2017-04-30

ジェラードがU-18監督就任へ


スティーブン・ジェラードが来シーズンからU-18チームの監督に就任することが決まった。現在アカデミーのジュニアレベルでコーチングを学ぶ傍ら、指導に関わっているジェラードの姿勢に惹かれたユルゲン・クロップは、元キャプテンをU-18の監督に引き上げることに。就任は来シーズンだが、クラブの将来を担うU-18チームへの指導はまもなく始まるとみられている。

「ここまでアカデミーでの仕事はすごく楽しんでるよ。すでにコーチたちからいろんなことを学んだ。アレックス(アカデミーダイレクター)とも話し合って俺がステップアップし、チームをマネージメントする時が来たと感じた。素晴らしい仕事をしたニールを引き継いて選手たちをU-23に入り、最終的にはファーストチームでプレーできるように指導していきたい。」

「最近のアカデミーはいい格好しようとする少年たちが多い。みんなテレビゲームで学んだのかクライフターンやドリブルでいい格好して目立てばいいと思ってる。もちろんスキルや才能は大事だし、俺もそれはとても高く評価するけど、試合ではそれ以外の要素がすごく大きい。選手たちは今後キャリアの試合で戦っていける力を身につけないといけない。全員がリバプールのファーストチームでプレーするわけじゃないけど、彼らが今後プレーしていく上でキャリアの手助けはできる。」

「今の選手たちはアカデミーはすごい職場環境にある。贅沢な食事お出迎え付き。フルタイムの選手たちは高額の給料をもらっていて俺のアカデミー時代とはぜんぜん違う。それが時に現状満足させてしまい、移籍や解約されたときにショックを受けることになる。選手たちにはここで成功するためには犠牲を払い、ベストを尽くすことを叩き込まないといけない。本当のハードワークはアカデミーを卒業してから始まるんだから。」

ジェラードにはさらにプライベートでもハッピーなニュース。29日に妻アレックスとの間に第4子となるリオ(Lio)君が誕生した。待望の男の子で名前はジェラードが世界一と称えるリオネル・メッシ由来とみられる。


ロヴレンと長期契約締結


クラブはDFデヤン・ロヴレンと新たに長期契約を交わしたことを発表した。2014年夏にサウサンプトンから加入、公式戦105試合に出場。4ゴールを記録している。契約は2021年までで週給£10万にグレードアップ。ユルゲン・クロップは確かな信頼を寄せている。

「彼に今後も長くいてもらえると決まり私はとても嬉しいよ。リバプールに来た当時は苦しんだようだが、今の彼はリバプールにぴったりハマっている。フィジカルが非常に強く、素早いとても優秀な選手だよ。これからもチームの大きな力になってくれるはずだし、我々が彼のさらなる守備力強化の力になれる。デヤンはまだ27歳。彼の全盛期はこれからだ。」


2017-04-14

ドルトムントを想う


ドルトムントの選手たちを乗せたチームバスを狙った爆破事件を受け、7年間ドルトムントを率いたユルゲン・クロップは、会見でショックを隠せなかった。

「ご想像通りとても辛い状況だった。私自身何度あのホテルを利用したことか。あの道はよく知っているし、バスには私の友人たちがたくさん乗っていた。事件を聞きつけすぐに情報を模索した。ものすごく不安だったし彼らを想うと怖くなった。何人かに連絡は取ったが、私の粗末な質問で困らせたくはなかったから、みんなと同じく詳細が明るみになるのを待ったよ。」

事件翌日に試合が実施されたことに手配側にも理解を示したクロップ。厳しい状況のなか行われた試合でドルトムントは2-3の敗戦を喫している。

「事件を聞いて試合のことはほとんど考えなかった。昨日の試合は見たが、両サイドの言い分が理解できる。このタイトスケジュールのなかで別の日を設けるのは非常に難しい。だが、ドルトムントが試合を放棄していても誰もが理解しただろう。90分プレーし雰囲気を作りあげたドルトムントをとても誇りに思うよ。試合はもう重要なことじゃなくなってたが、彼らはベストを尽くした。だが試合後の元教え子たちの目は怯えていた。彼らのそういう表情をみるのはとても辛かった。治癒するまで時間がかかる。」

「試合決行の決断をした人たちがバスに乗っていれば試合は行わなかったろう。でもどれほど難しい状況だったかは実際乗っていた人にしかわからない。世界中の人々が心配している。辛いが、人生は続く。前に進み続けるしかない。そうするし、できる。我々はサッカーとトレーニングに集中だ。ドルトムントのことを想っているが、止まってはいられない。」


サコーにセカンドチャンス?


ユルゲン・クロップから戦力外通告を受け、1月にクリスタルパレスへとローン移籍したDFママドゥ・サコーが移籍後大きなインパクトを残している。サコーの到着まで25試合で無失点に抑えられたのはたったの2試合だったパレスだが、サコー加入後には6試合で2失点と守備がレベルアップ。サコーのインパクトを賞賛しつづけるサム・アラダイスは、契約に完全移籍のオプションは付いていないことを明かした。

「完全移籍の条項はない。でも彼を連れてくることができただけでも大きい。確実に我々にとって価値のあるものだった。プレミアリーグで安全圏にいない今、ママの契約の話はできない。」

サコーは、「もう一度リバプールのユニフォームを着られるなら喜んで。」とリバプールに戻ること視野に入れているが、ユルゲン・クロップは明言を避けた。

「プレミアリーグの試合はたくさん見ているからクリスタルパレスの試合も見るし、彼の活躍等は見ている。だが今この場で話すことは何もない。夏のことをいろいろ憶測しているんだろうが、すべて非公開だ。言うべき時が来たら言うよ。」


トーレス: ジェラードは最高のパートナー



現在アトレティコ・マドリーでプレーするフェルナンド・トーレス。これまで数々の大物選手とプレーしてきたトーレスにとって最強のチームメイトはやはりスティーブン・ジェラードだったと明かした。絶妙な連携で07年から11年までアンフィールドでゴールを量産した。

「スティービーは俺が選手に求めるすべての能力を備えた選手だった。みんなと同じくリバプールに加入する前から彼のファンだったけど、一緒にプレーしてみると彼は想像以上にすごい選手だった。キャリアで共にプレーした選手たちの中で群を抜いて一番さ。もう一度彼とプレーできるならお金を払ってもいい。」

ジェラードが帰りに悔し涙を流したあの"スリップ"をライバルとして直に見たトーレス。当時は何を思ったのか。

「本当に彼を思うと辛かったよ。一緒に優勝できなかったし、リバプールにとって悲願のリーグ優勝のチャンスがあったから。誰より優勝に値するスティービーにあんなことが起きるなんて本当にアンフェアだと思った。でもそれがサッカーさ。一瞬ですべてが変わり得る世界だからね。」

現在のリバプールを評価しているトーレス。

「チェルシーが優勝しなかったら奇跡だね。リバプールにはもっと安定が必要だ。でもとてもいい選手が揃ってる。」

今年2月からジェラードはリバプールアカデミーのコーチングを担当。その熱心な指導に感銘を受けたユルゲン・クロップは、今夏からジェラードをU-18の監督に任命すると噂されている。

2017-04-08

マネ今季絶望


マージーサイドダービーで膝を痛めたサディオ・マネが、長期戦列を離れることがわかった。クロップによると手術を要する負傷であり、今シーズン中の復帰は不可能であると明かした。今季残り7試合を残し、トップ4を狙うレッズにとって大きな痛手であることは間違いない。

「サディオは手術が必要になる。手術がいつになるかは確かじゃないが、シーズンが終わったのは確か。試合後の彼をみてそうなるかもしれないとは思っていた。長期休んで来季に向けて準備させる。」

また体調不良ながらボーンマス戦でプレーしたフィリペ・コウチーニョの体調がまだ回復しておらず、ストーク戦で欠場する可能性がある。

「フィルは体調が悪い。木曜にはメルウッドに顔を出したが、金曜は来ない。回復してきてはいるが、彼を起用できるかは様子をみる。」

ダニエル・スタリッジを呼び戻したいところだが、まだ100%フィットしていない。

「彼の能力には疑いの余地はない。彼が戻ってきてくれて嬉しいが、すぐに彼を入れるわけにはいかない。まだ金曜日で3回目のトレーニングだし、ストーク戦は激しい試合になるから彼をフルでプレーさせるのは難しい。リスクになるし、90分は絶対プレーできないから先発させればどこかで交代せざるをえなくなる。チームにいない時よりはいい状況だが、まだ早いよ。」

ヘンダーソン、ララーナも戦列を離れており、選択肢に頭を悩ませるクロップ。だが乗り越える自信はあり。

「この状況でも自信はある。私はサッカーを知っていて、何か可能かも知っている。何か言うとすれば、リバプールスタイルでプレーしなければいけないっていう概念は忘れないといけない。どんなラインナップであってもサッカーの試合に勝つことは可能だ。それがサッカーのいいところだよ。」





2017-04-05

夏の補強宣言


主将ジョーダン・ヘンダーソンに加え、アダム・ララーナ、サディオ・マネが負傷リスト入り。クロップは、シーズンに渡り次々とチームの中心選手が次々負傷した今季から学び、欧州での試合も見据え、来シーズンに向け補強すると宣言した。

「当然夏に補強はする。今季から学んだと証明してみせる。いくつかのポジションを補強するつもりだし、若い選手も入れる。だが今の段階であまりいえることはない。多くの選手がいれば必ず選択肢が増えるというわけでもない。さらに負傷選手が増えて苦しむクラブは多い。」

「以前にも言ったが、1月、2月に我々が苦しんだのは明らかだ。11月のフィルの負傷に1月にはマネがいなくなった。ダニー・イングスが長期離脱し、ダニエル・スタリッジが完全にフィットすることなくまたアウト。もう一人ストライカーを取るべきか、ウィンガーを獲得すべきかと考えたが、若い選手たちにチャンスを与えられるのはいいことだと思った。だが来季もっと試合数が増えるとなれば、もっとオプションが必要になる。」

マネは今季絶望の可能性あり。

「マネのシーズンが終わった可能性はある。まだ100%確かではない。もう少し膝の腫れが引くのを待って結果を出す。確かに言えるのは明日のボーンマス戦には出られないということ。」



2017-04-02

ダービー制す


アンフィールドで行われた今季2度目マージーサイドダービーは、またもやレッズが勝利しダブル達成。マージーサイドを赤で染めた。開始8分でマネのゴールで先制し勢いに乗ったリバプールは、29分に反撃を受けるもコウチーニョの華麗なゴール、オリジの強烈な追加ゴールが決まり3−1で快勝した。監督就任後ダービー3連勝というリバプールの監督としての記録を打ち立てたユルゲン・クロップは、試合と感情をしっかりコントロールできたと振り返る。

「アンフィールドのパワーを見せつけることができた。我々が勝者にふさわしいといえる試合だったと思う。激しい試合になることはわかっていたし、ダービーではそれに備えておかないといけないし、今日の我々はそれができていた。開始後すぐ試合をコントロールし、スペースをみつけ、フィルをいいポジションに持っていくことができた。選手たちには感情的になりすぎるな、感情と知性のバランスを保てと試合前に言ったんだが、みんなそれがよくできていた。うまくコントロールし、素晴らしいゴールが決まった。」


波に乗ったレッズにはトップ4が見えてきた。

「水曜夜には試合が控えているからしっかり準備するよ。次のホームゲームだから、観戦にくるファンは今から準備しておいてくれ。今日のようないいパフォーマンスをするにはみんなの声が必要だ。厳しい試合になるが、選手たちも戦う準備はできている。」

エヴァートンのドナルド・クーマンは試合後『リバプールのスタッフはクレイジーだった』とコーチ陣を非難したが、冷静に対処。

「ヘッドラインは作りたくない。できる限りクールダウンするようにしているが試合中はそれが難しくなり叫び合うことはある。試合が終わればすべて終わり。」

負傷交代したサディオ・マネの状態が懸念される。

「サディオが何をしたかはよくわからんが、水曜日の試合には間に合わなさそうだ。深刻でなければいいが、何もないということはないし、心配だよ。痛みがあるようだから、ただのノックや軽い筋肉の痛みではない。手当はしたがまだ違和感があるようだ。検査結果を待つしかない。」