2015-11-02

補強より育成が先


キャリア初のスタンフォードブリッジで勝利を手にしたユルゲン・クロップは、現在トップ4とは4ポイント差に。記者会見ではトップ4に入れるか?どこを補強する?など先を急ぐ質問が相次ぎ、クロップはため息。今いる選手たちにチャンスを与えることを強調した。

「おいおい。イングランドのせっかちさは信じられない。そんな簡単じゃない。ここに来てまだ3週間なのに、みんながあの選手を買うか、この選手はどうだ、あっちはどうだって言い続けてる。成長というのは目の前にいる選手を育ててこそだ。自分の妻とちょっと問題が起きたからといって毎日違う人に変えたくないってのと一緒だよ(笑)。もっと改善するには、努力を続けるしかない。来年夏のことなんて考えない。その時どうなっているかなんて今からわかるもんか。最善を尽くしてどこまでいけるかだ。」

「我々はすべての面で改善が必要。それができてからならどの順位まで行けそうかって話はできるが、今の段階ではできない。リバプールに来て初めての休日がやっと取れる。それが終わったらまた仕事再開。やってみてどこまでいけるかだ。」

なかなか調子が上がらなかったフィリペ・コウチーニョが一流の2ゴール。コウチーニョの陰の努力が実を結んだ。

「フィルは素晴らしい選手だ。彼の能力はいちいち私が説明する必要もない。いとも簡単にプレーしているようでも、そうするために多大な努力を要することもある。フィルはそれをチェルシー戦でやってのけた。フィルにとってすごく良いスタートができていたわけではなかったが、しっかり決めるべき時に落ち着いてフィニッシュし、シュートのタイミングも絶妙だった。もちろんこれは彼の能力でもあるが、太陽は常に照らしてくれるわけではない。チームに貢献するために雨の日にハードワークをしているからこそできるんだ。」

「これまで彼の調子が悪かったとか過去のことはどうでもいい。フィルと話をした。私の役目は彼の力になることであり、彼の調子が悪いなどと発言することではない。ここまで3試合彼は完璧な試合はできていなかったが、いいプレーをするためには試合でプレーすることでしか成し得ない。どうすればよいのか、こうすればよいとかこれはしてはいけないってことは、実際試合でやってみて経験を積んで学んでいかなければいけない。この試合はそのいい手本だよ。スタートは良くなかったが、息を吹き返した。私はフィルが大好き。彼を好きじゃない人なんかいないだろう。毎日パーフェクトにプレーできる選手はいない。毎日上達するために練習を重ねるものだ。フィルはそれをやってるし、チームもやってる。そうやって次のステップへ進める。」

会見後、マーク・クラッテンバーグ主審らに出くわしたクロップは不満を漏らした。『みんながトップ4ばっかり口にするんだよ。』クラッテンバーグ氏は「Welcome to England!」と即答し歓迎した。

1 件のコメント:

フン寺ール さんのコメント...

倉田サン、顔に似合わず?気の利いたコメントですね(笑)。