2017-04-14

ドルトムントを想う


ドルトムントの選手たちを乗せたチームバスを狙った爆破事件を受け、7年間ドルトムントを率いたユルゲン・クロップは、会見でショックを隠せなかった。

「ご想像通りとても辛い状況だった。私自身何度あのホテルを利用したことか。あの道はよく知っているし、バスには私の友人たちがたくさん乗っていた。事件を聞きつけすぐに情報を模索した。ものすごく不安だったし彼らを想うと怖くなった。何人かに連絡は取ったが、私の粗末な質問で困らせたくはなかったから、みんなと同じく詳細が明るみになるのを待ったよ。」

事件翌日に試合が実施されたことに手配側にも理解を示したクロップ。厳しい状況のなか行われた試合でドルトムントは2-3の敗戦を喫している。

「事件を聞いて試合のことはほとんど考えなかった。昨日の試合は見たが、両サイドの言い分が理解できる。このタイトスケジュールのなかで別の日を設けるのは非常に難しい。だが、ドルトムントが試合を放棄していても誰もが理解しただろう。90分プレーし雰囲気を作りあげたドルトムントをとても誇りに思うよ。試合はもう重要なことじゃなくなってたが、彼らはベストを尽くした。だが試合後の元教え子たちの目は怯えていた。彼らのそういう表情をみるのはとても辛かった。治癒するまで時間がかかる。」

「試合決行の決断をした人たちがバスに乗っていれば試合は行わなかったろう。でもどれほど難しい状況だったかは実際乗っていた人にしかわからない。世界中の人々が心配している。辛いが、人生は続く。前に進み続けるしかない。そうするし、できる。我々はサッカーとトレーニングに集中だ。ドルトムントのことを想っているが、止まってはいられない。」


1 件のコメント:

Machilda さんのコメント...

本当に素晴らしい監督ですね。

この先何年にも渡り、リバプールを指揮してくれる事を期待します!