2016-02-29

敗北から学べ


クラブ4年ぶりのタイトル獲得は叶わなかった。イングランドサッカーの聖地ウェンブリースタジアムで行われたキャピタル・ワン・カップ決勝で、マンチェスター・シティにPK戦の末敗れた。ユルゲン・クロップは、試合後敗北の悔しさを滲ませながら、この失敗から学べることがあると前を向いている。

「これまでに大きな敗北は経験している。勝ったこともあれば負けたこともある。どういうものかはわかっている。私が家に帰って、部屋にこもり、1ヶ月出てこないなんてことがあると思うかい?落ち込むのは普通だし、落ち込んだっていいんだ。負けることを感じなければいけない。"まあいいや"なんて奴はダメだ。決勝で負けるなんて決していいことじゃない。」

「負けた時の悔しさを感じるというのは大事なことだ。立ち上がらなければいけない。ここでいつまでも立ちあがれない奴は、次の負けを待っているようなバカ者だ。次に活かすためにもこの気持ちから学ばなければいけない。失敗しても立ちあがらなければ。我々は次の負けを待ったりしない。絶対に打ち返してみせる。辛い経験で身をもって学んだが、この世界で楽なことなんてない。今夜は最悪の気分だが、これからもハードワークを続ければ、トンネルの先に光はある。次に決勝に出るときに、負ける悔しさを知っていれば、勝利の味を感じられる。」


 慎重な立ち上がりで互角の戦いをみせた前半。だが後半に許すべきでなかった先制ゴールを許してしまった。負けたチームのパフォーマンスを誇りに思えるかと言う質問には苦言。

「正直今はこの質問にはどう答えていいかわからない。もう一度試合を見れば多くポジティブなところはあると思う。でも今はポジティブには感じられない。私も人間だからね。」

「我々もマンシティも本来の力は出せていなかったと思う。あのゴールは許すべきではなかった。それは見ての通り明らか。失点後我々はあらゆる手を打ってゴールを決めた。カウンターアタックを何本か仕掛けられ、少し運が我々の味方してくれた場面がいくつかあった。オープンすぎるというところがあったが、試合を戻すことができた。」


PKキッカーについて、フォワードのスタリッジが蹴らなかった理由を説明。

「ダニエルは絶対無理だった。終了間際に痙攣してほとんど歩くこともできないような状態だった。ペナルティを蹴れる5選手を選び、全員がYES"と言ったんだ。」

120分まではリバプールの監督として初めて迎えるファイナルを大いに楽しんだ。この経験を次に生かしたい。

「最後のPK戦までは素晴らしい日だった。すべてが完璧に手配されていて、完璧な雰囲気で、最高の経験だった。今ここにいる人々がどう感じているのかは知らんが、イングランドに来た時、この大会はあまり重要じゃないとか言われたよ。だが今日プレーした選手もしていない選手もこのカップが欲しいと必死だった。選手全員そうだし、スタジアムにいたファンもそうだ。PKまではパーフェクトだったよ。今後こういう日がもっと頻繁に来てほしいが、違うエンディングであってほしい。」

「120分終えて、最低でもドローに値したと思うが負けた。それが決勝ってものだ。勝者は1チームだけ。明日練習があって、水曜日にはまたマンチェスター・シティ戦があるから、そこでどういう反応を見せられるかだ。終わった試合は何も変えられないが、明日から何か変えられる。このまま成長すればもっといいチームになる。」




3 件のコメント:

Jaco さんのコメント...

クロップの言葉は泣けるし男気タップリ。信じてついていきます。

リーセの左脚 さんのコメント...

クロップの言葉に感銘を受け超リバプール掲示板にて一部引用させていただきました。
事後承諾の形になってしまい申し訳ありません。

Yuka さんのコメント...

ジェラードが言ってた通りクロップ言葉が本当に巧みですよね。
ご報告ありがとうございます。全然大丈夫ですよ:)We're LFC family!