2016-02-29

キャラガー:やっぱりこの2選手はダメ


ウェンブリーで生中継解説者として古巣リバプールのカップ決勝の悲痛の敗北を見守ったジェイミー・キャラガー。決勝戦を終え、以前から叱責を繰り返してきたGKシモン・ミニョレとDFアルベルト・モレノのポジションは夏に補強が必至だと訴えた。

「この左サイドバックはチームから外さなければいけない。今日の1点の失点だけで言ってるんじゃない。ミッドウィークは戻ってフィットしているフラナガンをチームに入れるべきだ。クロップは左サイドバックは絶対変えないといけない。」

「ゴールキーパーは今日すごいセーブをいくつか見せたが、ファインセーブをいくつかしたからといって、あんな失点が許されると思うな。今日だけの話じゃない。リバプールが前進するためには、夏にこの2つのポジションの選手を代えないといけない。5年契約をしたばかりで、今日いいセーブをしたが、変えなければいけないことがある。」

許すべきではなかったシティの先制ゴールを分析。

「あれは左サイドバックのモレノから始まった。ゴールキックに走っていったが、それを受け取れないとわかったら元の場所に戻らないといけない。リバプールのサイドバックがヘディングに出ていない間にセルヒオ・アグエロがそのボールを取ろうと右サイドにいた。モレノは彼の走りを見ていない。だがゴールキーパーは驚きのひどさ。あんなところから得点するなんてありえない。」

PKまで持ち込み健闘したレッズを称えるも、やはり優勝に値したのはシティだったという。

「作ったチャンスや与えられるべきだったPKを考えるとマンシティが勝利に値したと思う。チームのクオリティやセンターバックに大きな穴があったことを考慮するとリバプールはよくやった。」

勝敗を分けたPK戦でのペナルティキッカーのチョイスを疑問視した。

「終了間際にスタリッジは痙攣していたみたいだが、ケガしていない限りなぜ彼がペナルティを蹴らなかったのかがわからない。彼はリバプールに数少ない高度なテクニックを持った選手だ。今日のルーカスはリバプールのベストプレイヤーだったと思うが、なぜルーカスのような選手が2本目を蹴るんだ?5本目までないこともあるんだから、最初にベストペナルティキッカーが蹴るべきだし、ダニエル・スタリッジのほうがルーカスより決められる可能性は高いだろう。そのあとにもダニエル・スタリッジが蹴らなかったなんて馬鹿げてる。」

試合後会見でクロップは、スタリッジがペナルティが蹴れる状態ではなかったと説明している。

ヘンダーソン:全力尽くした


リバプールのキャプテンとしてウェンブリーで初めてチームをリードしたジョーダン・ヘンダーソン。チームは一歩及ばなかったが、力を出し切ったチームメイトへの称賛を忘れなかった。

「ファンには勝てなくて申し訳ない。チームもとても落ち込んでいる。でも同時にチームメイトを誇りに思う。自分たちにできることはすべてやったと感じている。ピッチで出せるものはすべて出したし、それ以上のことはできない。PKで敗れるのは辛いけど、勝者はどちらか。でもポジティブなところもたくさんあったし、次の機会ではトロフィーを掲げたい。」

先制ゴールを許しながら追いついたレッズ。勝てるチャンスはあった。

「延長戦では勝てそうな気がしてたんだ。いいチャンスがあったし、シモンが素晴らしいセーブをして防いでくれていた。でもカウンターアタックが上手くいってたし、守備も固かったし、みんながとてもいいパフォーマンスをしていたと思う。今はとても辛い気分だけど、この試合のポジティブなところを残りのシーズンの試合に活かしたい。」

「選手全員がフィジカルもメンタルも疲れ切ってる。すべて出し切ったからだし、選手に求めるのはそれがすべて。もう少し運があれば勝ってトロフィーを掲げられていたかもしれない。ただ今日は俺たちの日じゃなかったってことだ。」

監督と同じく、この敗北から学べることがあるとキャプテン。

「チームメイト全員を誇りに思うし、この経験から学べると思う。その自信はあるし、それを今後示していきたい。成長し続けられるようにハードワークを続けないといけないし、それができれば敗北より勝利のほうが多くなると思う。強くシーズンを終えたい。」

敗北から学べ


クラブ4年ぶりのタイトル獲得は叶わなかった。イングランドサッカーの聖地ウェンブリースタジアムで行われたキャピタル・ワン・カップ決勝で、マンチェスター・シティにPK戦の末敗れた。ユルゲン・クロップは、試合後敗北の悔しさを滲ませながら、この失敗から学べることがあると前を向いている。

「これまでに大きな敗北は経験している。勝ったこともあれば負けたこともある。どういうものかはわかっている。私が家に帰って、部屋にこもり、1ヶ月出てこないなんてことがあると思うかい?落ち込むのは普通だし、落ち込んだっていいんだ。負けることを感じなければいけない。"まあいいや"なんて奴はダメだ。決勝で負けるなんて決していいことじゃない。」

「負けた時の悔しさを感じるというのは大事なことだ。立ち上がらなければいけない。ここでいつまでも立ちあがれない奴は、次の負けを待っているようなバカ者だ。次に活かすためにもこの気持ちから学ばなければいけない。失敗しても立ちあがらなければ。我々は次の負けを待ったりしない。絶対に打ち返してみせる。辛い経験で身をもって学んだが、この世界で楽なことなんてない。今夜は最悪の気分だが、これからもハードワークを続ければ、トンネルの先に光はある。次に決勝に出るときに、負ける悔しさを知っていれば、勝利の味を感じられる。」


 慎重な立ち上がりで互角の戦いをみせた前半。だが後半に許すべきでなかった先制ゴールを許してしまった。負けたチームのパフォーマンスを誇りに思えるかと言う質問には苦言。

「正直今はこの質問にはどう答えていいかわからない。もう一度試合を見れば多くポジティブなところはあると思う。でも今はポジティブには感じられない。私も人間だからね。」

「我々もマンシティも本来の力は出せていなかったと思う。あのゴールは許すべきではなかった。それは見ての通り明らか。失点後我々はあらゆる手を打ってゴールを決めた。カウンターアタックを何本か仕掛けられ、少し運が我々の味方してくれた場面がいくつかあった。オープンすぎるというところがあったが、試合を戻すことができた。」


PKキッカーについて、フォワードのスタリッジが蹴らなかった理由を説明。

「ダニエルは絶対無理だった。終了間際に痙攣してほとんど歩くこともできないような状態だった。ペナルティを蹴れる5選手を選び、全員がYES"と言ったんだ。」

120分まではリバプールの監督として初めて迎えるファイナルを大いに楽しんだ。この経験を次に生かしたい。

「最後のPK戦までは素晴らしい日だった。すべてが完璧に手配されていて、完璧な雰囲気で、最高の経験だった。今ここにいる人々がどう感じているのかは知らんが、イングランドに来た時、この大会はあまり重要じゃないとか言われたよ。だが今日プレーした選手もしていない選手もこのカップが欲しいと必死だった。選手全員そうだし、スタジアムにいたファンもそうだ。PKまではパーフェクトだったよ。今後こういう日がもっと頻繁に来てほしいが、違うエンディングであってほしい。」

「120分終えて、最低でもドローに値したと思うが負けた。それが決勝ってものだ。勝者は1チームだけ。明日練習があって、水曜日にはまたマンチェスター・シティ戦があるから、そこでどういう反応を見せられるかだ。終わった試合は何も変えられないが、明日から何か変えられる。このまま成長すればもっといいチームになる。」




2016-02-28

決勝を控えジェラードが言いたいこと


ユルゲン・クロップならリバプールを勝者にしてくれる。彼はキャピタルワンカップ決勝の舞台でそのチャンスを掴めと選手に求めるだろう。


By Steven Gerrard, Former Liverpool and England captain
Telegraph Sports寄稿記事)


ウェンブリーの決勝直前のドレッシングルームでは、リバプールのキャプテンとしてゲームプランを復習する。勝てる力があるのはわかっている。どんなチームにも勝てる力を持つチームメイトたちがいる。でもひとつ、ピッチに出て試合の大きさを実感したときに自分やチームメイトたちがどういう反応をするかはわからない。スキルやゲームプランをきっちり試合で出すのは大事なことだが、一番重要なのは感情面をコントロールすることだ。

カップ戦決勝での選手にとって最も大きなチャレンジは、クラブサッカーで最も大きな舞台でプレーするというモチベーションを駆使しながらも、そのモチベーションが自分のパフォーマンスを台無しにしてしまわないようにすることだ。こういう試合前はいつもの試合前とは違う。睡眠パターンが変わる。圧倒的な興奮に襲われる。監督、選手、スタッフ、ファンらクラブの関係者全員がどれほどこのタイトルを望んでいるかということを考える。クラブの歴史や優勝すれば短期的、長期的にどうクラブを変えるかということを何度も言われる。新監督のもとでの初タイトルとなれば、それが新時代の幕開けを示すものになるかもしれないと言われる。そういうことがさらに試合を大きくする。リーグでは大一番が何度かあるが、ウェンブリーの決勝で感じるものはそういう試合とは全く違う。

Gerrard lifted the League Cup trophy as the captain in 2012
プレミアリーグのポイントとトロフィーを懸けて戦う試合の違いは、キャリアを定義するものになるかどうかだ。リーグでマンチェスターシティに負けても誰の夢を壊すことにもならない。次にその埋め合わせができる試合がある。決勝はその夢の達成感を与えてくれるものだ。

2016-02-27

Capital One Cup Final Preview


League Cup Final: Liverpool vs. Manchester City at Wembley Stadium
Sunday 28th February 2016, 16:30 (GMT) /  25:30 (JST)
主審: Michael Oliver

2015/16シーズンのイングランド最初のトロフィーを獲得できるか。監督就任1年目のユルゲン・クロップがクラブ史上9回目のリーグカップ優勝を狙う。両クラブがカップ戦決勝で対決するのは今回が史上初となる。

What Jurgen Klopp has to say...

トロフィーを獲得することの意味
"どういう意味を持つかは勝った後じゃないとわからないよ。ただサッカーの世界のプロとして言えるのは、すべて勝つためにやってるってこと。数多くの監督がそのために人生を捧げ、タイトルを勝ちとれずに終わってしまう人はいる。我々には今そのタイトルを勝ち取るチャンスがある。私は成功に貪欲だ。でもこのトロフィーは、我々よりファンやクラブ、選手たちにとって意味のあるものだと思う。"

優勝への意気込み
"サッカーってのは選手で決まる。現時点で疑うことは全くない。何でも起こり得るってのがスポーツのいいところだ。緊張感やプレッシャーを使って、激しい試合を作り出し戦うってのはいい。ずっとこういう決勝を夢見てプレーしてきた人々がいるなかで今回この舞台。本当に楽しみ。"

戦術
"戦術について発言すべきじゃない。マンチェスターにもテレビはあるだろうからここで明かしたりしないよ。戦術プランはあるが、試合でその通りに行くとも限らないしね。シティは素晴らしいチームだから、正しいプランと良いパフォーマンス以上のパフォーマンスが必要だ。我々は相手よりも走行距離が必要になるだろう。しっかりスペースを埋めたい。一番重要なのは勝つこと。今はどう勝つか考えるが、結局勝てればどうやって勝つかなんてどうでもいい。"

ミッドウィークにウクライナでプレーしたシティのコンディション
"歩いて行き来するんじゃないんだから、距離はあまり問題ではないと思う。シティも我々もフィットしている。決勝で前の試合のことを気にする奴はいない。シティはみんなが驚くようなラインナップでこないだろうから、我々はベストパフォーマンスをしなければいけない。"

前回リーグカップを掲げた主将スティーブン・ジェラードがクロップの存在が決勝で大きな違いをもたらすとコラムに記した件
"スティーブンありがとう!100ポンドつけとくよ!(笑)彼はこれまで多くの正しい決断や行動をしてきているから、今回彼の言うことが真実であることを願う。正直、私が違いをもたらす人物であるかどうかはわからないが、違いを生み出すための方法を知っているのは確かだ。"

What Man City's Pellegrini says...

"リバプールのようなビッグチーム相手にウェンブリーでプレーするというのは我々にとってとても重要だし、今季最初のトロフィーを獲得するチャンスでもある。できる限りのトロフィーを獲得したいというのが私のメンタリティだし、それはクラブのメンタリティでもある。エティハドではリバプールにいい試合を展開されてしまい、我々は開始15分で多くのミスをしてしまった。決勝は二つのベストチームがフィットして戦う。一番重要なことは、当日最高のパフォーマンスをすることだ。"



Team News

Liverpool
▶︎木曜日のアウグスブルク戦とほぼ変わらないラインナップが予想されている。CBはルーカス→トゥーレか。
▶︎アダム・ララーナ、ジョー・アレン、マーティン・シュクルテルがトレーニングに復帰しているが、決勝でプレーする可能性は低い。
▶︎デヤン・ロヴレンは体調不良から復帰し、トレーニングを再開。ベンチ入りか。
▶︎ダニエル・スタリッジがフィット!

Manchester City
▶︎GKはジョー・ハートではなく準GKウィルフレード・カバジェロが先発出場。
▶︎ウィルフィード・ボニーとヘスス・ナバス、エリアカン・マンガラが復帰予定。
▶︎ペレグリーニ監督は、ヴィンセント・コンパニとラヒーム・スターリングがプレーできれば起用すると発言。ミッドウィークにプレーしリカバリーセッションを行った。

Form (直近10試合)
Liverpool: W-W-W-D-L-D-L-W-D-W
Man City:  D-W-D-W-W-W-L-L-L-W

Stats
▶︎カップ戦での対戦成績は、直近8試合でリバプールが6勝2分と負け知らず。
▶︎過去2戦、シティに2連勝。11月のエティハドでは4−1で大勝した。
▶︎ユルゲン・クロップはここ5シーズン連続で大会決勝進出を決めている。
▶︎シティはここまで17ゴールを9選手が決めており得点力を発揮している。
▶︎シティはここ6シーズンで大舞台のファイナルは4度目。

How to watch
日本ではテレビ放送がないためオンラインのみ。Link/Sopcast(ダウンロード要)
情報募集中➡︎@YukaLFCまでツイートください。



2016-02-26

ヨーロッパリーグ組み合わせ決定


UEFAヨーロッパリーグベスト16の対戦カードが決定。リバプールは大敵マンチェスター・ユナイテッドを引き当てた。ファーストレグが3月10日にアンフィールドで、セカンドレグが3月17日にオールドトラフォードで行われる。両チームが欧州の舞台で対戦するのは史上初となる。

ユルゲン・クロップ 「スタッフに次の対戦相手はどこがいいかと聞いたら、マンチェスター・ユナイテッドだと言っていたんだ。楽しみだ。」


ヨーロッパリーグ16強入り


リバプールはヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、アウクスブルクに1-0で勝利し、ベスト16進出を決めた。開始5分でジェームズ・ミルナーのPKが決まり、これが決勝点となり1-0で試合終了。追加点は生まれなかったが、ユルゲン・クロップは、満足いく勝利だったと振り返った。

「70分は我々が非常に良いプレーをしていたがために相手の戦術が見えなかった。結局フリーキックを放り込まれ苦しんだが、とても試合だった。勝者にふさわしいのはまちがいなく我々だ。この試合を観た人なら、リバプールが勝者にふさわしい試合をし、チャンスを作ったというだろう。」

「ゴールは決勝にとっておこう。決勝でゴールを決めるためのいい準備ができた。全く不満はない。サッカーはこういうもんだよ。チャンスを作らなければゴールは決まらない。我々にはゴールを決める能力があるということはこの試合でよくわかったと思う。アウクスブルクのGKはいいセーブをしていたし、時に運が必要になる。6~7ゴール決められるくらいのチャンスは作った。またほかの試合だったら決められていたと思う。」

開始5分でミルナーのPKで先制
クロップは、センターバックにルーカスを置いた戦術を説明。連続無失点記録を3に伸ばした。

「後からしっかりプレーをしなければいけないということはわかっていた。コロはとても能力が高いが、彼はどの試合でもプレーできるというわけじゃない。相手が深く構え守備をするとなると、我々はどのポジションからもパスを出せるようにする必要があった。後ろから前に放り込むパスではなく、パススキルが必要だったということがあった。それとコロは最近多くの試合に出ているということがあったから、ルーカスがいるし、前にもこのポジションでいい仕事をしてくれた。彼の仕事ぶりに満足している。ルーカスはプレーできず辛かったと思う。だからのこの試合で彼はチャンスに値すると思ったし、しっかり仕事をしてくれて嬉しいよ。」

日曜日に迫った決勝に向け準備は順調だ。

「すべて順調。今日のラインナップ、戦術は正しい決断だった。スタートからとても活き活きプレーができていたし、日曜日のことを考えているわけではなく、この試合に勝つという決意をみせた。今夜はとてもいいステップを踏めた。」

スタリッジを65分、コウチーニョを80分に交代させ、日曜日のキャピタルワンカップ決勝に向け大事を取った。

「ダニエルはリズムがついてきた。どの選手も同じだが、ちょっと厳しい状況になったときにプレーし続けられるかどうか決めるのは重要なこと。フィルはチャレンジを受けて、1度2度そういう状況になり、彼に聞くたび大丈夫って言っていたが、我々としては他に新たに頼れる選手をみつける必要があった。二人はチームにとって非常に重要な選手だが、試合では最高の状態での彼らを必要としている。その状態に持って行くには、練習と試合でプレーするしかない。」


この勝利がウェンブリーでの決勝のモチベーションになるか。

「そりゃあ負けて、敗退するよりいい。今日の試合は日曜日とは関係ないが、いいパフォーマンスができ自信を持てたというプラスはあった。それはマンチェスター・シティにとっても同じことが言えると思う。日曜日はできる限りのパフォーマンスをしたい。」

2016-02-25

キャラガー:ロイスはリバプールにぴったり


ジェイミー・キャラガーがドイツ紙Bildの取材に応じ、ドルトムントのエースが欲しいと即戦力になる一流選手の獲得を訴えた。

「今のチームは即効の影響力を持つ一流の選手がいない。ドルトムントのマルコ・ロイスのような選手をウィングで見たい。彼はリバプールにぴったりだと思う。あとフォワード1人、セントラルミッドフィルダー1人足せばチーム作りができそうだ。」

1月にアレックス・テイシェイラ獲得決定にみえたがユルゲン・クロップは、多額を支払って獲得することを拒否。キャラガーは、世界で突出したテレビ放映権料で巨額の資金が行き交うプレミアリーグで、クロップは正しい選択をしたと支持した。

「クロップが世の流れについていかなかったのは良いことだと思う。不当利益だということで矢継ぎ早な案は見送ったということだ。クロップはまだチームを分析している段階だし、フリーでジョエル・マティプを獲得できたのはとてもいい補強だと思う。多くの放映権が無駄使いされる今日だ。多くの平凡な選手が高すぎる額で買われているし、給料も不釣り合い。欧州の市場にイングランドのクラブが出るときは、どこよりも£500~1000万上乗せして持って行くんだ。」

元欧州王者のキャラガー。チャンピオンズリーグ出場権を追いトップ4を目標にしているリバプールだが、今のチームでは力不足だという。

「今のチームでは現実的に無理だろうけど、チームの雰囲気は俺たちがチャンピオンズリーグを制した頃と同じく最高だ。選手たちはクロップを全面的に支持している。俺も彼に指導してもらいたかったな。今のチームならクロップが目指せるのは5位~8位だろう。それ以上目指せるほどチーム層は厚くないけど、誰もそれ以上の順位を期待してもいない。今のチームはクロップのチームじゃない。ロジャーズの残したチームで対処しているだけ。それにリバプールは多額を投資して結果がほとんど出ていない。だから監督が交代したんだ。」

Preview: Liverpool vs Augsburg


Europa League, Last 32, Second Leg
Liverpool FC vs FC Augsburg
Kick Off: 2月25日(木)深夜3:00(日本時間)

Team News
Liverpool▶DFデヤン・ロヴレンが体調不良、アダム・ララーナとジョー・アレンが負傷のため欠場。マーティン・シュクルテルの復帰は近づいてはいるがこの試合は間に合わない。

Augsburg▶現在負傷危機に陥っており、チームの中心選手であるFWラウール・ボバディジャがファーストレグで負傷し欠場。MFダニエル・ベイヤーとマルクス・フォイルナーも負傷により欠場。さらにピオトル・トロホウスキ、ホン・ジョンホ、ヤン・モラヴェクら数名のファーストチームメンバーが負傷で外れている。

Manager's Voice
Jürgen Klopp
“みんなが決勝のことばかり聞いてくるが、今一番大事なのはこの試合に勝ち、次のラウンドに進むことだ。1歩が踏めない者は2歩目でコケる。決勝のチームを考えるのはこの試合が終わってから。今週は少しのリカバリーと練習に時間をとることができたのは大きい。しっかり自分たちの試合をしたい。アウクスブルクの能力はわかっている。先週は我々がすべき試合ができていなかったから、明日の試合でしっかり我々の力を証明したい。”

 Markus Weinzierl,
“我々にとってアンフィールドでプレーできるなんて真新しい経験だし、番狂わせを演じたいと思っている。明日は我々にとって早いクリスマスみたいなものだ。誰もモチベーションがもう必要ないくらいとてもワクワクしている。できるだけのことはすべてやるつもりだ。”

予想Ⅺ(Liverpool)
ミニョレ、クライン、トゥーレ、サコー、モレノ、ヘンダーソン、チャン、ミルナー、フィルミーノ、コウチーニョ、スタリッジ

スタリッジ:リバプールに未来を誓う


今夜UEFAヨーロッパリーグ16強入りを賭けアンフィールドにアウクスブルクを迎える。試合前会見には復帰したダニエル・スタリッジが出席し、負傷中"痛みに弱すぎ""リバプールでプレーしたくないんだろう"など叩かれづつけた辛い日々を振り返った。

「驚嘆したしすごく残念。そういうことを誰かが言うなんて。でもそれもサッカーだ。俺は目標高き男。リバプールの成功に貢献したいと固い決意を持っている。プロの選手に対して、プレーしたがらない選手だなんてそんな失礼なことよく言えたもんだ。今はリバプールでプレーすることに集中してるし、毎試合プレーしたいと思っている。それはどの選手も同じだと思う。」

「プレーできないのは辛い。本当さ。でもプレーできないとなれば精神的に強くないといけない。プレーできない間、家でゆっくりして、友人と遊んで人生を最高に楽しんでるような奴じゃない。プレーできないときはストレスが溜まるし、不満になるし、チームメイトをスタンドから見守ることしかできないことにすごく落胆してる。そういう時に他人にあれこれ嫌味を言われるのは辛いよ。だいたいみんなが言ってるようなことは事実じゃない。一番大切なのはプレーして、チームの成功の力になること。それ以外はどうでもいい。」

移籍の噂も立ったスタリッジだが、リバプールで成功したいと未来を誓った。

「誰しもが意見を持つのは自由だけど、俺にとってのプレーできることの重要性を理解してくれる人なんていないだろうな。俺はとにかくリバプールで最善を尽くすことに集中している。それが一番大事だ。過去のことより現在のことを心配するのが大事。当然負傷して離脱していた期間は辛かったけど、そういうのもサッカーの一部。これからを楽しみにしている。もちろんリバプールとの未来をね。今心配事やストレスはない。かなりリラックスできてるし、とても今満足してる。常に家族や友人に支えられているけど、俺にとって一番大事なのはサッカーだ。それ以下でもそれ以上でもない。プレーできてる今とても楽しい。」

辛い時も神を信じ、乗り越えてきた。壁にぶち当たることに不安はない。

「人生では辛い事は起きる。辛い事を経験するのはサッカー選手だけじゃない。どんな仕事でも壁にぶつかったり、辛い事を経験しなければいけない。そういうことを不安に思ったことはない。俺が聞く耳を持たない奴だとか言われているけど、俺は自分にできることや家族の思いを考える。俺は神に恵みを授けられてる。不安やストレスは全くない。ジャマイカのルーツを持ち、バーミンガムのホックリーで育ち、ここまでやってこれたなんてとても幸せ者だと思う。俺も家族も恵まれているし今の俺は幸せ。」

スタリッジが負傷を乗り越えピッチに戻ってきたことにユルゲン・クロップは笑顔をみせた。

「彼の発言を聞くのは興味深かったよ。彼の言うことすべてに賛成だ。ダニエル本人の口からきちんと聞くということが大事だったと思う。多くの質問が'リバプールでの未来'についてだった。LFCは、もうひとつないと思うから彼の言う'LFC'というのはリバプールフットボールクラブのことのはずだ!(笑)。すべてが上手くいっているし、これでダニエルの未来の噂には終止符を打てるだろう。我々には良い事だ。ダニエルはとても優秀な選手だし、今彼はプレーできる。これがずっと続いてほしい。彼をベストシェイプに持ってくにはもっと試合でプレーしないといけない。彼がピッチでプレーできていれば我々はハッピーだよ。」

スタリッジ先発予定の同試合は日本時間2/25(木)深夜3:00キックオフ。

2016-02-24

コウチーニョ初タイトル狙う


負傷から復帰しチームへの大きな貢献が期待されているフィリペ・コウチーニョは、リバプールで最初のトロフィーとなるリーグカップ制覇を目指している。だがウェンブリーのことを考える前にヨーロッパリーグの勝利を忘れてはいけない。

「再びプレーすることができて嬉しい。ケガをしてチームに入れない時間は辛かったけど、今ピッチに戻ることができてハッピーさ。これからシーズンが終わるまでチームメイトの力になれるように全力を尽くしたい。」

「リバプールでトロフィーを勝ち取ることは僕にとってとても大きな意味がある。決勝は非常に重要な試合だけど、まずはアウクルブルグ戦のことを考えなくてはいけない。決勝のことはそれからだ。トロフィーを獲得できる可能性はあるわけだから、このチャンスをしっかり掴むために全力を尽くさなくちゃいけない。みんなこの試合の重要性はわかっている。」

「リーグで4-1で勝ったというのは全く決勝とは関係ないと思う。毎試合異なるし、素晴らしく優秀なチームと対戦するんだから、自分たちの最高のプレーをしないといけない。」

レッズのCL復帰を願うスアレス


チャンピオンズリーグアーセナル戦を控えるバルセロナの一員としてルイス・スアレスがイングランドに帰ってきた。Expressのインタビューに応じ、リバプールがユルゲン・クロップと共に欧州の舞台に帰ってくる日は近いと信じていると明かした。

「リバプールの試合はこれからもずっと見るし、結果もチェックする。リバプールはずっと俺にとって大切なクラブだ。チャンピオンズリーグでプレーするレッズを是非見たいよ。欧州で最も経験豊富なコーチの一人が新しい監督としてやってきたから、チャンピオンズリーグにはすぐに戻れると思う。リバプールという特別なクラブがいるべき場所にね。」

 いつかの夏、アーセナルは£4,001万というオファーでリバプールから引き抜こうとし、スアレスも移籍を志願する発言をしたことが話題になった。残留し、バルセロナ移籍を叶えられて良かったと振り返る。
  
「欧州で対戦するとなれば、アーセナルが俺を獲得しようとした時の話は避けられないだろうね。ビッグクラブだけど、イングランドではリバプール以外のチームでプレーするのはかなり無理があったと思う。バルセロナが正しい選択だった。1シーズン目に3冠を達成したのは大きいけど、家族もこの街でとても幸せなんだ。バルセロナしか選択肢はなかったし、今の生活を楽しんでる。」

スチュワートが長期契約にサイン


MFケヴィン・スチュワート(22)が長期契約にサインした。Echoによると2020年までの4年契約に1年の延長オプション付。1月のFAカップエクスター・シティ戦でファーストチームデビューを果たした同選手に、ユルゲン・クロップ監督は大いに期待している。圧勝したアストン・ヴィラ戦でプレミアリーグでもチャンスを与えられるも、試合後の練習中に靱帯損傷し全治1ヶ月を要する見込み。リバプールファンとして育ったスチュワートは、2014年にトッテナムから移籍してきた当時はサイドバックだったが、ユースコーチらに守備的ミッドフィルダーとしての能力を見出された。

「クラブが僕が良い選手になれると信じてくれているということは自信につながる。自信を与えてくれるし、良いコーチと選手に囲まれているクラブで今後自分の力を証明する時間が保障されているってことだ。」

2016-02-23

トゥーレ残留諦めない


ファンからもチームメイトからも愛される世界一のナイスガイDFコロ・トゥーレ(34)は、今シーズン限りでクラブとの契約が満期となる。シャルケ所属DFジョエル・マティプ(24)の加入が決まり、トゥーレの退団が囁かれている。負傷選手続出で出場機会が巡ってきたトゥーレは、リバプールに残留できるようなパフォーマンスをしたいと胸の内を明かした。

「まだクラブには何も言われていない。今はとにかくリバプールFCでの一瞬一瞬を楽しんでる。俺はファイターだ。未来のことは一番重要なことじゃない。一番重要なのは今この瞬間。今チームに入ってプレーできてるし、チームの一員だってことを示してる。」

「他人のいう事なんてどうでもいい。今このクラブにいられてとても幸せだし、100%尽くすだけだ。良いパフォーマンスをすることで人の心を変えられることはあるし、そうすることが俺にとって今のチャレンジさ。試合でまだ一流の選手だってことを証明するチャンスがあるし、最後まで諦めず戦うよ。」

「34歳でイングランド最高のクラブのひとつでプレーしてる。ファンに愛されてるし、俺がプレーしていないときでも俺のチャントを歌ってくれる。本当に特別なことだし、ファンのために最後まで闘い抜きたい。この年になるとどの試合もとても重要になってくるんだ(笑)。今の自分のパフォーマンスには満足してる。リバプールのユニフォームを着るたび、全力を尽くしている。リバプールは本当に最高のクラブ。新しい監督が来て、これからが楽しみ。自分の未来はまだ考えたくない。まだ来季のオファーはもらっていないけど、今の状態をキープして、プレーできれば、ドアは開けると信じてる。」

コロがプレーし、チームの連続無失点を守った。日曜日のキャピタルワンカップ決勝戦ではデヤン・ロヴレンとママドゥ・サコーとポジションを争うことになりそうだが、ヨーロッパリーグの勝利が先決だと強調した。

「木曜日の試合にでてパフォーマンスができない選手には日曜日に出番はない。チームには多く選手がいるし、プレーする選手を決めるのは監督だ。誰がプレーするにせよ、木曜日に勝って、それからウェンブリーでの決勝戦に行かなければいけない。勝てば疲れなんて吹っ飛ぶさ。」

「ファーストレグはタフな試合だったけど、それは想定内。とても相手チームがまとまって、規律を守ってた。前半の俺たちはゲームに入り切れなかったけど、後半かなり改善した。ハーフタイムに監督にははっきり言われた。スタートが良くなかったし、前半のプレーに満足できてない、待ちすぎだって。後半はそこを改善できたから、アンフィールドでも後半のようにしないといけない。アウクスブルクの良さはもうわかったし、相手への敬意はしっかり持ってる。」

「一試合づつ考えていかなくてはいけないから今一番重要な試合は次の試合。今はウェンブリーのことを考えていられない。ホームでファンの前でプレーするわけだから、勝って進出を決めないといけない。決勝のことを考えるのはそれからだ。」

Liverpool Echo

2016-02-22

イングスのリハビリ報告


 

前十字靭帯を損傷しリハビリに励むダニー・イングスが現状をファンに報告する動画をtwitterで公開した。メルウッドで断裂した瞬間の映像から最新のトレーニングの状況までを綴った映像となっている。Echoによると2月初旬から外でのトレーニングの許可が下り、DFジョー・ゴメスと共に順調に回復に向かっている。

グルイッチ:移籍が決まってモテるように


今夏にリバプールに加入することが決まっているMFマルコ・グルイッチ(19)。セルビア首都で行われたストアオープニングイベントに出席し、リバプールへの移籍が決まってから、モテるようになったと私生活の変化を明かした。

「前より女の子からよく誘われるようになった。真剣なオファーはないからまだ独身だけど…」

Source: Mirror

2016-02-20

ラッキーリバプール


MLS開幕を前にスティーブン・ジェラードがCNNのインタビューに応じ、ユルゲン・クロップのもとでのコーチングの展望についても想いを明かした。

「彼と実際にあってみて、俺は彼の大ファンだよ。ドルトムントを指揮していた時からずっとファンだったし、彼を監督として迎えられたリバプールは本当にラッキーだと思う。リバプールファンの一人として、リバプールでの成功を祈ってるし、彼のもとでトロフィーを獲得してほしい。」

「自分のコーチングや野望については、引退するまでにもっと準備しておくつもりだ。今コーチングバッジ取得に向けて動いているけど、自分がコーチに向いているかどうかも、どういう役につけるかもわからない。でもエキサイティングな役をもらえるとしたら、真剣にやるつもりさ。」

まもなくLAギャラクシーで元イングランドチームメイトのアシュリー・コールを迎え、チームはさらに強化される予定。昨シーズン想い通りの成功ができなかったジェラードは、今季こそキャリア初のリーグ制覇を夢見ている。

「気安くくる選手は驚くことになる。MLSはとてもレベルが高い。優秀な選手、チーム、マネージメントが揃ってる。このリーグについていろいろな意見があるけど、俺はいいことしか言えない。誰かに意見を求められば俺はおすすめするよ。ここまで楽しんでるし、引退するとなった時に優勝できたって振り返られるようにしたい。」

「サッカー面ではすごくきつかった。移動も多いし、高度や天気も違ったりして。プレミアリーグとの違いを楽しんでるけどね。生活面はそのまま。ロサンゼルスは素晴らしい街だし、天気もいい。ほぼ気づかれることもないから、平穏な生活を送れてるよ。」

マリオを中国に高額放出


リバプールは、現在ACミランに貸し出し中のFWマリオ・バロテッリを中国に高額で売るつつもりであるとGuadianほか英紙が報じた。リバプールでのマリオのキャリアはすでに終わっている。元監督のユルゲン・クロップは、チームに迎え入れるつもりはなく、クラブは高額な給料を受け取る同選手をできるだけ早く放出したいと買い手を探している。

イタリアやトルコのクラブが関心を示しているが、現在豊富な資金で爆買いを進める中国のクラブが正式なオファーを準備中。リバプールが£1,600万で獲得した同選手に、高ければ£3,500万のオファーが届く可能性があり、同選手も中国を選ぶことになりそうだ。

現在リバプールのホーガンコマーシャルオフィサーが中国で新生アンフィールドのメインスタンドの命名権について3社と交渉を行っており、そのスポンサー額は10年間で£9,000万に上る見通し。


2016-02-19

不満のゴールレスドロー


18日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグが行われ、対アウクスブルクの一戦は、0-0に終わった。攻撃陣はスタリッジ、フィルミーノ、コウチーニョを敷き、強気で臨んだ。開始早々からゴール前に迫るが、アウクスブルクは高い位置からのプレスでリバプールは苦しみ、終始単調なパフォーマンスを展開。チャンスメイクに苦しんだリバプールのベストチャンスは、後半スタリッジに訪れたが結局枠外へ。クロップに不満の残るパフォーマンスとなった。

「何度も好機はあったが、パフォーマンス的にすごく満足できたとは言えない試合だった。アウェイで0-0は悪い結果ではないが、まだまだ仕事は終わっていない。パスも上手く回らなかったし、リズムに乗れず、中盤のコントロールもできなかった。もっと修正できたところがたくさんあった。もっとチャンスを作れたのは明らかだ。100%満足していない。」

「タイミング良く適切なプレーするということが大事だ。後半3~4回の良い動きがあった。だが我々のチームのクオリティを考えればもっとうまくやれたというのが問題だ。でも辛抱強く続けるのみ。どう表現すればよいのかわからない。アウェイで0-0は『大丈夫、ホームで勝てばすべてよし』ていう状況だが、我々の場合はパフォーマンスも意識しているんだ。」


セカンドレグは、キャピタルワンカップ決勝マンチェスター・シティ戦の3日前にアンフィールドで行われる。

「セカンドレグも強いチームでいくか?そうすると思う。今日とは違うチームになるかもしれないが、決勝について考えすぎるのは良くない。当然決勝を無視することはできないが、私のプランをややこしくするというものでもない。木曜と日曜の試合はそれぞれで考える。選手たちがアウクスブルクを過小評価していたというわけでもない。セカンドレグではしっかり準備する。決勝も控えているし、これから修正しなければいけないところがある。」

「アウクスブルクはリバプールにやってきて、、守りを固め、カウンターアタックを狙いにくる。この結果は良い。アウェイゴールを決められたら良かったが、決められなかったから、リバプールで決めないといけない。」

2016-02-18

Cheeky Kloppo


Klopp nutmegs Firmino
Jürgen Klopp's reaction to nutmegging Roberto Firmino is brilliant. You have to see this!
Posted by Liverpool FC on Thursday, 18 February 2016

元チームメイト対談:キャラガーがスアレスを訪問


Daily Mail Exclusive
ジェイミー・キャラガーがルイス・スアレスを訪ねインタビュー:バルセロナでの活躍の秘訣、過去を元チームメイトに明かす。

Carra: バルセロナでの得点記録が77試合で61点だって?君を止められるディフェンダーはほとんどいない。でも昨3月にアンフィールドでスアレスをばっちり抑えたディフェンダー覚えてるか?

Suarez: (笑)。あれはチャリティーだろ。真剣にやりすぎ!いっつもだけど!

Carra: 事実を言ったまでだ!2011年にリバプールに加入してきたときにすぐに一流の選手だってわかったけど、5年後に世界一のセンターフォワードになってるとはな。何が伸びた?成長するためのカギはなんだ?

Suarez: リバプール移籍は夢だったけど、自分が達成したことに甘んじることはなかった。もっともっと上に行きたかった。リバプールでスティービーや君と一緒にプレーできたことは最高だったけど、責任は増し、もっと大きなクラブが関心を示してくれるまでになった。選手として常に前進するという姿勢を持ってる。

Carra: 君がまだリバプールにいた時、『チャンピオンズリーグに出場できれば、ルイスは残留する』って言ってる人たちがいたが、俺は『それはない。ルイスはチャンピオンズリーグ出場だけじゃなく、優勝すべき選手だ。』って言ってた。チャンピオンズリーグで数試合プレーするだけじゃなく、タイトルを手にすることが念頭にあったわけだ。

Suares: その通りさ。その気でやってる。プレーするだけじゃなくて、勝ちに行く。リバプールでの俺の目標は、チームをチャンピオンズリーグに導くことだった。クラブは5年間出場できていなかったからね。ドレッシングルームでよく話していたのは、チャンピオンズリーグがなかったらベストプレイヤーを獲得するのは難しいってこと。バルセロナでは出るだけじゃなくて、優勝するチャンスがある。

Carra: 6月のユベントス戦の2点目を目撃した時のこと思い出すな。正しい移籍だったって証明した瞬間だったと思う。

Suarez: 本当にサッカーでは驚くほどの早さで事が変わるし、それで生活も変わる。世界中の非難を浴びる最悪の選手から、試合を変える、重要なゴールを決められる選手と言われるようになった。いつだってチャンスはそこにあるし、自分が乗り越えてきた壁を誇りに思う。それが一番自分として満足しているところだ。

CLへの近道


レッズがヨーロッパリーグの対戦を控え、ドイツのアウクスブルグに到着した。故郷ドイツでの対戦にユルゲン・クロップは同大会はリバプールにとってチャンピオンズリーグに出場するための一番近道であると本気のメンバーを連れてきた。

「我々はどの大会も優勝を狙う。ヨーロッパリーグ優勝を狙えるチームは多くいるし、我々もそのチームのひとつだと思う。"絶対優勝できない"っていう大会じゃないが、残っているクラブをみればミニチャンピオンズリーグのようなもの。カップとしてはヨーロッパリーグは間違いなくチャンピオンズリーグ出場権を得るための一番の近道だから、競争はとても激しい。優勝すればチャンピオンズリーグに出られるという特権が大会をおもしろくしていると思う。セビージャなんかはこのルールを使って何度も出場しているクラブだ。」

「私がいる一番のアドバンテージは、このホテルのスタッフみんな顔見知りだってことかな(笑)。従妹がアウクスブルグに住んでる。ドイツ南部のライフスタイル好きだよ。まだドイツの空気が恋しいっていうほど長く離れていないし、イングランドでの新生活を大いに楽しんでいる。帰ってこれたのは嬉しいが、大事なのはきちんと厳しい試合に備えることだ。」

ブンデスリーガでは2016年勝利ゼロのアウクスブルグだが、油断は禁物。欧州大会でのモチベーションは高い。

「アウクスブルグはリーグで苦しんでいるが、昨シーズンはプレミアのレスターみたいにみんなを驚かせたチームだ。それにこの試合は彼らにとってクラブ史上最大の試合だ。ということは相当意味のある試合だから、かなり気合が入っているのは当然だろう。楽な試合にはならない。どういうチームかにもよるが、コンパクトでとてもフィジカルなチーム。とても良いチームだよ。」

会見に同席したドイツ出身MFエムレ・チャンは、チームメイトたちにアウクスブルグについて伝えたことを明かした。

「チームメイトの多くが"アウクスブルグってどこにあるんだ?"って聞いてきた。アウクスブルグはとても強いチームだってチームメイトに伝えたよ。強くてチーム力がある。だから明日の試合は真のチャレンジになるから、しっかり準備してる。ユルゲン・クロップと僕は何度も対戦経験がある。運だけではヨーロッパリーグでここまで来れない。」

日本では2/19(金)午前4:55~よりCS805スカチャンにて生放送

2016-02-17

ルーカス復帰もララーナ間に合わず


ヨーロッパリーグのアウクスブルク戦には、ハムストリングが回復したルーカス・レイヴァがフィットしメンバーに復帰、ふくらはぎを痛めているアダム・ララーナはチームに帯同しないとユルゲン・クロップ監督が明かした。またアストン・ヴィラ戦でプレミアリーグデビューを果たし、アウクスブルグで出番が期待されていたMFケヴィン・スチュワートが練習中に足首を痛めてしまい検査を受けることになっている。

傷ついたスタリッジ復活


ハムストリングの負傷を乗り越え、ダニエル・スタリッジがアストン・ヴィラ戦で早速復活ゴールを決め、その能力の高さを証明した。数々の負傷に非難を浴び、苦悩するスタリッジの姿を傍で見てきた主将ジョーダン・ヘンダーソンは、ワールドクラスのストライカーの復帰を喜んだ。

「スタッジがいるといないでは大きく違う。彼の存在がどれほど大きいかは彼のプレーした試合を観れば一目瞭然だ。練習に復帰してからの彼はすごく調子良くて、とてもシャープだ。このままフィットし続けて、敵を困らせて欲しいよ。彼のすごさは誰もが知ってるけど、これだけ長く戦列を離れていると彼のクオリティをみんな忘れがち。彼の練習をほとんど見たことがないっていうチームメイトたちは、彼のすごさに驚いてたよ。さらに試合に出た時の彼の動きといったら…彼のキレは本当にすごすぎる。彼の復帰はチームにとって大きなボーナスだ。」

「彼はイングランドのベストストライカーの一人であることは間違いない。勢いある彼は世界屈指のストライカーだ。それくらいすごい。フィニッシュ、タッチ、動き…彼はすべて持ってる。ワンチャンスあればゴールを決めて試合を変えることができる選手だ。彼の最大の壁は連続して試合に出て、安定し、フィットし続けること。問題はそれだけだ。フィットすれば彼はワールドクラスさ。」

痛みのバリアが弱すぎる、など離脱中は非難を浴びることも多かったスタリッジ。内では傷ついていた。

 「スタッジとは長年知り合いで仲がいいんだ。試合に出れなくても彼とはよく一緒にいた。ケガをして誰より不満だったのは彼自身だ。彼は世間はいろんなことを言われていて、傷ついてる。受け入れがたいようなことを言われている。彼は復活するために必死に頑張ってる。ケガしたくてケガしてるんじゃない。誰より負傷してプレーできないことに腹が立っているのは彼だよ。でも今彼が復帰して、笑顔が戻って嬉しい。」

クロップが選んだマティプ


シャルケ04からDFジョエル・マティプを夏に獲得することが決定し、ユルゲン・クロップは有望なセンターバックをフリーで獲得できたことを喜んだ。移籍委員会の推薦ではなく、自ら獲得を望んだ選手だったと強調した。

「私が選んだ。彼はとても高い能力を持つセンターバックだ。そうでなければシャルケで6年もレギュラーとして活躍はできない。もしこれが1、2、3年前でまだシャルケと契約中だったら、移籍する準備はできていなかっただろう。でも今の彼の考えを私は見抜いていたんだ。2000年からずっとシャルケにいる彼が何か全く新しいことにチャレンジしたいと考えていることを私は知っていた。これは我々のチャンスだった。私が彼を知っているということがあってリバプールに決めたのは偶然ではないよ。」

「楽な選択だった。彼は24歳でブンデスリーガで200試合以上プレーしていて、チャンピオンズリーグでもヨーロッパリーグでも経験がある。2011年にはドイツ国内カップを制覇している。198cmと長身だが、柔軟性があり素早い。ヘディングが得意でワンシーズン4~5ゴール決めている。ゲームの立ち上げ方も上手い。」

「イングランドでは移籍金を支払わずして選手を獲得するのは非常に難しいが、フリーだからダメなんてことはない。もし彼がまだドイツで契約があったら、ほかのクラブはどれだけ支払ってるか。それが彼の価値となる。実際多くのクラブが興味を示していた。彼ほどの選手が契約がないとなるとそりゃ競争は激しい。」

「シャルケはイングランドではあまり知られていないようだが、ビッグクラブだ。4~5年連続でチャンピオンズリーグに出場しているし、彼を残留させるために大きなオファーを提示していた。ドイツで彼のような選手を獲得できるクラブは4つだろう。ライバルだからありえないがボルシア・ドルトムント、当然バイエルン、レヴァークーゼン、あとヴォルフスブルクかな。それ以外のクラブへの移籍は絶対無理だから、彼は海外移籍を視野に入れていた。早めに動いてよかったよ。彼を知らない人はYouTubeを観なさい。」

マティプは7月1日にチームに合流予定。

2016-02-16

シャルケDF加入決定


シャルケ04所属DFジョエル・マティプ(24)が今夏加入することをクラブが正式に発表した。夏にシャルケとの契約が満期となり、フリーエージェントとなる。身長195cmのドイツ出身カメルーン代表の長身ディフェンダーで、今季公式戦26試合に出場し4得点を決めている。シャルケの下部組織で育ったマティプは、クラブからの新契約を断り、ユルゲン・クロップ率いるリバプールで新たな挑戦をすることに決めた。

「シャルケに別れを告げる時は、絶対真新しい経験を積む時だってずっと言ってきた。だからブンデスリーガ内での移籍は考えたことはない。難しい決断だったけど、次のステップを踏むべき時が来たと感じている。」

2016-02-10

FAカップ敗退


FAカップ4回戦再試合ウェスト・ハムの一戦が行われ、リバプールは、延長戦の末2-1でホームのウェスト・ハムに敗れた。経験豊富なシニア中心のウエスト・ハムに対し、ユルゲン・クロップは若手中心のチームを組んだ。

前半両サイドがチャンスを作ったが、先制したのはウエスト・ハム。45分にアントニオが決め1−0でリードを許してしまう。この状況を打破したのは、約1ヶ月ぶりとなる先発出場を果たしたフィリペ・コウチーニョだった。FKを見事に決めきった。そのまま延長戦に突入。まもなくPK戦かと思われたその時、セットプレーから失点。敗退が決定した。

若手が奮闘し、良い試合を展開したが一歩及ばず。この試合で最もポジティブと言えるのは、コウチーニョに途中交代のスタリッジ、オリギの復帰だったといえる。


2016-02-09

キャラガー:ファンをもっと大事に


6日に行われたサンダーランド戦、77分で約1万人のリバプールファンと共にアンフィールドを去ったジェイミー・キャラガーがクラブの行動に対する意見、ファンの胸の内を語る。(Daily Mail


もし今週宝くじで大金を手にしたら、一番最初に何をする?俺なら、まず両親のために使う。それはずっと変わらない。一番必要なときにサポートをしてくれる人々のために使う。それが金銭の問題でもなく、大切な人々のためでもないとなったらどうなる?プレミアリーグのチケット価格について俺が例に出せるものはこれしかない。

来季からの新テレビ放映権料は国内だけで£50億(約8.3千億円)に膨らみ、海外でも£30億(約5千億円)にもなる。ということは20クラブが宝くじををみてみよう。クラブ史上最高額のシートを設置するという決断をし、サンダーランド戦しっぺ返しをくらい、結果注目の的になった。土曜日にリバプールファンが来季の£77のチケット価格のストライキとしてスタンドを去った時、俺はアンフィールドにいた。俺も1万人ほどのファンと一緒に77分にスタジアムを退場した。

『お前は高い給料をもらってる。そういう奴がいるから価格が上がるんだ。』って言う人たちがいる。確かに俺は高給料をもらってはいるが、17年間ずっといたアンフィールドだ。今のチームの選手たちより長くいたことを考えれば、フェアな行動をしたと思う。

そうフェア。チケット価格はフェアでなくてはいけない。チケット価格の高騰で俺に何か影響があるわけじゃないが、リバプールの街のことはよく知っている。£77はどの試合のチケットにしても高すぎるし、リバプールでは度を超えた額だ。なぜクラブはそんなことをした?£77はシーズンのベストゲーム6試合の200席だけだと説明されている。£60に値下げしたとしても高いし、£20,400の利益マイナスになるだけだろう。マイナスイメージのつくこのPRに何の価値もない。クラブがまだACミランにいるマリオ・バロテッリの給料の大半を支払ってることなんかを考えれば、絶対価値などない。

リバプールのチケット収入は約£3,500万。FSGが新スタンド完成後に価格を凍結すると発表していれば、£3,700万に増収していた。そうなれば£3,900万を生み出すことができるということになる。その200万で世界で9番目にリッチなクラブにでもなろうか!£200万増えたからといって選手の獲得に何か差がでるわけでもない。ユルゲン・クロップの欲しい選手がリバプールの予想より£200万多かったら、その選手を逃すことになるのか?そんなことはない。でもその£200万をファンのポケットに戻すとなれば、とても大きな200万になる。

£77で国内最高のシートで観戦できるというが、なんでそんな上層階級の考え方をする?普通の労働階級者にはその席に座るチャンスを与えないというのか?アンフェアだ。

スタジアム退場がいい経験だったとは言えない。ファンがクラブオーナーであるFSGに訴えたあのシーンの写真はとても印象的で、2010年の前オーナーのトム・ヒックスとジョージ・ジレットが崩壊しつつあった時のことを思い出した。あの時はこれ以上ないってくらい最低の状況だった。だが今回の件はリバプールに非があるということは否定できない。

誇りに思えるクラブであってほしいとファンが願うのは当然だ。クラブを選び、そのクラブとどんなことがあろうとも変わらず共に生きる。もしM&Sが値上げしたってほかのスーパーへ行けばいい。でも応援するチームが値上げすると支払わざるを得なくなる。それこそアンフィールドでの抗議について理解すべきポイントだ。自分たちの意見を主張しているだけじゃなく、"もうたくさんだろ"という国中のファンへのメッセージだった。

マンチェスター・ユナイテッドのシーズンチケット保有者は、自動カッププログラムを免除しない限り、行きたくなくてもリーグカップやヨーロッパの試合のチケット代が自動的に銀行口座から差し引かれるようになっている。もしプログラムを免除すれば、シーズンチケット保有者でもアウェイやカップ戦決勝には行けない。ユナイテッドそれほどの歳入が必要か?もちろん必要ない。だがこういうアプローチはファンにクラブに対して恥ずかしいクラブと思わせてしまうに決まってる。

チケット価格はリバプールだけでなくどのクラブもファンのことをどれほど大事にしているかということを示す素晴らしい機会だ。リーグ全体で全ての試合のチケット価格を凍結すると発表すればどれだけいい反応が得られるか。来シーズンのプレミアリーグ20クラブは、1クラブさえお金がないだなんて主張できない。だがファンはどうだろう?もっとファンは大事にされるべきだ。公平な扱いをされるべきだ。

クロップもスタッジもフィット


盲腸手術のため入院していたユルゲン・クロップが早くもメルウッドに復帰。FAカップ4回戦ウエスト・ハムとの再試合の記者会見に出席した。

「私は調子良いよ。戦いの準備はできてる。気分が良くなかったら家にいるつもりだったが、元気になった。私自身フィットしてなかったら力にはなれないから今頃家にいる。ここにいるということは私は好調だということ。これ以上私について話すのはやめよう。」

「クラブのドクターにはとても感謝してる。私自身はどうすればよいかよくわからなかったんだが、彼が病院に行くべきだって行ってくれた。執刀医も素敵な人だったよ。シーズンチケット保有者で、今日の試合はお互い見ない方がいいって言われたよ。看護婦たちもしっかり面倒をみてくれて何も問題ない。」

Klopp is back to work less than 48 hours after undergoing surgery
入院中に行われたサンダーランド戦では監督としての責任は果たせなかった。しかし今更何も変えられない。

「与えるべきポイントではなかったが、今更何も変えられない。熟睡しててもベンチにいても終わった試合の結果は変えられない。試合ではポジティブな部分も多くみられたし、最後の10分を除けばとてもいい試合ができた。我々のパフォーマンスのあるべき姿だったし、もっとゴールを決められていたチャンスもあった。」

約1万人のサポーターが77分にアンフィールドを去る抗議運動をしたことで、現在クラブが会議を行っている。

「その場にいなかった私があれこれ言うべきではないと思う。これは私の責任でもあるが、今は何を言っても問題を複雑にしてしまう。クラブが今解決策を探っているところだから、この件に関してはもっと情報を知ってからでないと私からは何も言えない。ファンが試合が終わる前にスタジアムを去ってしまうところはみたくない。」

離脱していたダニエル・スタリッジ、フィリペ・コウチーニョ、ディヴォック・オリギがウエスト・ハム戦で復活する可能性を示唆した。

「ダニエルは土曜日にもベンチに入れられたくらいフィットしていた。金曜日の練習ではかなり良かった。サンラーダンド戦で出たがっていたが、早めの交代を要するからやめたんだ。ディヴォックとフィルは明日のチームに入れたらいいなと思ってる。延長戦になる可能性があるから複雑だ。3人一緒に先発は、あとで3人交代しなくてはいけなくなるから無理だがね。」

2016-02-08

クロップ退院で早くも復帰へ

盲腸の手術を受けるため緊急入院し、サンダーランド戦不在だったユルゲン・クロップが、7日退院。早急な回復をみせており、術後48時間後に仕事復帰しそうだ。火曜日夜のFAカップ再試合ウエスト・ハム戦に向けた月曜朝の練習から指揮を執ると意気込んでいるという。

メディカルスタッフは、ゆっくり休息を取るようにアドバイスしているが、クロップはできるだけ早くメルウッドに戻ると主張しており、早ければ月曜日の試合前会見で公の場に顔を出す可能性がある。

FSG料金体制再検討へ


6日に行われたプレミアリーグ対サンダーランド戦、77分に来季のチケット価格高騰に対する抗議運動としてサポーターが一斉退場。元リバプールDFであり熱烈なサポーターでもあるジェイミー・キャラガーを含む約1万人がアンフィールドを後にした。抗議運動はサポーターズグループSpion Kop 1906が主催し、オーナー会社Fenway Sports Groupの利益重視の運営体制に反対の声を訴えるものだった。その後チームは2失点し、同点に追いつかれ、サポーターの声援がなければどうなるのかをクラブに示したともいえる。

またクラブのスポンサーSubwayらに対する不買運動も同時に行われており、今後も続くとみられる抗議運動の影響の大きさを懸念したリバプールは、FSGと緊急会議を行い、チケット価格の見直しを検討することを決めたとEchoが報じている。オーナーは、新スタンド建設に£1.2億(約210億円)をも投資した末の、このファンの怒りの声に驚いているのだという。

新料金体制では、新スタンドでシーズン中6試合の200席のみが£77と主張しているが、£77(約1万3千円)というチケットはクラブ史上最高額。現在その額の価値を正当化できるだけのチーム状態ではないことが、ファンの怒りを駆り立てている。『FSGには我慢できない。長年我々をこんな扱いしてきた。自分らのお金を使わず、使う時にはすべて選手が持って行き、高利益が出るときに選手を売り払う。結局俺たちは中流のチームしか見れない!』、『40年間チームを応援してきて初めてこんなことをした。試合途中で退場するのは心が重い。でも正しいことをすべき時がきた。』というシーズンチケットを保有し、何世代にも渡ってクラブを支え、アンフィールドの盛り上げてきたサポーターたちの訴えに、クラブも心が動いたようだ。元選手やメディアからもサポーターを支持する声が多数寄せられている。

ファンを言い訳にはできない



サンダーランド戦中にチケット価格の高騰に対する抗議運動が行われ、77分に約1万人のサポーターがアンフィールドを退場した。レッズは77分まで2点リードしていたが、その後2失点を喫しドローに持ち込まれ、ポイントを失うかたちとなった。キャプテンのジョーダンヘンダーソンは、ファンの退場は言い訳にはならず、選手に責任があると反省した。

「ファンの退場を言い訳にはできないよ。選手としてピッチ上でのことに集中している。ピッチ上以外のことに影響を受けるはずないし、それを言い訳にはできない。各選手がが責任を取らなければいけないし、最後の10分間のようなプレーはしてはいけない。80分まで2-0でリードしてるなら、最後までリードを守り抜かなければいけない。これからそれができるように頑張らないといけない。その点の向上は必須だ。」

パっとしない前半だったが、フィルミーノとララーナのゴールによりリバプールは主導権を握ることができた。しかし"枠内シュートを打たれれば失点"の今季の悪い癖は治らない。

「80分間のパフォーマンスはとても良かったと思う。それまでほとんどずっと主導権を握ってたし、ゴールも決めた。でも最後の10分間が力不足だった。」

「1点目はいいフリーキックを決められ、それから俺たちにプレッシャーがかかった。そうなると相手がどんどん前に出てきて、ロングボールを入れられるのは予想できる。それにデフォーがそこにいればなおさら脅威になる。90分でサンダーランドはツーチャンスしかなかったのを決めた。俺たちのリーグの調子はとても不安定だから、改善が必要だ。プレミアリーグのレベルで80分までしかいいプレーができないようでは罰を受けるのは当然さ。」

2016-02-06

クロップ入院で今夜欠場


ユルゲン・クロップ監督が盲腸の疑いで入院し、今夜アンフィールドで行われるサンダーランド戦を指揮できないことがわかった。金曜日の記者会見後に体調不良を訴えたという。同試合はバックルームスタッフが指揮する。FAカップ再試合ウエスト・ハム戦出場できない見込み。

またこの試合の77分に一部のサポーターグループSpion Kop 1906がクラブの新チケット料金システムに対する抗議運動の一環として一斉退場することを決めている。リバプールは、ニューメインスタンドのチケットを最大£77まで値上げすることを発表。反対意見を受けイアン・エアCEOは、64%のシーズンチケットは価格維持又は値下げ、マッチデイチケットは45%値下げすること、地元の若者に対する優先格安チケット枠を設けたことを強調し、事実を見て欲しいと訴えた。

2016-02-04

シュクルテルのニューヘア


まもなく練習復帰予定のマーティン・シュクルテルが新ヘアスタイルを披露した。リバプールに在籍する8年間、スキンヘッドを維持してきたシュクルテルは、このたびフィットネスだけでなくヘアもカムバックか。“離脱中に何が起きた”とファンを驚かせている。古巣ゼニト所属時代には茶髪を楽しんでいた模様。

Martin Skrtel officialさん(@martin37skrtel)が投稿した動画 -

BR:時間を与えればベンテケは一流になる


夏に£3,250万という高額移籍をしたFWクリスティアン・ベンテケは、監督交代後に自信をすっかり失ってしまい、ゴールを決められず、現ユルゲン・クロップのもとで出場機会を得られずにいる。前監督ブレンダン・ロジャーズは、beIN Sportsで10月にクロップと引き継ぎの際に話したことを明かし、ベンテケの活躍を信じている。

「私が退団し、クロップの就任が決まったときに、彼とじっくり話をした。偉大なクラブであるリバプールで本当に最高の時間を過ごすことができた。そして、新監督が外国のリーグからやってきた人だったこともあって、しっかり話をすることにしたんだ。私の家でね。とてもいい人だし、監督の仕事で何か助けが必要なときには力になると伝えた。」

「このリーグの忍耐についても話した。レヴァンドフスキについてもね。レヴァンドフスキがプレミアリーグにいたら、ドイツほどのチャンスをもらえていなかっただろうって。彼は1年目に8得点しか決めていない。プレミアリーグでストライカーとしてやってきて8得点で終わったらどう言われる?でもクロップは選手に時間を与えた。オーバメヤンも3年かけて成長した選手だ。だからクリスティアンも時間を与えれば一流の選手だってことを証明できる。」

スタリッジがフルトレーニング再開

ダニエル・スタリッジが水曜日の午後のフルトレーニングに帰ってきた。ハムストリングの負傷を繰り返していたスタリッジの練習法をクロップが見直してから初めてのチーム全体練習。全メニューをレスター戦で先発出場した選手以外と行った。出場選手は軽いリカバリーセッションのみ。

クロップは、試合に起用するには10~12日連続で練習できてからと宣言していることから、サンダーランド戦とFAカップ再試合ウエスト・ハム戦にスタリッジは出場しない見込み。スタリッジに続き、木曜日の練習からフィリペ・コウチーニョとディヴォック・オリギが練習を再開する。

2016-02-03

ヴァーディ:ミニョレの動き予想してた


スーパーゴールでリバプールの意表を突いたジェイミー・ヴァーディ。GKシモン・ミニョレが前に出る傾向にあることを事前に研究しており、隙をうかがっていたと明かした。

「これまでのリバプールのGK(ミニョレ)の試合をみてると、多くの試合でラインよりかなり前に出ていた。あのときかなり前に出てきてたから、ボールが来てバウンドした時に周りにサポートもなかったから、そこを突こうと決めたんだ。それが上手い事彼の頭上に行って決まったくれたよ。」


敗因は判断ミス


プレミアリーグ第24節、リバプールはFAカップから8選手を入れ替えて、首位に立つレスターのキングスパワースタジアムに乗り込んだ。結果0-2で完敗。前半はお互いにチャンスを作り、試合は均衡した展開で前半はスコアレスでハーフタイムを迎えた。しかし60分、レッズはリーグ現得点王ジェイミー・ヴァーディに強烈なドライブシュートを決められ先制点を許してしまう。さらに71分には岡崎のシュートのこぼれ球をヴァーディは逃さず追加点を決める。結局レッズは90分間ゴールネットを揺らすことはできず、そのまま試合は終了。

ユルゲン・クロップは、満足できる部分はあったのもの、意思決定力不足が招いた敗戦を嘆いた。

「ヴァーディの月間ベストゴールを目の当りにすることができた。だが自分がその相手チームの監督となれば素敵だね~では済まない。彼が試合を変えた。ワールドクラスのゴールだったよ。我々の戦術は良かったと思う。相手の守備の仕方もわかっていたから、今日は積極的に前に出た。」

「レスターは高い位置からプレッシングをするチームだから、ウィングを使って攻撃をしなければいけなかった。時間もボールもボックス内でのチャンスもあったが、意思決定が間違ってる事が多かった。試合時間が経つほど冷静さを失ったか、意思決定がどんどん鈍くなった。それが敗因だ。ゴール前にボールを入れられてもシュートができず、1秒後にはヴァ―ディに35ヤードからシュートを打たれて失点。今日の試合を象徴するシーンだった。」

Jürgen Klopp bemoaned Liverpool's poor decision-making
「私は今気分が悪いよ。負けたことは認めるしかないから仕方ないが、これだけ判断ミスがなければ勝てていた試合だったからだ。勝てる試合なら勝たなければいけない。それが今日できなかった。私が落ち着くまでちょっと時間が必要だ。力はしっかり入ってたし、いい場面もたくさんあった。今日の問題は走行が足らなかったとか集中力に欠けるとかではなく、いい位置にあるボールに対して間違った判断をしたこと。シュートすべきところでパスをしたり、パスすべきところでシュートを打ってしまった。」

最高のシーズンを維持し続けるレスターとヴァーディへの称賛を惜しまなかった。

「ジェイミー・ヴァーディやレスターのように勢いがあるとこういうことは起きる。そういうチームを相手にするとなると運も必要だが、今日の我々は非常に良かった。こういうチームとの対戦でいい試合をするには勇敢さが必要になる。レスターとヴァ―ディにとって最高のシーズンになってる。チームそのポイントすべてに値するし、ヴァ―ディもこれまで決めたゴールすべてに値する。正直私も拍手をしそうになったが、負けて気分が悪すぎてできなかったよ。」

2016-02-02

テイシェイラに再オファーを出さなかった理由


シャフタール・ドネツク所属アレックス・テイシェイラにオファーを出し、同選手も公にリバプール行きを懇願したが、結局1月中の獲得は叶わず。ユルゲン・クロップは、オファーを出したことを認め、再オファーは出さないとクラブで決めたことを明かした。

「ファンには我々を信じてもらうことがとても大事だ。このゲームに関しては我々は最後までプレーできないとみんなで判断した。オファーは確かに出したよ。それに関してはあまり私の口からあれこれ言うことはしないが、プレミアリーグの1月の市場の長所をふまえ現実的なオファーをした。だが『このオファーを受け入れてもらえないなら、我々はこれ以上何も変えない』というものだった。現在と未来のことを考慮して決めた。ここいない選手や過去の話をしても仕方ない。お金がないっていうんじゃなく、敬意と責任を持って対処していかなければいけない。」

「この市場ではもう補強はしないが、今後補強は必ずする。売買を繰り返すっていうより、私としては選手とは1年契約を結んでる。書類ではもっと長い契約をしているわけだが、私は各選手に『君は私のチームにいる。ここでいいプレーをしたいなら、私は君を信じるから、私を信じろ』と言う。その1年後どうなっているかだ。そこで選手が移籍を望むかもしれないし、私が彼の放出を望むこともある。それがフットボールだよ。ここにきて4ヶ月、まだシーズン途中だし、トランスファーに関して問題はひとつもない。このまま仕事を続けていく。」

主要選手らまもなく練習再開


1月の移籍市場が閉まり新たな選手は到着しなかったリバプールにクロップが明るいニュースを届けた。ダニエル・スタリッジ、フィリペ・コウチーニョ、デォヴォック・オリギ、マーティン・シュクルテルがまもなくトレーニングを再開できることがわかった。

「3人ともダニエルに続いて練習を再開できる日は近い。マーティンは2~3日要りそうで、ディヴォックとフィルとダニエルはもうトレーニングが再開できそうだ。ダニエルは水曜日、二人は木曜日に再開予定。マーティンは週末から練習すると思う。というわけでトランスファーニュースはこの新しい4選手だ!とてもいいニュースだよ。」

ACLを損傷し長期離脱しているダニー・イングスが確実に回復しているとも明かした。

「さっきイングシーとランチをしたところだ。まだ完治してはいないが、火曜日には初めて外に出てみることになってる。試合に出れるようになるまではまだ長い道のりだが、着実に回復している。」

2016-02-01

スタリッジ時間切れ?


ユルゲン・クロップはいつまでたってもフィットしないダニエル・スタリッジにしびれを切らしてしまったか。クラブ在籍期間54.8%は出れずにいるスタリッジ。今スタリッジはどうなっているのか、毎日尋ねられるクロップは、復帰目途は全く立っていないと明かした。

「ダニエルは明日もレスター戦もプレーできない。そのあとはまだわからない。彼はトレーニングを続けている。良い時もあれば、1つ2つ問題が出て良くない時もある。ここ数週間でさまざまなセッションをこなしているが、合間合間で調子を維持できず邪魔が入る。試合に出るためには練習で強度を維持させなければいけない。彼の負傷暦を見れば、それが偶然ではないことがわかる。あれだけしょっちゅうケガをしているということは何かがおかしいってことだ。」

「彼の能力は私より君たち(報道陣)のほうがよくご存じだろう。彼のプレーは観たことがあるし、練習でも何度も見ているが、彼の能力に疑いの余地はない。だが私が考えるべきはそれだけではない。ここで選手の将来について考えたりはしないが、ダニエルについてはまずフィットネスをしっかり鍛える必要がある。とても優秀な選手だが、今は試合には出られない。」

スタリッジが10日連続で練習ができるまで試合には出さないとクロップが宣言していることに対し、英紙Daily Mirrorのチーフエディターであるジョン・クロス氏は、クロップのスタリッジの扱いは厳しすぎると同選手に同情した。

「クロップの発言からは彼がスタリッジにしびれを切らしているのがわかる。この流れの繰り返しでもう上手くいかないということだと思う。クロップは厳しすぎる。私がダニエル・スタリッジだったら『リバプールに俺の未来はないのか?』って思ってしまうよ。ケガはケガ。深刻なケガを克服すれば、その後に反応が出る。スタリッジがハムストリングを痛めたのは長期離脱の反動からだ。彼には同情してしまうよ。」

Sunday Expressのジョン・リチャードソン氏は、クロップの堪忍袋の緒は切れかけており、リバプールはスタリッジを放出すると予想する。

「リバプールはスタリッジを売る。クロップのプランにスタリッジはいない。それを変えられるかどうかはスタリッジ次第だ。彼が一流の選手だということは誰もが知っている。元選手たちに聞いても誰もこの状況を理解できずにいる。」

「痛みの感じ方は選手によって違うから、そこを叩くようなことはしない。彼はその痛みの限界が低いんだが、もっと自分を奮い立たせてプレーすべき時がある。目の前に素晴らしいチャンスが待っていて、夏にはEUROも控えている。試合に出ていないようではEUROにも出れなくなる。負傷しているときは仕方ないが、体の痛みならプレーしなければいけない時がある。それがプロの選手の人生ってものだ。」

「スタリッジにはそれをしようという気がない。クラブ内部に情報を聞くと、ユルゲン・クロップはスタリッジの状況にかなりの不満を持っていて、スタリッジは来季のプランにいないらしい。クロップはスタリッジを信頼していない。」

クラブでプレーせずとも、イングランド代表では出番が来るかもしれない。

「ロイ・ホジソンはスタリッジとウィルシャーに関しては特別枠に入れる気がする。スタリッジは今の代表では圧倒的に優れた天性を持つセンターフォワードだし、ウィルシャーにも時間を与えると思う。どこまで待つかはわからないが、この二人はできるだけの時間の猶予を与えるべき選手たちだ。」

元選手のフィル・トンプソンは、離脱が続くスタリッジ中心のチームは作れないという。

「スタリッジ中心のチームを作ることはできない。彼の中心の攻撃ラインを作ることさえもできない。彼のような選手と前進することを描くのは無理だ。オーナーらは彼のプレー時間、年齢をみて、どれだけの額で売れるだろうと考えてると思う。でも私は彼にあとワンシーズン与えたい。もし彼がEUROに出てプレーし、フルでプレシーズンを過ごせたら、それから決めてもいいんじゃないか。」

Source: Sky Sports, Mirror

アレン、リーグ出場目指す

FAカップ4回戦はホームでウエスト・ハムにゴールレスドローに終わり再試合が決定。同試合でキャプテンを任されたジョー・アレンは、今日のキャプテンだと試合直前に告げられたと明かす。

「自分がキャプテンだなんて正直驚いた。試合前のミーティングで言われたんだ。すごく嬉しいし、キャプテンバンドを巻きたいって思ってたから特別な気分になった。誇りに思える。」

「パフォーマンスは良かっただけに、勝てなかったことが悔しい。そう言えるのはすごくいい試合ができていたからだ。ウエスト・ハムは今季すごく成功しているから、そのチームに若いチームで対抗するのはリスクもあったと思う。でも選手として信頼してもらってるという自信は大きい。その信頼にみんなが応えた。相手は強いメンバーで来ていたから、最後の10-15分はかなり押したんだけど、それでも勝てなかった。再試合ではしっかり仕事をしなくてはいけない。」

出番は多くないながら着実にフォームが上がっているアレン。夏にウェールズ代表としてEUROに出場するためにもプレミアリーグでの出番を増やしたいところ。

「EUROのことを全く考えていないと言ったら嘘になる。今から夏まで十分時間はあるし、出場する機会もあると思う。信念を持ち続けて、いい状態でEUROに出場したい。大会が多くて日程が厳しくタフなシーズンだから、出場機会をもらえた時にはしっかり仕事ができるというところを見せなくちゃいけない。」

「ここ数週間のプレーを踏み台にしてもっと存在感を発揮して、試合に出られるようにしたい。出番をもらえた時にしっかり仕事ができるように準備をすることに焦点を置いている。プレーできていないと、集中を切らしてしまうことがあるからそういうことにならないようにしたい。もらえたチャンスを台無しにはしたくないからね。みんなプレーしたいわけだから厳しい状況だけど、これが今後どういう結果につながるかだね。」

中盤で共にプレーした若手MFキャメロン・ブラナガンに期待している。

「ファーストチームで一緒に練習を開始した時から彼には目を引かれたよ。これまでプレーした試合でもとてもいいプレーして、高い能力をみせてきた。彼はとても好きな選手だ。」

レヴァンドフスキ:クロップはプレミアに合ってる


ロベルト・レヴァンドフスキは、ユルゲン・クロップが無名から一流の選手に育て上げた選手の一人。レヴァンドフスキは、Daily Mailのインタビューで、5-4のノリッチ戦の劇的勝利でメガネを壊した恩師を思い出し、微笑んだ。

「めがねについては、ドルトムントでも全く同じことがあった。決勝点が決まった時の彼の感情の高ぶりといったらすごかったね。リバプールの選手たちが彼のもとで楽しんでいるのがよくわかる。1、2試合見たけど、セレブレーションをみていればチーム団結力がみてとれる。彼はいつだってチームのために立ち向かってくれる、選手たちにとっては父親のような存在さ。リバプールファンが精一杯応援すれば彼はその声に応えてくれる。彼はそういうタイプのコーチだ。クロップはとても優秀なコーチだし、イングランドのサッカーに合ってる。」

ドルトムントに移籍した当時、センターフォワードだったレヴァンドフスキを、クロップは9番ではなくトップ下の10番役として起用した。レヴァンドフスキはあの経験がさらに成長させてくれたと振り返る。

「あの当時は腹が立ってたよ。ずっと9番でプレーしてきた俺がなんで10番のポジションでプレーしなきゃいけないんだって。結局シーズンずっとトップ下でプレーした。でも翌年になってなぜそのポジションでプレーさせられたかがわかった。自分のレベルが上がってることに気づいたんだ。多くを学んだし、10番としてプレーすることでさらに選手として成長できた。最初はクロップに腹が立ったけど、1年後には自分が違うタイプの選手になっていることに気づいてその理由がわかった。その前までは典型的なセンターフォーワードだったけど、あのあとはチーム全体のクオリティが上がったんだ。」

「最初の半年は多くを学んで、自分の力を証明しなくちゃいけなかったけど、そのあとも彼からはいろんなことを学び続けることができた。ドルトムントへの移籍は正解だったって確信したよ。クロップと4年間過ごすことができたのは理想的だった。とても楽しい時間を過ごせたよ。」

いつも笑顔が絶えないクロップだが、笑ってばかりではない。父親的存在として、叱るべきときには叱る。

「今日一緒に爆笑しても、次の日練習でミスでもすれば、めちゃくちゃ叱られたりする。彼は友達でいるべき時、ボスでいるべき時をわきまえている。そこは彼の長所のひとつだ。」


FAカップ4回戦再試合



29日間で9試合目となったFAカップ4回戦、ホームにウエスト・ハムを迎えた。リバプールは、まだ負傷選手が多く、クロップは若手に頼ることに。その若手選手たちがクロップの期待に応え、試合をコントロール。何度も勝つチャンスは訪れたものの、結局得点することができずゴールレスドローに終わり、再試合となった。

「特に言う事はない。そういうものだ。FAカップを過小評価したのではなく、その真逆で、我々はこの大会を重んじているからこそこのチームを選んだ。あまり多く練習はできていないが、若いチームがよくやったと思う。ゲームの展開は良かったし、チャンスもあった。そのチャンスをひとつでも決めておくべきだったんだがね。結局ドローに終わってしまったから、再試合だ。」

組み合わせ抽選の結果、再試合の勝者はアウェイでブラックバーン・ロバーズと対戦することが決まっている。