまった。

50mphの強風に煽られ厳しい試合となり、開始から幾度かチャンスは作るも得点にはつながらず。0-0で折り返した後半62分ジョーダン・アイブのクロスが相手DFニール・テイラーの手に当たりPKを獲得すると、ジェームズ・ミルナーが冷静に決めて均衡を破った。


厳しい環境での勝利で確実にポイントを重ねている。ユルゲンは"パーフェクト"な結果に大満足。

「異常な風が吹いていて試合を常に左右していて、両サイドにとって非常にやりづらい環境だった。理想のサッカーはできていなかった。風はサッカーにとって大敵だが、我々は頑張った。この風と相手で計画通りにいかず、後半プランを変更せざるを得なかったが、結果は完璧だ。」

「選手たちはもっと良いプレーができるが、今日はパスを通すのも難しい状況だった。ベストパフォーマンスではなかったが、この風を考慮すればベストだったと言える。とてもまとまったチーム相手にいい場面を多く作ることができた。守備の観点から言えばベストパフォーマンスだったと思う。ミニョレの仕事はあまりなかった。良い守備ができたのはチーム全体にとって大きなプラスだ。我々が勝者にふさわしい。パーフェクト!」


チームにとってのプラスは結果だけではなかった。厳しい日程となる年末を控え、主力選手であるジョーダン・ヘンダーソンとダニエル・スタリッジがベンチから登場。

「リバプールファミリーにとって嬉しいニュースだ。二人の主力選手が復帰し、長い離脱を経た直後の今試合でとても良くやった。」

連敗が続くギャリー・モンクはペナルティキックのジャッジに納得がいっていないが、ジャッジを敗戦の言い訳にはしない。

「ペナルティはソフトすぎる。テイラーの肘に当たったが、彼はよそを向いていた。ハンドボールというのは意図的な場合のみのはずだが、そうでないのにラインズマンはすぐにフラッグを上げた。我々にコントロールできないジャッジのせいで負けるというのは残念でならない。チームに味方してくれないジャッジは困るが、それを言い訳にはできない。結果は私の責任だと強く受け止めている。」

Photo: Getty Images

2015-11-29

スタリッジの放出を考える時


負傷に苛まれ、近年多くの時間を治療に費やすダニエル・スタリッジについて、ジェイミー・キャラガーはそろそろ忍耐も限界か。クラブは放出を視野に入れる時が来たとDaily Mailコラムで意見した。

ダニエルの痛みとの闘い

ダニエルがフィットして好調な時には、プレミアリーグで彼の上をいくストライカーはセルヒオ・アグエロだけ。俺はそれほどダニエルのことを高く評価している。

彼が9月にアストン・ヴィラを懲らしめたとき、これが彼の復活のスタートであって欲しいと願っていた。だがそれ以降彼が出場したのはたった1試合。そういう事実からユルゲン・クロップがダニエルは真の痛みを理解する必要があるという発言は興味深い。

ダニエルとチームメイトだった時のことを思い返すと、彼はフィジカル的にもメンタル的にも100%フィットしていないとプレーできない選手だった。プロの選手で完全に100%の状態でピッチに立つ選手はほとんどない。ちょっとの打撲や痛みは誰にでもあったりするものだ。そういうときには歯を食いしばって乗り越える。

だがダニエルの欠場の多さはリバプールにとって問題になりつつある。彼を市場に出せばマンチェスター・シティレベルのクラブが買いに出るだろう。リバプールは彼のことをあとどれだけ待てる?クラブは彼の給料分をセーブするためにも彼を移籍させることを考え始める段階に来たのかもしれない。

夏のクリスティアン・ベンテケの獲得は、オーナーや当時の監督ブレンダンのスタリッジだけに頼れないという強いメッセージだった。イングランド代表でもコンスタントに出場できるハリー・ケーンが彼のポジションを奪っている。俺はケーンの大ファンだが、完全にフィットしたスタリッジは彼の上だ。

ダニエルにとって今問題なのは、彼のイメージは得点よりも負傷のほうが強くなってしまったこと。そのイメージを覆せるのはダニエル本人だけだ。

2015-11-28

スタリッジが学ぶべき痛み


復帰を目の前に再び足に違和感を訴え、出場予定の試合を退いたダニエル・スタリッジ。クロップによると、新体制のトレーニングに体を慣らそうと努めている現段階で痛みが出てくるのはよくあること。検査の結果、深刻な負傷は認められかったと状態を報告した。

スタリッジはメディカルチームのGOサインがあっても、ほんの少しの違和感があるだけでプレーを嫌がる選手であるとジェラードが自伝「My Story」内で明かしている。スアレスの不在時などスタリッジが必要な際には、キャプテンがメディカルチームに相談した上で、"お前ならやれる!"と後押しをしてプレーさせていた。そんなスタリッジについて、ユルゲン・クロップは新たなトレーニングがこなせるよう体を鍛え、本当の痛みを知る必要があると主張した。

「みんな知ってる通り、ダニエルはここ数ヶ月、いや数年ずっと負傷が続いている。その彼がトレーニングを再開となれば、プレーの質ではなく何よりトレーニングを重ねるということが大事だ。体が新たなトレーニングの激しさについていけるようにしないといけない。今回の場合は、深刻な痛みとそうでない痛みの違いを学ばせないといけない。」

「試合に出すためにかなり厳しい練習をしていた。彼の状態はそこまで悪くないが、前と同じように練習はできない。長期の負傷のあとこういうことはよく起こる。彼は昨年手術をして長いリハビリ期間を経て3試合しかプレーしていなかった。」

実力は確かなスタリッジ、クラブだけでなく代表も彼の復活を待ち続けている。だがまだ時間がかかりそうだ。

「みんなが待っているのはわかっている。ダニエルほどの才能の持ち主だからこそこれだけみんなが彼の復帰を心待ちにしている。彼じゃなかったらここまで話題にならない。ダニエルのようにこれだけ長く戦列を離れていると5週間トレーニングして、試合はフレンドリーマッチのみにとどめるのが理想だ。でもこの世界はそんなに簡単じゃないというわけで、我々は一番良い、早い方法を探らなければいけない。残念だが長くかかるから我々は忍耐強く待つしかない。みんなにも、私にも彼にも申し訳ないがそれが現実だ。」

2015-11-27

ジェラード理想の後継者


現在トッテナム所属のMFデレ・アリはリバプールが獲得候補リストに入れていた一人。リバプールファンであり、スティーブン・ジェラードが憧れの選手であると公言している。そのスティーブン・ジェラードが退団を発表した1月、アリはスパーズに加入。イングランド代表に招集されるほどの成長をみせるアリについて、BT Sport内でスティーブン・ジェラードがコメント。自らの後継者になり得る才能を持っているとリバプールが獲得を逃したことを嘆いた。

「代表と出場数から言えばアリは俺の19歳の頃より先を行ってる。MKドンズ育ちで経験もさらに上だ。そこでの経験が、トッテナムでインパクトを残せるまでに彼を成長させた。彼はとてもエキサイティングな選手だ。彼のキャリアが今後どうなるかはわからないけど、国内外で一流の選手になれる才能を持ってる。」

「正直リバプールが彼を獲得しなかったのが残念だよ。俺の退団が近づいていたこともあって、リバプールが獲得したいタイプの選手だと思った。彼はリバプールでこれから10年、15年とプレーしていける力を持ってる。」

もうすぐメルウッドに戻り、クロップ率いるチームと合同練習するジェラード。誰でも虜にするクロップの人柄に惚れ込んでおり、ハグもしてもらったことを明かした。

「俺も一度ハグしてもらったよ。とても心地良かった。彼はとてもいい気分にさせてくれる。とても熱くて、感情的で、選手を特別な気持ちにさせてくれる人だ。俺は元選手の立場だけど、彼のオフィスから出たあとすごく気分が良かったし、強い自信を持てた。それがクロップが今のチームにもたらしているものだ。ファンやサポーター、スタッフ、クラブ全体を明るくした。彼がきてリバプールはとてもいいプレーができている。」

「俺も練習に行くのが楽しみだ。ずっとリバプールにいたし、退団してまだ日が浅い。クロップの戦術の裏側、彼が何を選手たちに要求しているのか、何がブレンダンの時と変わったのかを見たい。彼を会見なんかを見ているのは本当に楽しい。彼の人柄は周りを虜にさせる。そんな彼と一緒に時間を過ごすことができるのはとてもワクワクするよ。」

スタリッジまたまた負傷


膝が完治し、ボルドー戦に出場予定であったダニエル・スタリッジが試合直前の練習中に足部に違和感を訴え欠場。スキャンを行うとユルゲン・クロップが明かした。

「今朝トレーニングをして、ホテルで準備をしていていたところ、ダニエルはチームを離れなくてはいけなくなった。まだ状態はよく分からない。そのニュースを聞いたとき彼は復帰目前だった。今は検査結果を待つしかない。」

2013年1月に加入して以来70試合で42得点という得点記録を持つスタリッジ。ファンの一人であり復帰を心待ちにしていたスティーブン・ジェラードもBT Sport内で落胆した。

「ダニエルにとってとてもショックな出来事だ。彼はピッチに再び立ちたいと必死の思いだったと思う。長期離脱を余儀なくされ、復活するために全力を尽くしていた。この試合が復帰試合になるかもと楽しみにしていただろう。リバプールファンやスタッフ、クラブもかなり落ち込むのは間違いない。」


ベスト32決めクロップ大満足


ヨーロッパリーグ第5節がアンフィールドで行われた。リバプールはボルドーを2-1で下し、グループステージ残り1試合を残し、決勝トーナメント進出を決めた。シモン・ミニョレのミスが与えたフリーキックにより先制点を許すも、ジェームズ・ミルナーとクリスティアン・ベンテケがゴールを決め逆転勝利。リーグの勢いのままホームで快勝とはいかなかったが、ヨーロッパリーグを本気で戦うユルゲン・クロップは結果に大満足。

 「イングランドのクラブはヨーロッパリーグはあまりヨーロッパリーグを高く評価していないってドイツから観ていても思ったし、ここにきても感じた。私は突破できてとても嬉しいし、チームもクラブもとても喜んでいる。だからみんな(マスコミ)も喜んでくれていい。順位トップになったのは嬉しいが、次のラウンドへ進めば良いチームばかりだからそれほど重要でもない。2週間後のシオン戦はいろいろ試すことができるが、それまでに50試合くらいある(笑)。まず明日からはスウォンジー戦の準備を始めなければいけない。」


ホームでお互いが譲らないタフな試合。レッズのパフォーマンスはまだ改善できる。

「今日の試合はいいところもあったし、そうでない部分もあった。ハーフタイムのスコアから相手はリスクを犯して前に出てくるようになり、我々は試合のコントロールを失いかけた。中盤のスペースを埋めることができず、ウィングは広がりすぎたり、下がりすぎたりしていた。相手が良いプレーができるチームで、彼ら相手に守備をするのは大変だろうとわかってるなら、相手を止めるためにもっとボールを上手く回さなければいけない。」

「前半はまあまあ、後半のスタートもまあまあ、そのあと苦しくなった。でもこの結果からいって、そういう流れは普通だ。お互い勝利を争った試合だったからどちらのチームが勝つ可能性もあった。我々が勝って非常に満足している。タフな試合だった。良い夜だったよ!」

22秒間もボールを保持するという最も低評価のついたミニョレのミスについては、非難しなかった。

「ミニョレの与えたフリーキック...私はこの世界で長いが、25分間あれ以上のポゼッションを持つチームでプレーしたことはない。ペナルティをもらって、そこから再スタートできた。2点目は素晴らしいゴールだった。満足しているよ。」

2015-11-26

ロヴレンのリーダー宣言



ユルゲン・クロップに強くアピールしたいと願うのはDFデヤン・ロヴレン。ママドゥ・サコーが負傷したことによりチャンスが巡ってきた。監督交代でリバプールの守備が変わったと語る。

「守備についてはこれまで以上に力を入れているから、前より守備がしやすくなったと思う。チームでしっかりプレーできている。俺がクラブに加入したときにはいろいろ変化があって、多くの選手が去って行った。今とは全く違うチームだったよ。チームや自分を信頼してくれる監督だと、プレーもしやすいし、自信を持てる。ミスをしても、ユルゲンは悪いところと良いところを指摘してくれる。」

「サコーを含めチームの選手はみんな大事だ。でも俺だってベンチに座るためにリバプールに来たわけじゃない。プレーできている今すごく気持ちが落ち着いているし、自分の最高のプレーをみせることに集中できている。大事なのは一試合一試合しっかり集中すること。次の8試合を見ていても仕方ない。プレッシャーはあるけど、どんな仕事にもプレッシャーはつきものだ。」

ジェイミー・キャラガーの後継ぎともいわれ、£2,000万の値札をつけてやってきた。波乱の1年目だったが、リーダーになるという目標は今も変わっていない。

「今のクラブで落ち着いているし、すごく満足している。チームがいいプレーができている。人生で壁にぶち当たったことは何度もある。他のクラブでもそうだし、また新たなことを学べるチャンスだ。悪い状況でも、自分を支えてくれる人々がいる。」

「リーダーになるためにここに来たし、チームをリードできると感じている。俺は大声を張って試合中に声掛けをするタイプだ。自分のことだけを考えたりしない。黙っているときは緊張している証拠だから、叫んでいられる間はしっかり試合に集中できているんだ。」

「過去の話はしたくない。監督だけのせいではない。俺たち選手の責任もある。もう済んだことは忘れて、今後のことだけに集中したい。」
  
自信を持てるようになったのはやっぱりクロップのおかげ。選手たちのサッカーに対する意見をも変えたという。

「当然監督がチームや選手個々に与えてくれる影響はとても大きい。選手たちみんなのサッカーに対する意見が変わったっていうくらいね。彼曰く『サッカーに生きて、一日中仕事のことを考えていれば、そのすべての見返りがピッチでもらえる』って。」


スタリッジがついに復帰か


マンチェスター・シティ戦でクロップ監督就任以来初めてベンチ入りしたダニエル・スタリッジ。ヨーロッパリーグボルドー戦でついに復帰するのではないかとささやかれている。ユルゲン・クロップは、起用宣言しなかったものの、スタリッジがピッチに立つ日は近いと明かした。

「ダニエルの復帰がどんどん近づいているというのは最高のニュースだよ。7~8回は連続でトレーニングができている。私がここに来てから最長だ。練習ができているというのは彼のためになる。彼がプレーできるとなれば選択肢が増えるから我々にとってもプラスだ。土曜日以降3~4回重要なセッションをこなしている。彼を起用するかどうかは明日の試合をみてくれ。フィットに近づいていてとても調子はいいが、今後数週間問題なく練習ができているかどうかも重要になる。彼がしょっちゅう負傷しているのはみんなご存知の通り。だから我々はしっかり安定した状況で彼をプレーさせたい。だが彼を入れた方がいいという状況が試合にあればそうするかもしれない。」

「クリスティアン・ベンテケもとても調子がいいというのも我々にとって重要だ。私がここに来た時彼は負傷していたが、チームとも代表とも練習を重ねてきている。」

ストライカーが続々復帰しているが、サコーの負傷にシュクルテルが体調不良を訴えており、守備陣が不足気味。

「今の我々はいい状況だと思うが、一つ問題が解決したと思ったらまた次の問題が起きたりする。シュクルテルが体調を崩した。ママは元気だが試合には出れない。守備には新たな策が必要になるかもしれない。どう対応するかは考える。」

ストライカーの選択肢が増えたことを喜ぶクロップ。だが重要なのは機能するチームを敷くこと。

「攻撃の選択肢が増えるのは、いろんな意味でリバプールの力になる。まずはピッチにチームとして機能する11人を敷く必要がある。もっとゴールが欲しいからと言って4人ストライカーを置いても意味がない。チャンスを作れるかどうかが重要であり、ストライカーがピッチに何人いるかではない。そのためにチームが一丸となってどり組まなければいけない。選択肢があるのはいいことだ。」


2015-11-25

KOPキッズがクロップ攻め


LFCTV人気のKop Kids。リバプールを愛するアイザック君が子供ならではの視点でユルゲンに質問攻め!"子供でいるのが辛いときはどうしたらいい?""なんでサッカーがそんなに好きなの?""自分の性格を表すとしたら?""長所と短所は?"。スカウス(リバプール訛り)も教えちゃう。アイザック君を気に入ったボスは、「6年後に契約をしよう!」と約束。Boss tha!

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クロップ最初に狙うは新GK?


かつて不動のレッズの守護神であったブルース・グロベラーは、1年前に現在の正GKシモン・ミニョレ'ドラキュラ以下'と呼び、ペペ・レイナが残留していればレッズは優勝できたかもしれないと酷評してきた。以降ベンチに下げられ更生したといわれるミニョレだが、グロベラーはキーパーとしての包括的な能力に欠けるといい、クロップは後任を探していると主張した。

 「私はここ2~3年彼のことを非難してきた。リバプールにそんなにオープンに非難するなと頼まれたこともあったくらいだ。彼は素晴らしいショットストッパーだと言ってきている。だが総合的な能力を見たときに力不足。総合的な能力というのは足元も巧みで、ゴール前のエリアに出てエリアを統治する力を含む。」

現在カナダでコーチングを行うグロベラーは、ミニョレのアンフィールドのキャリアは長くは続かないかもしれないと予想した。

「カナダの24歳のGKでミニョレと同レベルのショットストッパーで、彼より包括的な才能のあるキーパーを知っているよ。クロップは市場でミニョレに代わる選手を探していると思う。彼はドイツリーグの数選手に目を付けているから、もしかしたらゴールキーパーが彼の最初の獲得選手になるかもしれない。」

ジェラード来週にも練習合流


休暇を終えたスティーブン・ジェラードが来週からメルウッドで一緒に練習する予定であることを明かした。

「来週から数週間メルウッドに行くんだ。Mrクロップと一緒に練習するのが本当に楽しみ。彼の仕事ぶりをみるのが楽しみだし、俺も彼から学びたいと思っている。」

ローンでリバプールに戻る可能性は?

「ない。」

この日はBT SPORTでチャンピオンズリーグの解説を担当。元チームメイトであり、ドレッシングルームをシェアした数々の選手のなかで最高の選手であるというルイス・スアレスについて、今の彼は世界でトップ3に数えられると大絶賛した。

「彼はまたレベルアップしたようだ。あれ以上の上はないと思ってた。彼のゴールのなかには不可能だろっていうゴールもある。今のルイスは彼が目指していた場所にいるみたいだ。チームに馴染んだ今の彼は世界で3本の指に入る選手だと思う。」

2015-11-24

キャラ&ネヴィル大絶賛の勝利


エティハドスタジアムでのリバプールの大勝に驚いたのはジェイミー・キャラガー。Sky Sports内でここまで良いパフォーマンスを見たのはいつぶりだ!とべた褒め。

「前半の30~35分のリバプールはこんなに良い試合がこれまであったかってくらい良かった。クロップに交代してからだけじゃなくて、リバプールのチームとしてね。特に相手がマンチェスター・シティのようなビッグクラブの一流のチーム相手のアウェイゲームでこれだけいいプレーをしたのはいつぶりだろう。」

相手に隙を与えないクロップのプレースタイルは、黄金時代のチームを思い出すという。

「40~50代のリバプールサポーターにとっては、1点目の入れ方はイアンラッシュがケニー・ダルグリッシュのパスに走り込むような感じだった。ストレートのパスに斜めに走り込む。それが90分間見れた。リバプール選手たちはシティの選手の間を走り抜けていて、レッドアローズ(イギリス空軍のアクロバットチーム)見ているみたいな感じだった。あと2~3点追加点が入るチャンスもあった。」

「フロントの3人、コウチーニョ、フィルミーノ、ララーナは非常に活き活きプレーしていて、お互いの間を常に狭く保っていた。その理由はたぶんマンシティを止めるため。シティがボールを持っているときに中盤に詰めてワイドにエリアにボールを持って行かせる。でもあれだけ狭いとシティのセンターバックたちがボールに向かって出てきたときにそこを走り抜けて攻撃を仕掛けることができる。彼らは常にボックスの際にいて、そのラインを保っていた。」

クロップの目指すプレースタイルがリバプールでもだんだん見えてきた。

「インターナショナルウィーク中の練習の成果が出た。ベンテケが起用されないのはなぜかと聞かれたクロップは『ここ10日間ずっと同じ選手で練習してきた』と言っていた。彼らが何をしてきたのかが今日の試合でしっかり見えた。チームのまとまりやプレッシングの面でクロップの仕事ぶりはみてきた。今日の試合は、初めて攻撃面で彼が何を目指しているのか、彼が相手チームにどういうダメージを与えたいのかが見えた試合だったと思う。10日間の練習でそれができている。」

Gary Neville praises "fantastic" Liverpool
同試合解説を務めたギャリー・ネヴィルもマンチェスター・シティの攻撃力を抑えたクロップの戦術を称賛した。

「リバプールは素晴らしい試合をした。得点をする前でさえ、チームの信念と速くボールを回そうという意志を感じた。それにシティがついていけてなかった。前半のシティは鈍かったと思う。クロップのチームは、並々ならぬ前線からのプレスがよく話題に上がるが、今回はプレッシングだけではなかった。引く時には引いて、カウンターアタックで奇襲した。」

「その切り替えが、リバプールとユルゲン・クロップの大きな武器となった。シティはサイドから攻撃を仕掛けてくるからセンターバックが孤立することを予想していた。そのクロップのゲームプランがよく機能した。インターナショナルウィークずっと練習を続けてきたクロップは、選手たちが彼の案をしっかり実行してくれたことを大喜びしているだろう。」

レッズのサンバコンビ、コウチーニョとフィルミーノの見事な連携を大絶賛。

「リバプールはめちゃくちゃ良かった。彼らに相手チームがチャンスを与えればまだまだすごいプレーが見れそうだ。マンガラのオウンゴールは運が味方したものだったが、フィルミーノのコウチーニョのゴールにつながったパスはすごかった。そのあとも二人の細かな連携があり、コウチーニョが逆にアシストする場面もあった。あのプレーは簡単にできるもんじゃない。あれだけ難しいパスが通ればゴールは生まれる。'なんでそこでパスしない?!'っていうシーンは幾度となくあるが、今日のリバプールはゴール前できちんとパスが回っていた。フィルミーノは3~4ゴール決めてもおかしくなかった。」

ジェラード再びレッズとしてプレー


スティーブン・ジェラードやジェイミー・キャラガーがリバプールのユニフォームに再び袖を通す日が決まった。2016年1月7日、イアン・ラッシュら史上最強のレジェンドがオーストラリアのシドニーでオーストラリアレジェンズと対戦する。ジェラール・ウリエがリバプールレジェンズチームの監督を務め、現在参加が決定している選手はほかディートマー・ハマン、ヨン・アルネ・リーセ、ルイス・ガルシア。

ウーリエ、『リバプールレジェンズチームを指揮するのはとても誇り高き日になる。クラブ史上最高の選手たちと一緒にやれることを心待ちにしている。初めて指揮する選手もいればそうでない選手もいる。何より再びリバプールファンの前でやれるのはは何より特別だ。世界中どこへ行っても最高の声援をくれる彼らだから、この試合もとても特別な経験になると思う。』

ジェラード、『リバプールFCのレジェンドたちと一緒にプレーできるのはとても嬉しい。いい選手が揃っていると思うから、彼らと一緒に再びピッチに立つのが楽しみ。最高のリバプールファンの前で再びプレーできるなんて、俺にとって感動的な日になる。』

チケットは11月27日よりTicketTekにて一般発売開始。


これは集まりそう。真剣にめっちゃ行きたい。

2015-11-22

ハッピーツイート

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強い情熱がもたらした勝利


マンチェスター・シティのエティハド・スタジアムに乗り込んだユルゲン・クロップ率いるレッズは、前半31分で3点得点と攻撃力を大いにアピールし、結果1-4と大勝。優勝候補に引けを取らないチームパフォーマンスでリーグを驚かせた。ユルゲン・クロップはチームの強い意欲を賞賛。勝つという情熱が勝利をもたらした。

「パーフェクトからは程遠いが、非常に良かった。守備はもっとうまくやれたと思うが、我々はチャンスをものにした。カウンターアタックで見事なゴールを決められ、試合の流れが変わってしまう可能性もあった。相手がハーフタイムに2人交代したし、このレベルのチームの力にずっとついていくのは非常に難しい。でも我々は熱い情熱を持ってそれをやった。それが一番大きなカギだったよ。」

「情熱なしにマンシティのようなチームに勝つことはできない。相手のスペースを埋め、高い位置からプレスをかけるようにした。スタジアムの観客はシティが理想のプレーがなかなかできずナーバスになっていたようだ。そうするのが試合のファーストステップだったし、それができた。」

この大きな3ポイントで9位浮上。トップ4まで6ポイントに迫った。チェルシー戦に続く大きな勝利で勝ち取ったのはポイントだけではない。疑う者から信じる者へというスローガン通り、選手たちに自信と信念が根付き始めた。

「大きなステップだ。順位も上がって、これで20ポイントに乗って嬉しい日だよ。選手たちもハーフタイムで3-0なんてちょっと驚いていたよ。でもこの結果で選手たちが自分たちの力を信じ始める。それが何より大きい。」



2015-11-21

選手が去りたがらないクラブに


今夜のマンチェスター・シティには、今夏リバプールから移籍したラヒーム・スターリングがいる。クラブがスターリングを放出しないと公言するも、結局は本人が移籍を望み、£4,900万で移籍した。クロップはリバプールを選手たちが去りたがらないクラブに変えたいと語った。

「スターリングの件はよく知らないが、同じようなことが私にもあった。よく起きることだよ。ドルトムントのマリオ・ゲッツェの件と似ている。クラブにいたくない選手を引き止めることはできない。そんなことしてもうまくはいかない。お金を受け取って、そのお金で賢いことをすべきだ。」

「どんな状況でも選手の意思というのは非常に重要だ。今後は選手が誰も去りたくないというようなクラブにしていかなくてはいけない。選手が多すぎるから何人かは出さなくてはいけなくなる。スターリングの過去について話はしない。彼はみんなご存知の通り素晴らしい選手だ。今シティの選手だし、この件はもう終わったこと。他に優秀な選手たちがいるから、彼らのことを考えなくてはいけない。」

チーム増強のため莫大な予算を持つマンチェスター・シティ。お金だけで強いチームは作れない。

「私はチームを育成し作り上げるのが好きだ。それがサッカーの楽しいところ。でもほかの方法でやるチームがあってもいい。高額の選手が買えないからって言ってるわけじゃないよ。£5, 000万でもフットボールロマンチストなら買わない理由はない。私は一人の選手にそんなに高額を支払いたくはないが、もし欲しい選手がその価格なら考える。」

「自分のチームに£1億の選手がいてくれて、その選手がクラブにいたいと言ってくれるのが一番嬉しい。そういうチームを作りたい。でもほかのクラブがお金で選手を集めるというならそれはそれで問題ない。」

Sterling plays against Liverpool for the first time
「ピッチ上で互角に戦うというのが何より楽しいんだ。そのチームにどれだけの金銭を費やしたかとかどの選手を買ったとかいうのはどうでもいい。チームとして何がやれるかが一番重要だ。ドルトムント時代はホームで勝ったし、マンチェスターでは引き分けた。資金力では負けていたが、サッカーの試合では重要なことじゃない。」

イングランドの市場規模は、お金への固執を生み出した。しかしチームの育成や成長はお金で買うことはできない。

「イングランドに来て6週間になるが、ドイツに比べてみんなお金の話をしすぎだ。ドイツではバイエルンとほかのクラブの資金力が全く違ったからそういう話はなかった。ある資金でどうにかしなければならない。ここではお金の話はするのに成長の話は出ない。成長というのはお金では買えない。」

「お金は成功のほんの一部。重要なのはどれだけ仕事をするかだ。それを今我々はやっている。マンシティのことは考えない。君らは成金クラブ対そうじゃないクラブの対決とか書きたいのかい?好きなようにしたらいい。土曜日の試合の結果はまだ出ていないから、我々はそのために戦うのみだ。私に必要なのはそれだけ。それ以外は大したことではない。」



クロップがエンリケに手を差し伸べる


ブレンダン・ロジャーズ前監督により戦力外通告を受け、チームから疎外されていたホセ・エンリケ(30)にユルゲン・クロップが手を差し伸べた。ハムストリングの負傷から復帰したエンリケは、ファーストチームでのトレーニングに参加。昨日のU-21インターナショナルカップ対ベンフィカ戦で45分間プレーしフィットネスアップに努めている。全選手にチャンスを与えるという宣言をしたクロップは、約束通りエンリケにもチャンスを与えている。ヨーロッパのチーム登録を外れていることから出番は少ないと思われるが、ACLでジョー・ゴメスが長期離脱を余儀なくされたことにより、アルベルト・モレノのバックアップとしてファーストチームで第二のチャンスが与えられることになりそうだ。

2015-11-20

シティのことはわからない

シティ戦へ向けトレーニングを指揮するクロップ

優勝候補マンチェスター・シティの敵地へ乗り込む新生レッズ。準備を進めるユルゲン・クロップだが、セルヒオ・アグエロがプレーするのかどうかも不明で相手の研究は全くできてないとおどけて見せた。

「現在のリバプールとシティの違いは、彼らは練習を完全に非公開にしているから我々はシティについて何もわからないということ。何も情報がなくて何もわからん!(笑)アグエロについても知らないし、シルヴァのこともわからない。ボニーもどうなってるのかとか全然何もわからない。」

「そういう状況が試合をさらに面白くする。そういう選手たちがプレーしてもしなくても戦える準備をしている。試合に向けてきっちり準備を整えるつもりだ。」


I'm fit and ready! says Sturridge
何の情報も明かさないシティに、クロップはダニエル・スタリッジがフィットしていると宣言するも、起用するかどうかはまだわからないとマインドゲームを展開した。

「長期離脱を経てダニエルはしっかりフィットしている。当然まだ100%ではないが、様子をみて決める。彼の能力は超越している。でもどの選手もトレーニングが必要だ。今日5週間のリハビリ後3回目のフルエクササイズを行った。ストライカーは5分の練習で十分っていう選手もいるから彼の状態を見てみる。」

「ダニエルの問題は彼の才能が目にみえるということにある。練習での彼を見れば、『しっかりプレーできてる。いいね!』と思ってしまうんだが、試合でプレーするとなると考える必要がある。4週間半ピッチを離れていた彼にはトレーニングが必要なのは当然だ。プレシーズンでもそんなに長い休みはないんじゃないか?」

「4週間半トレーニングできず、サイクリングもランニングもできなかった。でも彼はとても技術力の高い選手だから練習中の彼を見ていると『彼をプレーさせるべきかな...』と思ってしまう。誰もがピッチでもっと彼を見たいと思うが、そのあたりバランスをしっかり取ることが大事。プレーさせるかどうかはまだ決めていない。」

スティーブン・ジェラードと合同練習について話をしたことを明かした。

「まだ彼は練習には来ない。今休暇中だ。リバプール退団後すぐにLAに加入したから長い休みを取れていないから、彼は今休暇を楽しんでる。良い対話ができた。彼は本当に良い人だ。一緒にとても楽しい時間を過ごすことができた。いろんなことについて話をしたけど今何も起こるわけじゃない。来週はまだ休暇中だからプレーしたくないということだ。私から言えるのはそれだけ。彼が練習したいというときに来てくれたらいい。これまで彼が500年使ってきたメルウッドだからこれまで通り使ってくれたらいい!その後彼はLAに戻ってプレーする。」

2015-11-19

Fit & Ready


ユルゲン・クロップ監督到着直後に再び負傷したダニエル・スタリッジ。マンチェスター・シティ戦を前に、クラブの新ファッションコレクション発売イベントに出席。プレーする準備はできていると語った。

「俺はフィットしていてプレーする準備はできている。これから楽しい時間が待っている。新監督のもとで楽しんでいるよ。ここ数日トレーニングに復帰したし、彼が就任した直後も練習した。クラブにとってとてもエキサイティングなときにいられてすごく楽しい。彼のもとでプレーすることや彼のプレースタイルを楽しんでるよ。選手として彼の求めるプレーを理解することは重要なことだ。」

現在10位にいるレッズだが、スタリッジは楽天的。トップ4に届くチャンスはある。

「外から見ている立場だったけど、チームがチェルシーで勝利する姿をみることができて嬉しかったよ。前節のパレス戦は残念な結果だったけど、気持ちを切り替えて前進していくことが大事だ。」

「プレミアリーグは競争の激しさでは世界一のリーグだ。予想しなかったチームが上がってきたりしてる。勝利はどのチームにもチャンスがあるし、真の優勝候補なんていないと思う。最も安定したチームが優勝するだろう。」

同席したディヴォック・オリジリバプールでの新生活を楽しんでいる。

「リバプールのようなビッグクラブに来ることができて嬉しいし、すごく楽しい。このクラブには素晴らしい雰囲気がある。チームに貢献できるように努力をしているよ。大物選手とプレーできるのはいつだって大歓迎。ダニエルやクリスティアンらから多くを学ぶことができる。新監督にしっかりアピールして、もっと経験を積んでいきたい。」

ストライカーとして、レッズとして先輩にあたるスタリッジは、先輩としての役目も果たさなければならない。

「ディヴォックはすごくいいプレーをしてる。彼がプレーする機会をもらえているのは俺も嬉しい。俺のような選手は彼がここでの生活に慣れて、成長していけるように後押ししていかないとね。」


2015-11-18

アロンソがリバプールに帰るべき理由


『シャビ・アロンソがリバプールに帰ってくる』という噂が飛び交っている。来夏バイエルンとの契約が満期を迎えるアロンソのリバプール帰還は、関係者全員にとって筋の通る話だ。

シャビ・アロンソがリバプールを退団して以来、「シャビ・アロンソが£3,000万で売れて良かった」と喜びシャンクリーゲートをくぐるファンは一人もない。レアル・マドリードに移籍するまで、アンフィールドで5年(05-09)過ごしたアロンソは、デビューシーズンにチャンピオンズリーグ優勝、翌年FAカップ優勝、07年チャンピオンズリーグ決勝進出で大きく貢献、最終年にはリバプールでプレミアリーグ優勝に迫った。

それからラファ・ベニテスは全盛期のアロンソよりギャレス・バリーほうがいいと判断。アロンソは1年後にレアル・マドリードへ旅立った。スペインではリーグタイトルを獲得、国内カップ2度制覇に、再びチャンピオンズリーグ優勝。さらにスペイン代表としてワールドカップ優勝を成し遂げた。一方バリーはマンチェスター・シティへ移籍し、リバプールは停滞期に入った。

それから6年経った今、シャビ・アロンソがユルゲン・クロップ革命の一員となるべく、レッズとして感動的な帰還をするのではないかと噂が立っている。アロンソのドイツ強豪バイエルン・ミュンヘンとの契約は来夏までとなっており、最後の契約が提示されていると思われる。ドイツ紙Bildによるとアロンソは引退までの2~3年の契約を希望しているというが、バイエルンがその年数の契約を提示する可能性は低い。スティーブン・ジェラードが選手として復帰する話が消えていくなか、アロンソの帰還は両クラブと彼にとって無数のメリットとなり得る。

ジェラードはベニテスのアロンソ放出を"愚かな決断"と非難
リバプールにとって良い理由

“リバプールで最高の5年間を過ごして、素晴らしい思い出ができた。リバプールFCは街にとってとても大切な存在だ。まるで宗教のよう。”

リバプールファンにとってクラブは唯一無二の存在であるということをアロンソはしっかり理解している。22歳にして彼はそれを悟り、それは今も変わっていない。移籍金の発生する移籍はリスクが伴うが、給料を除けばアロンソの獲得はおそらくリスクフリーである。クラブに在籍経験があり、事情をしっかり理解し、実績ある選手。そして今後はこれまでのような大きな期待を背負うこともない。

個性の強い選手こそ今レッズに必要な人材である。タッチラインにはクロップがおり、彼の情熱がみなぎっている。しかし、白い線を越えれば同じような男たちが並ぶ。近年ジェラードとキャラガーが退団し、リーダーシップに欠けるチームだ。ママドゥ・サコーやジェームズ・ミルナー、ジョーダン・ヘンダーソン、フィリペ・コウチーニョ(テクニック面で)、こういった選手がその穴を埋めようとステップアップに努めてきた。しかし以前と同レベルにはない。アロンソほどの際立つ存在感は大歓迎である。

さらにアロンソは実績のある正真正銘の勝者である。彼の獲得してきたタイトルリストは畏敬の念を抱くほどだ。今のリバプールの選手に彼の履歴書と並ぶものをもつ選手はいない。タイトルを除けば経験という点ではミルナーがおそらく一番近い。将来が期待されるコウチーニョ、フィルミーノ、ヘンダーソン、ゴメス、モレノたちはまだまだ学ぶべきことが多くある。

アロンソの帰郷はファンの情熱を最大限引き出すことだろう。ユルゲン・クロップが就任以来サポーターに大歓迎されているのは、ボルシア・ドルトムントでの実績と名声があったからこそ。アロンソの帰郷も同じようにファンに歓迎されるはずだ。

さらに、そしておそらく最も重要なのが、戦術的な観点からみてアロンソはぴったりであるということ。縦横の切り替えを駆使することに焦点を置くクロップは、深い位置からパスを出し、ペースと精度のある攻撃の起点となる選手を必要とする。ドルトムントではヌリ・シャヒンやセバスティアン・ケールがいた。しかし司令塔の技術力でアロンソの右に出るものは少ない。距離問わず一本の正確なパスで相手の守備組織を破る彼の能力に匹敵する選手はいない。昨夏ジェラードを失ったレッズにとって大きな武器となり得る。

給料の心配については、まずアロンソのゲームは衰えていないし、彼の役は勢いよく走り回ることではない。彼は賢く、決してぼんやりブラブラすることはない。常に視野を広げボールが来た時に攻撃を開始できるように構えている。求められれば守備の汚れ仕事もこなす。彼ならヘンダーソンやミルナー、チャンのような選手のエネルギーをさらに引き立たせることができる。

事実、現在のバイエルンで活躍できるということは、確実にアンフィールドでのポジションに値する選手である。

バイエルンにとって良い理由

2014年8月にアロンソを獲得したバイエルン。ペップ・グアルディオラは戦力に欠けていた中盤をアロンソで補強した。トニ・クロースがレアル・マドリードに加入するために契約延長を拒否し、その1年前に購入したティアゴ・アルカンタラが深刻な膝の負傷で離脱し、バスティアン・シュヴァインシュタイガーが11月までプレーできなかった。ベルナベウではアロンソのポジションをクルースが埋めたる中、バイエルンのアロンソの獲得は最高の答えを出した。豊富な経験、能力、頭脳を備えた彼はすぐにバイエルンの中盤No1チョイスとなり、ピッチ上のリーダーとなった。今でもその役をこなすアロンソは、グアルディオラにとって守備と攻撃の繋ぎ役の1番手となっている。

しかし来夏34歳を迎えるアロンソにバイエルンは1年以上の契約を提示するつもりはない。スタメンの彼だが、プレシーズンには事は大きく変わっている可能性が高い。ティアゴが復帰し、その能力の高さを再び見せ始めた。夏にはアルトゥーロ・ビダルが加入し、ダヴィド・アラバが代表で司令塔として起用されている。

だがアロンソを最も脅かす存在はバイエルンの若手だ。シャルケにローン中のピエール・エミール・ホイビュルクの今後の活躍が期待されている。夏に加入した20歳のジョシュア・キミッヒはアロンソの後継ぎと言われている。19歳のジャンルカ・ガウディーノもファーストチームでの出番が増えると予想される。アロンソと良好な関係のまま別々の道を行くというのがバイエルンにとっても良いだろう。今季アロンソがチャンピオンズリーグ優勝に貢献してからの退団となればなお都合が良い。

Alonso plays a key role at Bayern
アロンソにとって良い理由

1年以上の契約。09年去りたくなかったクラブに帰還。レギュラーとしてプレーする機会。

リバプールはバイエルンと肩を並べるレベルにない。だが再び欧州のトップクラブと競えるようになることがクラブの目標だ。クロップはチームを確立されたエリートチームに育てようとしている。そのためにはエネルギーだけでなくインテリジェンスも必要となる。クロップにはピッチでそれを統治できる、常に冷静でいられる選手が必要だ。それほどの経験と実績を持つ選手の獲得は理想的。シャビ・アロンソにとって最高の役目だ。キャリア終盤を迎えた彼がまた没頭できる新たなチャレンジとなる。あの時の移籍が正しい決断だったと証明できるチャンスでもあるかもしれない。

帰ってきてほしいという強い願いと同じくらいFSGが34歳に1年以上の契約提示するとは思えない...Would you like to see him at Anfield?

スタリッジがフルトレーニング開始


ダニエル・スタリッジが、火曜日からチームとのフルトレーニングに復帰した。ユルゲン・クロップ就任以来初めてのチーム練習への参加となり、クロップは練習でフィットネスを入念に確認してから週末起用できるかどうかを検討する。ジェームズ・ミルナー、ジョーダン・アイブもトレーニングに復帰しており、二人はマンチェスター・シティ戦に間に合う見込み。ジョーダン・ヘンダーソンはまだ練習復帰はできておらず、復帰の目途は立っていない。ローン中のマリオ・バロテッリが鼠蹊部の手術へ。

2015-11-16

キャリアで最高の自分が戻った


現在リバプールで最も在籍年数の長いベテラン選手となり、ファンに愛されているルーカス・レイヴァ。前ブレンダン・ロジャーズのもとでは将来が危ぶまれ、移籍という選択肢を考慮したこともあった。だがユルゲン・クロップが新たなエネルギーを吹き込んでくれているとGlobo Esporte of Brazilのインタビューで明かした。

「クロップの就任で新たなエネルギーが湧いている。彼は僕を信頼してくれているのがよくわかるんだ。彼が来てから1ヶ月で7試合こなす中で、多忙だけど彼はチームに新たな顔を与えてくれてる。彼からいろんなことを学んでいるんだ。とても厳しい監督だけど、サッカーに関してとても明確なアイデアを持ってる。この1ヶ月彼とはとても上手く行っているよ。ドイツ人らしく、彼はすごく単刀直入に物を言う、オープンな人だ。彼が監督になって監督との距離が近いって感じられる。」

新監督にはジョーダン・ヘンダーソンとジェームズ・ミルナーの不在でキャプテンを任されるほど信頼されている。その自信が最高の自分を取り戻すエネルギー源になっている。

「ジョーダン・ヘンダーソンとジェームズ・ミルナーが不在だったから、僕がキャプテンバンドをもらったんだ。とても特別な瞬間だった。リバプールに長くいるから、リバプールのキャプテンの重みはよく分かっている。最高の結果を出すことはできなかったけど、それでも特別な思い出になった。」

「このクラブではとてもいい時間を過ごしてきたけど、今の自分はまたリバプールでのキャリアで最高の状態にあると思う。長年リバプールでプレーしてきて、ファンの声援をもらえるまでに成長したけど、加入した当時はとても複雑だった。とても辛いスタートで、人々の意見を覆さなくてはいけない状況だった。そんなことになるなんて思ってなかったから準備はできていなかったけど、やってやるという意志はあったんだ。力になってくれるコーチたちのおかげもあって成長することができた。9シーズン目を迎えた今は自分がリバプールの選手だって強く自覚している。」

2015-11-15

キャラガーがオールドトラフォードのホームチームに


ユニセフ親善大使ディビッド・ベッカムの呼びかけによるユニセフ支援のサッカー試合「Match for Children」がオールド・トラフォードで行われた。アレックス・ファーガソンが監督の英国選抜チーム対カルロ・アンチェロッティ監督の世界選抜チームで対戦。多くのサッカー界のレジェンドが招待され、元リバプールのジェイミー・キャラガーやマイケル・オーウェン、ギャリー・マカリスターも参加。ファーガソン率いるチームでオールドトラ―フォードのホームチームとして90分間プレーしたリバプールのレジェンドのキャラガーは、終始ブーイングを浴び続けた。ベッカム率いる英国チームが3-1で勝利。ベッカム親子が共演するなど多くの観衆を沸かせた。





『まさか自分がマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドとオールド・トラフォードでプレーし、ホームチームとして勝利を目指す日が来るなんて夢にも思ってなかった!招待されて嬉しかったし、素晴らしいレジェンドたちと満員のスタジアムでプレーできるのは本当にワクワクする。まさか俺がサー・アレックス・ファーガソンのもとでプレーするなんて想像してもいなかったし、Skyでギャリー・ネヴィルと働く時が来るなんて思っていなかった。本当に未来ってわからないもんだ!』




この日世界選抜チームの主将として出場予定であったジネディーヌ・ジダンと同じ元フランス代表のパトリック・ヴィエラはパリで起きたテロ事件を受け欠席。オールドトラフォードでは黙祷が捧げられた。

2015-11-14

親善試合実施

インターナショナルブレーク中、メルウッドの選手たちはウォルヴスとフレンドリーマッチを実施。ジョージ、アレキサンダー・アーノルド、トゥーレ、ロヴレン、モレノ、ルーカス、アレン、テイシェイラ、コウチーニョ、フィルミーノ、シンクレアが先発イレブン。コウチーニョとフィルミーノのブラジリアンコンビが得点し、チームは3−2で勝利!


負傷の原因はピッチにあり?


元リバプール監督で現イングランド代表監督ロイ・ホジソンは、現在多くのイングランド代表の選手を負傷で欠いている。リバプールの選手にも負傷は非常に多く、負傷が多発する原因のひとつは現代のピッチにあるのではないかと訴えた。

「おかしなことに様々な面で優良になっている最新のピッチが負傷を増やしていると思う。根を固くするために人工芝を混ぜている。選手たちが滑りやすくなり、よりケガをしやすくなっているという気がする。」

「この件は私がブラックバーンの監督をしていた時にも聞いた。デッソの人工芝を採用していて、ギルモアの鼠径部の負傷の原因がいくら調べてもわからなかった。あらゆる面を調べても解決しなかった。現代の良すぎるピッチ滑りやすくなっているという可能性はあると思う。詳しくはわからんが、この状況は非常に不満だ。どうにか解決策を見つけて欲しい。」

前ブレンダン・ロジャーズもアンフィールドの新ピッチはパスがつなぎにくいと不満を漏らしていた。

2015-11-12

スタリッジ復帰近づく



ダニエル・スタリッジがジムを出てグラウンドでのトレーニングを再開したとMirrorが報じた。ユルゲン・クロップのもとで未だフィットできず苦しんできたが、1ヶ月ぶりに外での練習ができるようになった。クロップは試合のメンバーとして考慮するまでには10日間以上グランドでフルトレーニングを行ってから判断すると明言しており、インターナショナルブレーク中にトレーニングに励む。2週間後のマンチェスター・シティ戦でプレーできる可能性はあるが、クロップがリスクを冒す可能性は低い。

復帰が近づく選手がいる一方、遠のいたのは膝靭帯を痛めたママドゥ・サコー。靭帯断裂は逃れたが、検査の結果全治約2ヵ月を要するとクラブが明らかにした。さらにハムストリングを痛め、クリスタル・パレス戦を欠場したMFジェームズ・ミルナーはイングランド代表を辞退した。

2015-11-11

次世代タレント育成システム


この1年でコーチングスタッフは目まぐるしく変化。ユルゲン・クロップ新監督のもとで成長しているのは選手たちだけではない。昨夏ユースコーチから昇格し、ファーストチームの育成を担当しているペパイン・リンダースコーチは、クロップと働く毎日は特別クラスの授業のようと多くを学んでいることを明かした。

「私のような若いコーチは、選手と同じく最高のコーチから学ぶ毎日だ。毎日が特別授業みたい。ユルゲンは、議会へ出て会場を沸かせるスピーカーのようだよ。彼の話を聞いていると彼を好きになるし、"スゴイ!"って思う。そんな演説者と毎日一緒に働いてけるってすごいことだし、それが今私の現実になってる。」

「チームのキャラクターというのはコーチのキャラクターが大きく影響する。練習をたくさんするのはもちろんだが、監督の人としてのあり方、試合へのアプローチ、試合中のあり方というのは選手たちにとても大きな影響を与える。ユルゲンの練習、試合、彼の性格、すべてに対する彼のアプローチ法は非常にはっきりしている。彼の度胸と情熱がチームに影響を与えている。さらに彼はボールを持った時にはこうしたい、失ったときにはこうしたいというアイデアをしっかり持っている。だから試合中選手たちがどうすべきかということを理解しやすい。」

「確固たるアプローチ法は成長に繋がる。最も重要なのはチームとしてどのようなアプローチをするかということをしっかり理解しておくこと。言い換えると違うユニフォームを着ていてもリバプールだって分かってもらえるようなアイデンティティを持つことだ。」

ペップの役割は、アカデミーとファーストチームの繋ぐこと。リバプールは、アカデミーのトップタレントがメルウッドでも活躍できるよう育成するシステム『タレントグループ』という新たな育成システムを導入した。

「ビッグクラブの監督はアカデミーのベストプレイヤーたちをわざわざ視察に行く時間がない。そこで我々は今年タレントグループという14~21歳までのアカデミーで最も優秀な選手たちをメルウッドに連れてくるというシステムを導入した。カークビ―を出て、毎週火曜日に監督の目の前でトレーニングをすることで、ファーストチームの監督は若手の成長を見ることができる。オフィスに呼んで話をすることもできる。」

「すべてうまく管理されていて、各選手が通常のアカデミープログラムに特別プログラムが追加される。ファーストチームに刺激を受けるだけでなく、ファーストチームレベルの攻撃、コンビネーション、ゴール前での技術などを学び、さらにフィジカルや栄養管理のアプローチも学ぶ。メルウッドの各担当部門がアカデミーのトップタレントを指導している。これがクラブの成長につながる。アカデミーから優秀な選手を連れてくるというだけでなく、ファーストチームのスタッフが関心を示し、さらに成長させられるようにそれぞれに合わせたプランを提示する。そういう架け橋を私は作ろうと努めている。この橋の距離を今後もっと縮めたい。」

若い選手たちにとって、目の前でフィリペ・コウチーニョやアダムララーナらファーストチームのスターたちを観察できるのはとても貴重な体験になる。

「毎週フィリペやアダムらと16歳の選手たちが一緒にトレーニングしている。アダムやフィリペがボールを持っていてもいなくても厳しい状況を打破できるという手本を示している。そういう姿を若い選手たちが見ることができる環境だ。ことわざにあるように、"若い選手に批判は必要ない。必要なのは模範。"私はそう信じているから、若い選手にはお手本となるモデルを作りたい。ボールの扱いやスペースの作り方、ボールキープ法などフィリペがどう対応するのかということを模範として示してくれている。その姿を実際に目の前で見れるというのは、選手の育成で本当に貴重なことだ。シンプルな動きからエクササイズを繰り返し練習することも大事だが、それ以上にお手本を見せるということが非常に重要だ。」

 ブレンダン・ロジャーズと同様、ユルゲン・クロップも就任早々から若手にチャンスを与えており、若い選手たちにとって大きな希望が見えている。ペップはスティーブン・ジェラードやマイケル・オーウェン、ロビー・ファウラーらに続く、プレミアリーグで通用するスターを生み出せると信じている。

「私はリバプールから、試合を展開させ、スピードアップさせ、守備を打破することのできる新たな世代の選手たちを生み出せると本気で信じている。今後もっとこのシステムが定着し、アカデミーとファーストチームの距離を縮めることができると思う。」

「今後プレミアリーグの守備はさらに強くなり、フィジカルも強化されていくから、それに勝てるよう若い時期から鍛えておかなくてはいけない。その育成ができる環境、模範、アカデミーだけでなくファーストチームのコーチからの注目を置き、そしてプレーする機会を与える。これまでアカデミーはペドロ(チリベラ)やジョーダン(ロシター)、ジョーダン・アイブ、フラノを輩出し、その価値を証明してきた。この世に絶対というのはないが、今後リバプールから一流の選手が生まれると思う。」

2015-11-10

Transfer Gossip


◆バイエルン・レバークーゼンFWシュテファン・キースリング(31)に接触か。同選手の代理人が冬の市場での移籍の可能性を示唆。ユルゲン・クロップは、ドルトムント監督時代にも獲得を目論んでいたという。(ESPN)

◆デンマークU-19代表FWエムレ・モルをリバプール、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーが関心を示している。1月にも海外移籍するとみられている、デンマークのメッシといわれる大型新人。(Guardian)

◆アレシャンドレ・パト(26)がリバプールに移籍すると所属クラブのコリンチャンス会長が発言したとTutto Mercato Webが報じたが、フィルミーノ移籍をいち早くキャッチしたブラジルのGloboesporteに対してはオファーは受け取っていないとコメントしている。(Daily Mail)

◆ブンデスリーガで活躍中シャルケFWリロイ・サネ(19)をリストアップ。アーセナルも関心を示している。(Express)

◆クロップはトランスファー委員会に対し、バルセロナFWクリスティアン・テージョ(24)の獲得に動くよう指示した。同選手は現在ポルトにローン移籍中だが、シーズン終了後もポルトガルに残る可能性は低い。(Fichajes)

◆イタリアのエンポリ所属MFリッカルド・サポナーラ(23)を1月のウィッシュリストに入れた。エヴァートン、ユベントスも関心を示している。市場価格は£1,400万。(Tuttosport)

◇就職活動中のリバプールの前監督ブレンダン・ロジャーズがロンドンでスーツ姿で目撃された。チャンピオンシップにいるロンドンのクラブ、フラム、チャールトン・アスレティック、QPRが監督を探しており、面接か。(Daily Mail)

サコー全治2ヶ月


クリスタル・パレス戦でぎこちない着地により右膝を負傷したDFママドゥ・サコー。Liverpool Echoによると検査の結果、靭帯の断裂は認められず、最悪の事態は逃れた。だが復帰まで約2ヶ月はかかる見込み。同試合でジョーダン・アイブも膝を痛めスキャンを行ったが、アイブはインターナショナルウィーク後のマンチェスター・シティ戦には間に合う見込み。両選手ともそれぞれフランス代表、イングランドU-21代表に招集されていたが、インターナショナルは休養する。ユルゲン・クロップのもとでのポジションを確固たるものにしつつあったサコーの負傷は大きな痛手であるとジョン・オルドリッジが嘆いた。

「もしママドゥ・サコーが長期離脱するとなればリバプールにとってかなりの痛手だ。彼はここのところ非常に調子が良く、ファンに愛される選手になっている。スキャンの結果がポジティブなものであることを祈りたい。何より嬉しかったのは、痛めて治療したあとにピッチに戻りプレーを続行しようとするサコーの雄姿だった。ファンは彼の名を歌い、それを聞いた彼がピッチに戻ってプレーしたいという意志を見せた。結局ケガに負け、退場せざるを得なくなってしまった。」

「近頃は100%フィットしていなければ試合に出ようともしない選手が多いが、私はサコーに脱帽したよ。痛めた後も少しプレーできるような状況だったということは深刻な負傷でないということだと思いたい。今季は負傷に悩まされている。ダニー・イングスとジョー・ゴメスは靭帯を損傷してしまい、ユルゲン・クロップはジョーダン・ヘンダーソンとダニエル・スタリッジを起用できていない。」

2015-11-09

サコー負傷で検査待ち

ユルゲン・クロップの初敗戦となったクリスタル・パレス戦。指揮官は、敗戦から学べることがあると前向きながら、ママドゥ・サコーの負傷は最悪の出来事だったと肩を落とした。着地に失敗し、右膝を痛めたサコーは、前半終了間際に退場。スタジアムを去るときには固定装置に松葉杖をついてアンフィールドをあとにし、症状の重さが懸念されている。

「詳しい症状はわからない。彼がプレーを続けられなかったことは残念でならない。今推測して発言したくはない。明日夜の検査結果を待ってみなければわからない。深刻でないことを祈るのみだ。」

「今日の試合の最悪の出来事だ。どうせなら4-1で負けて、彼がチームにいてくれるほうがいい。でも起きてしまったことだし、彼の状態は検査してみないとわからない。」

月曜日、メルウッドでスキャンし、夕方には結果が判明する予定。

82分で試合終了


 

ホームで初黒星をつけたユルゲン・クロップは、集中力不足が敗因だと指摘。最大限の力を出し切れなかったチームに責任があり、しっかり次の試合に向けハードワークしていくと宣言。

「スタートが悪かった。15分からプレーし始めることができるなら、最初の1秒からできる。今日はプレーし始めるまで少し時間がかかり、スタートが遅すぎた。75分間はよい動きができていたと思う。いい場面もたくさんあったが、結果負けてしまった。敗因は特定の場面で集中力に欠けていたからだ。負けるべき試合ではなかったから残念だ。勝つ必要があった。この試合きちんとプレーできていたらとても大きな3ポイントになったと思う。でも今夜はできることすべてをみせることができず負けた。責任は我々にある。もっといいプレーができるんだから、それを試合でしなくてはいけない。勝てる力があるなら勝たなくてはいけない。それがサッカーだ。次のマンチェスター・シティ戦まで10日あるから、しっかり準備したい。」

ヨーロッパリーグからの疲労が敗因ではないと強調した。敗戦からまた学ぶことができると前向き。

「負けるのは問題じゃない。サッカーでは負けることはよくある。敗戦から学ぶべきことをしっかり学ぶことが大事だ。今夜負けて新しいことを学ぶことができる。どれだけ強く、良いパフォーマンスをするのかどうかは我々が決めることだって学んでほしい。フレッシュなのか疲れているのかも決めるのは他の誰でもない自分たちだ。」

「ルビン・カザン戦とこの試合の間でのマスコミが取り上げた話題はひとつ。『プレーしすぎではないか?』ということ。私が疲れているかどうかは私自身にしかわからないことだ。今日は全力を出し切れてなかったんだ。もっともっとできた。」

82分に相手にリードを許した時点から、アンフィールドのスタジアムには帰路に着くファンが目立った。孤独を感じたというクロップは、ファンが最後まで信じられるチームを作りたい。

「82分で試合は終わってた。振り返ったら多くのサポーターが帰って行って、あの時点で孤独を感じた。でも彼らにも去る理由があったから、仕方ない。これから試合が終わるまで何が起こるかわからないとファンが最後の最後スタジアムにいてもらえるようにしないといけない。82分から94分あれば必死になれば8ゴールは決められる。そういう姿勢をみせないといけないが、我々は今日できていなかった。だからファンも帰った。我々は82分で試合を終わらせてしまった。」

クロップ初黒星


ユルゲン・クロップ体制初黒星。退団後初めてアンフィールドに訪れたスティーブン・ジェラードが見守る中行われたクリスタル・パレス戦、2-1で敗北した。連勝の勢いそのままにスタートしたいところだったが、ミッドウィークの疲れが出たかエンジンがなかなかつかず。21分にアルベルト・モレノのミスからウィルフリード・ザハにボールが入り、エムレ・チャンがクリアミス。ヤニック・ボラシーがKOPの前で先制ゴールでネットを揺らした。その後もレッズは試合を支配できず。前半終了3分前には鉄壁DFママドゥ・サコーを負傷で失ってしまう。


前半終了間際、右サイドのナサニエル・クラインのパスからアダム・ララーナがフリックしたボールをフィリペ・コウチーニョがしっかり決め切り、前半中に同点に追いた。後半勢いをつけたかったレッズだが、その後は両チーム一進一退の攻防が続き、82分スカウサーの相手キャプテンのスコット・ダンに決勝点を許す。その後も同点弾を追ったが、この日はベンテケも当たり出ず。結局2度目の同点弾を決めることはできず、レッズはリーグ順位を10位に落とした。



2015-11-08

プレミアリーグを学習中


ユルゲン・クロップがリバプールの監督に就任しちょうど1ヶ月。すでにリバプールファンだけでなく、イングランドの心を掴んでいるが、本人はまだプレミアリーグを掴もうと努めているところ。感情的になりやすいクロップはサイドラインで何度も審判員と言葉を交わす姿が目立ち、オフィシャルへの敬意に欠けるという声も上がっているが、リーグの学習途中であると弁護した。

「それが私のコーチングのやり方だ。たいていは今みたいに冷静に話掛けるようにしているが、いつも冷静でいるのは簡単じゃない。フォースオフィシャルには、理解できないジャッジがあったときだけ話掛けてるだけで問題は全くないよ。まだプレミアリーグでは新人だから、不可解なジャッジがあった時には聞いているだけ。常に敬意を持って聞いているが、それが顔に出てないだけだよ。表情と口が言ってることは全然違う。」

「彼は私と同じアングルから見ていたから今のジャッジをどう思うのかって聞いたりして、イングランドのサッカーを学んでいるんだ。コーチとして、レフリーが特定の状況でどういう審判を下すのかってことを知っておくのは重要なこと。1ヶ月みてきて、ドイツとは全く違うってことがわかってきた。」

「チェルシー戦でかなりの勢いでのタックルをされて、ファウルがなかったという場面があった。私としては選手に忠告をすべき状況だと思ったから、審判に今の状況は選手と話をすべきじゃないのかって聞いた。そしたら彼は『しない。足に当たってたら忠告する。』って言うから、私は『足に当たってたらまた違う状況になってるかもしれないだろう』って反論したんだ。」

イングランドはドイツよりフィジカルなリーグだと言われるが、この評判は審判によって作り出された神話であるというクロップ。選手たちにはフェアプレーを求める。

「イングランドのほうが激しく、厳しいリーグだと言われている。ドイツでもそう言われていたが、なぜそう言われているのかは理解できない。対決すれば同じフットボールをするんだから、ルールは同じであるべきだ。イングランンドのルールとドイツのルールは全く同じなのに、違うことが起こり得る。」

「ドイツで指導していた頃は、私のチームはフェアプレーランキングで必ずトップ3に入っていた。私はファウルが嫌いだ。特に不要なばかばかしいファウルはね。常にボールをキープすることを一番にやってほしい。でもこの国のやり方を理解するのも重要だから、今勉強しているんだ。」


キャプテン変えない


キャプテンは、これからもジョーダン・ヘンダーソンが務める。スティーブン・ジェラードを継ぐキャプテンとしてブレンダン・ロジャーズが指名したヘンダーソンは、ユルゲン・クロップの下でも変わらない。

「一瞬たりともヘンダーソンがキャプテンにふさわしいかどうかなんて疑ったことはない。なぜ彼なのか聞いてもいない。私は彼がキャプテンであるということは筋がばっちり通っていると思う。彼に会ったことはあるし、彼は最高のリーダーだ。順調に回復しているからあと数週間後にはチームに復帰できると思う。2週間後どうなっているかはわからんが、キャプテンである彼がチームに戻ってくれるというのはとても大きい。彼は今後もずっとキャプテンだ。」

ダニエル・スタリッジの復帰は近づいてはいるものの、まだ目処は立っていない。

「もうすぐ復帰としか言えない。すぐって言ってもいつかはわからない。予想以上に時間がかかっているが、彼に余計なプレッシャーはかけたくはない。外での練習はできるようになっているから、ピッチでのシャープさを戻すにはもう少し時間が必要だ。しっかりトレーニングができるようになった時点で、スタリッジがいつ復帰できるかという話をしよう。彼は夏休みを終えたあとのようにしっかりトレーニングしているよ。」



2015-11-07

試合は最高の練習


木曜のナイトゲーム、ヨーロッパリーグで勝利を掴んだレッズ。ロシアからアンフィールドに戻り、日曜日はホームにクリスタル・パレスを迎える。連勝記録を伸ばしたいユルゲン・クロップはヨーロッパと同じくリーグでもベストチームで勝ちに行く。欧州イングリッシュクラブが苦戦する原因として、プレミアリーグとの日程の厳しさが影響しているとの意見が多く出ているが、クロップは日程に問題はないと主張した。

「ヨーロッパリーグとチャンピオンズリーグの日程はそんなに大きく変わらない。チャンピオンズリーグでプレーしているチームは水曜と土曜にプレーする。木曜と日曜にプレーするのと何が違うんだい?違いといえばチャンピオンズリーグの方が上の大会だってことくらいじゃないか?チャンピオンズリーグを目指すなら1週間に2試合をプレーするのは普通だ。」

ブレンダン・ロジャーズは、週末のリーグ戦に向けレアル・マドリード相手にスティーブン・ジェラードら主力を休ませファンを怒らせたこともあった。舞台が変わってもチームの軸は変えないというクロップ。

「誰もレアルマドリード戦に17才の若手を連れて行こう!なんてことはしない。若い選手にとってもそれはアンフェアだ。経験となるのは確かだが、若い選手が経験すべき経験ではない。若いチームを連れて行っていたらマスコミがまた騒いでいただろうね。ヨーロッパリーグも素晴らしいトーナメントだ。」

疲労を心配している余裕などない。一緒に多くプレーすることでチームワークの向上につながっている。

「プレーするしかない。休んでられない。そうするしかない状況だ。だからこそチームが上手くいっているんだと思う。絶好調のアダムとチェルシー戦絶好調だったフィル不在のチームでプレーした。もう一人調子のいいシュクルテルもいなかった。」

「サイドバックの2人は走らなければいけないが、試合ごとに両選手とも良くなってきている。この二人はプレーし続けるべき選手だ。まず我々はチームや選手のことをもっと知らなくてはいけない。エムレ・チャンも素晴らしいプレーをしたがまだ学びの途中。もっと前から走ってたら練習で100メートル走なんかしなくてよかったんだけどね(笑)。」

「今のところすべてが上手くいっている。試合数は多いが、欧州でプレーするのはイングランドのチームにとってそんなに大きな壁じゃない。冬休みがないのはちょっと問題かもしれんがね。私は大丈夫、リバプールに来る前から冬休みはないと知っていたよ。試合数が多すぎるっていうなら、クリスマスに試合するのをやめたまえ。」

就任1ヶ月ですでにクロップ効果は絶大と言われているが、まだまだチーム完成まで道のりは遠い。

「1ヶ月6試合でチームが変わるとは思えない。共に経験を積んだことでチームが上手くいっているから、このまま続けたい。最高の練習は試合だ。とても激しいトレーニングができる。フィジカルのコンディションを上げるためにも、選手と話すネタにも一番良い材料になる。」

「今はまだ選手全員と一対一で話はできていないんだ。何人かと話はしたし、ジョーダン(アイブ)と話をしたのは事実。オフィスでゆっくり話をする暇もないからトレーニングピッチで話をしただけだ。今の彼の実力は私ではなく彼の努力があってこそ。だが彼には我々の助けが必要だし、我々にも彼が必要だ。彼は私が指導してきた選手たちとかなり違う特異のスピードを持ってる。技術的にも優れた選手だよ。」



2015-11-06

休みは与えない


ヨーロッパリーググループステージ突破に向け大きな勝利を手にしたレッズ。約70%の支配率で、終始試合を圧倒しシュートを23本放った。このうちジョーダン・アイブの冷静なフィニッシュが決まり、クラブ初ゴール。今月末、ボルドーをアンフィールドで敗ればグループステージ突破が決まる。結果とパフォーマンスにクロップも大満足。

「結果と80分までのパフォーマンスは非常に良かった。ピッチの状態はスタジアムの見かけほど良くなかったからプレーするのは楽じゃなかった。とても素敵な雰囲気で我々には難しいスタジアムだった。だがチームはポゼッションを保持し、試合をコントロールした。とても良いプレーができていたし、チャンスをしっかり作った。もっとゴールを決められるチャンスもあった。我々が勝者にふさわしい。いつも通り、勝つためのいろいろなことを学ぶことができた試合だった。」

「我々は1点リードしたあとリズムを失ってしまい、相手に隙を与えてしまった。選手たちは必死に戦う姿はとても見ていて嬉しかったよ。初戦を分析してこの試合の準備をしたが、ルビン・カザンは非常によくまとまったチームだったってことに驚きはない。でも我々ほどアンフィールドでチャンスは作れていなかった。今夜我々はとても良いパフォーマンスができていたと思う。当然とも言える。1ヵ月間一緒にやってるから、最初の頃より共に経験を積み重ねてきたからね。」

「コウチーニョを投入できたら良かったが、ハムストリングをちょっと痛めてしまっていたからリスクを冒したくはなかった。かなり小さなものだったから、彼はフィットしてるってみんな言っていたんだが、プレーするにはかなり厳しいピッチだし、激しい試合だし、そういうリスクは冒したくなかった。彼とララーナを入れたらもっといい試合ができていたかもしれないが、チャンスを作るために別の作戦に出て、その結果に満足しているよ。」

ユルゲン・クロップは就任後負けなし。いい流れを引き寄せている。日程・大会問わず、全試合勝つためのベストチームで挑むのがクロップ流。

「私は次の試合のことだけを考えてチームを組んでいる。休養が必要ない選手に休みは与えない。今日もそうした。アダム・ララーナとフィリペ・コウチーニョは深刻ではないが少し問題があったからベンチに置いた。プレーすることもできたが、今回はリスクを犯さないで、二人をプレーせず勝利を目指した。今のチームはそれでも勝てるくらい強く厚いよ。」

「マーティン・シュクルテルも同じ。彼はボーンマスでもコロ・トゥーレに代わってほぼずっとプレーしていた。デヤン・ロヴレンも強い選手だから、今日マーティンは休ませた。選手たちは休ませたってより、他の選手のほうがフレッシュで勝てる可能性が高まるって思ったから起用している。勝つためにここまで来てるんだからね。親善試合じゃない。」

クロップ親友の加入逃す


ユルゲン・クロップの親友であり、ドルトムントでユースコーチを務めたディヴィッド・ワグナー氏がハダーフィールドの監督に就任した。ワグナーは4年間ドルトムントのリザーブチームコーチとして、ゲーゲンプレッシングスタイルの指導にあたっていた。クロップとワグナーはマインツの元チームメイト。互いに多大な信頼を置いており、クロップは結婚式でワグナーを花婿付添人に指名したほど。ドルトムントでは共にチーム育成に取り組んだ。クロップは、リバプールでの再会を望みコーチングスタッフのポジションをオファーしていたが、ワグナーは自らがNo.1になることを選んだ。

グループステージ突破へ大きな勝利


敵地ルビン・カザンでのアウェイマッチは、ジョーダン・アイブの初ゴールで3ポイントを獲得したフィリペ・コウチーニョがハムストリングに違和感を覚えたため大事を取って欠場。代役のアイブが決勝点となるこの試合唯一のゴールを決めてみせた。強力な布陣を敷いたクロップ。9月以降初めてクリスティアン・ベンテケが先発出場し、開始6分で見せ場を作るなど勢いをつけた。前半のポゼッションは76%とテクニカルなロベルト・フィルミーノがナツメグで魅せたりと終始レッズが支配する展開となったが均衡を破ることができず。後半開始7分後、アイブが的確なゴールを決め、ユルゲン・クロップ監督就任後、欧州初勝利を手にした。試合後、クロップはアカデミー出身のアイブに大きな拍手を送り、今後も成長に努めるよう後押しした。

「彼はとても好青年だし、素晴らしい才能と技術を持つ選手だ。非常に良い基盤があり、今調子が良い。だがまだまだ改善しなけばいけない部分はあるし、もっと学ばなければいけない。それができればすべて良し。」

2015-11-05

本気で挑むヨーロッパリーグ



今夜のヨーロッパリーグ、ルビン・カザン戦は予想以上にタフな試合になりそうだ。レッズは突破できると期待されていたグループBで3試合ドローと苦戦。アンフィールドでは相手10人になるも勝ち切ることができず。クロップは、5000マイル離れた地にファーストチーム選手を一人残さず帯同し、本気でグループ突破の壁を破りに来た。

「10人相手に11人でプレーするのは絶対的なアドバンテージとは言えない。ルビン・カザンはあの日とても粘り強かった。覚えている限りでは、我々にはチャンスがあって、カザンは前半に一番いいチャンスを作っていたと思う。そういうのもサッカーの一部。明日の試合はかなりハードな試合になると思うし、ヨーロッパリーグは大きなチャレンジだと思ってきた。どのチームも目標を持ってプレーしているが、我々にも目標がある。そのためにプレーするのみ。」

「カザンには観光に来たわけではない。それを明日見せる。とてもいいスタジアムだ。ドレッシングルームはアンフィールドよりかなり広いよ(笑)。まだピッチは見ていないが、ピッチが一番重要だ。そこで練習を行ってみて、もっとピッチを知りたい。ドライブしてきた限りではとても素敵なスタジアムだ。」

マインツ時代には、スウェーデンでのアウェイゲームに旅立った時は食料も持っていかず、選手たちに買い出しや火おこしをさせてチームワークを磨いたこともあったというクロップ。

「いつの話だよ!今日そんなことしたらLFCTVで生中継されてしまうじゃないか(笑)。そういう時もあったね。当時はチームを高めるために必要なことだったからしたけど、今は違うし、チームも違う。リバプールではしないよ。」

ドルトムントではヘビーメタルスタイルを貫いた。リバプールではまた新たな音楽を作り出したいという。

「私の場合は、過去にあれこれ発言しすぎていて、それをみんなが覚えているのが問題なんだよ(笑)。私は忘れてるんだがね。ヘビーメタルを目指してやって、また新たな音楽を作り出せたらいいかな。でも今いい状態だと思う。」

『明日はチェルシー戦と全く同じラインナップで行く?それともチームを変える?』 リポーターの質問にはヒントは与えず、笑顔のみ。

「Yes...Yes!(笑)。」


ジェラードの居場所は常にあり


スティーブン・ジェラードの帰還の噂についてユルゲン・クロップが応じた。電話で話をし、メルウッドでの練習を歓迎することを伝えたという。

「スティービーと話をしたのは事実だよ。電話1本とメールのやりとりを何度かした。彼はとてもナイスガイだ。リバプールのレジェンドだが、今の彼はLAギャラクシーと契約がある。彼の休暇がスタートするから、リバプールにいる間一緒に練習したければいつでも来てくれと伝えた。それは全く問題ない。彼はクラブのレジェンドであり、いつでも大歓迎だ。でもそれ以外の話はしていないし、彼も何も求めてきてはいないし、私が考える必要は何もなかった。彼はこのクラブを愛しているレジェンド。彼のアメリカでの契約が終わったら、何かまた違うことができるかもしれない。」

 契約が満期となる来季限りで引退する可能性を示唆しているジェラード。将来的には何らかのかたちでリバプールに携わりたいと述べてきたレジェンドに、クロップも何らかの役を与えるつもりであると明かした。日曜日対面予定のジェラードとさっそく何か話ができるかもしれない。

「スティービーがクラブに帰ってくることになれば彼の役目は何か見つける。彼がどうしたいかにもよるし、彼の手助けはしたい。でも今は違う。シーズン真っ最中だ。LFCとスティービーの関係はとても良い。まだ彼とは直接会ったことがないから、会えるのを楽しみにしている。もし彼が将来について何か考えを持っているのならそのことについて話ができるかもしれない。彼が帰ってくる可能性は常にある。」