2015-12-31

2015年最終節を勝利で飾る



ユルゲン・クロップ率いるリバプールは、2015年最終節を白星で締めくくった。サバイバルに必死のサンダーランドの適地で、守備の安定と粘りで3ポイントを手にした。後半開始すぐ、クリスティアン・ベンテケが2試合連続ゴールを決め、チームは1−0で勝利。2015年を30ポイント7位で終えた。

「早い時間帯から試合を決められたら良いが、ここはおとぎの国じゃない。忍耐強く、しっかりその特別な瞬間のために頑張らなければならない状況で、それができた。前半から良いフォーメーションでできたし、後半さらに向上させたいと思ってやった。プレッシングもうまくできていた。」

「セカンドボールを狙い、チャンスを作り出すタイミングやディフェンスのプレッシングに行くタイミングを計らなければいけない試合は大変だ。前半には多くのポゼッションを握り、相手にはほとんどチャンスはなかった。セットプレーやカウンターアタックはいくつかあったが、我々にとっては楽な状況ではなかった。後半すぐゴールを決めることができ、その後にも追加点のチャンスがあった。ジャッジなんかもあって決めれず、最後までしっかり集中していなければいけなかった。我々は最後まで集中を切らさなかったし、3ポイントに値する勝利だったと思う。」

Benteke's goal lead back-to-back win for Reds
“ゴールだけのストライカーになるな”とベンテケにストライカーとしてさらに貢献を求めているクロップ。決勝点を決めたクリスティアン・ベンテケを称え、まだやれると背中を押した。

「ストライカーが決定的なゴールを決めるのはとてもポジティブなことだが、クリスティアン自身まだやれるということはわかっているはずだ。だが今何よりゴールが必要な状況で彼がまた決めてくれた。だからとても満足しているよ。最高のニュースとしては、彼にはまだやれる力があるってことだ。」

ママドゥ・サコーに対するタックルへのジャッジには納得していない。

「当然腹が立ったよ。『レッドカードだろ!』とは言いたくない。ただその選手が嫌いなわけじゃなく、あんなタックルをしたら何が起こってもおかしくない。だからあれはレッドカードだ。」



2015-12-30

望むのは安定したパフォーマンス


ブレンダン・ロジャーズに代わったユルゲン・クロップの監督就任後の結果は3勝3敗3分と不安定。2015年最後の試合を前に、チームが安定したパフォーマンスができる基盤を作ることに重きを置いていると主張した。

「個人的な能力はとても高いし、それぞれ精神力もしっかりある。我々に必要なのは安定したパフォーマンスレベルだ。それができるように今取り組んでいる。次のサンダーランド戦では、開始からレスター戦のようにしっかり集中していきたい。レスター戦の出来にはとても満足しているから、もう一度あんな試合をしたい。それを目標にやるし、もしそれができたらいい結果が続くことになる。でもプレゼントでもらえるものではないから、そのために努力をしなければ結果は手にできない。」

完敗したワトフォード戦では、ボールを相手に奪われながら追いかけない選手たちにショックを受けたというクロップは、ボールを奪い返すフィジカル的なバトルに勝つための頭の切り替えをレスター戦から植え付けているという。

「この点についてはチームで話をした。セカンドボールを取りに行くのはフィジカルの戦いになるが、我々にはそれに挑みに行くことが必要だ。我々がフィジカルで負けているというわけではなくて、頭での理解不足。我々はサッカーをしたいわけだから、セカンドボールを取りに行って、再集中して戦わなければいけない。セカンドボールは3〜4選手で取りに行き、2〜3選手がどうプレーをスタートするかを考えるべきなんだ。だが我々にはこれまでそれがしっかりできていなかった。原因はフィジカルの弱さではなく、考え方の問題だ。」

「レスター戦ではそれが改善できた。しっかり準備をしていたし、それが実行できたのは嬉しかった。ロングシュートばかりでなく、セカンドボールを攻撃の起点とすることができた。プレッシャーをかけられていたヘンドが2〜3度相手の裏を付く攻撃をすることができた。練習していた通りだったよ。ああいう場面では狭いスペースでプレーすべきではない。ワトフォード戦では、その狭いスペースでプレーしようとしていて、すぐ攻撃を開始するという考えを持ってなかった。そんなことしてるうち相手選手にボールを取られ、取りに行こうともしない。ショックだったよ。いつになっても狭いところで動いて、休んで。それじゃダメだ。そういうプレーがあれば次の試合で修正していかなければいけない。」

19位とプレミアリーグで生き残りに必死のサンラーダンドが相手だが、油断は禁物。リバプールは現在10位だが、この時期にしっかりパフォーマンスができれば、1ヶ月後には順位表が大きく変わる可能性がある。

「サンダーランドでは、プレースタイルより勝利をみせたい。我々のチームには、"せいぜいサンダーランドだ”なんて考えているような選手はいない。我々のポジションは上げていきたいし、成長して、この重要な時期にもっとポイントを重ねていきたい。これから1ヶ月で信じられないほど試合がたくさんあるから、1試合ごとにできるだけのポイントを取りにいく。」



フラナガン1年7ヶ月ぶり試合復帰

Flanagan plays 30 minutes for the U21s
Jon Flanagan prepares for his 30-minute appearance for the Reds' U21s at the Academy earlier today...
Posted by Liverpool FC on Tuesday, 29 December 2015

リバプールのアカデミーU-21の試合でDFジョン・フラナガン(22)が試合に復帰した。昨年5月に左膝を故障し、2度の手術を経験。長期リハビリに励み、2週間前からユルゲン・クロップのトレーニングに復帰していた。フラナガンがリバプールでプレーした公式戦は2013/14の最終節ニューカッスル戦が最後。試合でプレーするのは1年7ヶ月ぶりとあって、予定通り約30分間のプレーでフィットネス調節を行った。

フラナガンはリハビリ中の5月、1年契約にサイン。契約上1月から他クラブと交渉が可能となるが、リバプールで長期契約をもらえうるようユルゲン・クロップにアピールしていく。非公開だった同試合では、夏に放出が噂されているホセ・エンリケ、ジェローム・シンクレアもプレーした。

2015-12-28

スタリッジ復帰急がず新練習を継続


新らたなトレーニング法をこなし、『試合に出る準備ができた』と自ら主張するダニエル・スタリッジ。だがユルゲン・クロップは再発を防ぐためにも万全の準備ができるまで辛抱強く練習を続けるようにと忠告した。

「ダニエルは1ヶ月前も全く同じことを言ってた。それでプレーさせたらまたケガしたんだ。彼に聞けば、調子いいって言うに決まってるよ。いい状態なのは分かっているが、トレーニングをしなくてはいけない。その事実は変えられない。今後もトレーニングだ。先週と今週、彼は過去3年で最も激しい練習をしている。ということは私が言いたいことは分かるだろう?『もういいダニエル、調子いいから試合でプレーできるな!』なんて言うわけにはいかない。」

「私はダニエルのトレーニング姿は見たくないんだ。彼の練習を見たら、誰もが“もうチームに入れる。彼の力が必要だ!”って思ってしまう。それほど彼には高い能力がある。でもダメ。辛抱強く待つしかない。でないと10年後にも同じ質問を繰り返すことになる。まず練習をしっかりさせて、体にその激しさを覚えさせて、それができるようになったら、また少し何か変えてみる。あらゆることを練習ですべてトライしてみないといけない。」


ベンテケ走る宣言

Benteke celebrates Liverpool's winner against Leicester
完勝したレスター・シティ戦。ベンチスタートとながら、重要な決勝点を決めてみせたクリスティアン・ベンテケは、クロップ就任後はロベルト・フォルミーノやディヴォック・オリギに先発を譲ることも多く、ファーストチョイスのストライカーになっていない。ベンテケは、クロップと”男同士の対話”をし、さらにハードワークすることを誓った。

「数日前に監督と、どこを改善できるか、彼が俺に何を期待しているのかを話した。とてもいい"男同士の対話"ができた。自分の成長にもチームの力にもつながるものだったと思う。俺はまだ若いし、もっと学びたいと思っている。プレーする機会が減ると、監督に求められていることや監督のニーズに応えたいと思うものだ。そういうなかで非常に役立つ会話ができた。」

クロップのプレースタイルでは走力が必要となる。ベンテケは、さらに走ることを求められていることは理解している。

「もっと走って、チームメイトたちがもっとプレーしやすいように動いていかないといけないと思う。レスター戦ではそういう監督のメッセージを理解してるってことを証明できた。これを続けていきたい。」

ブレンダン・ロジャーズ時代にクラブ史上2番目という高額移籍をしてきたが、移籍後3ヶ月で監督交代。新監督のニーズに応えることが必要とされている。

「文句は言えない。そういうことはサッカーではよくあること。楽な状況ではない。ここに来た時はブレンダンが監督だったけど、今はユルゲンに代わったわけだから、彼の求めることを理解しないと。ユルゲンは自分の成長を後押ししてくれる監督だと思ってる。彼のプレースタイルにフィットするかどうかは全く気にしていない。誰もがバルセロナみたいなプレーができるわけないけど、イングランドに来て長いから、このリーグで適応することはできる。」

「ストライカーは調子を上げるためには試合数が必要だ。もちろん毎試合スタートできたら理想だけど、リバプールは素晴らしいチームだからそんな簡単じゃない。みんなが試合に出たいわけだから、決めるのは監督。呼ばれたときにはしっかり仕事ができるよう準備しているよ。」

レスター戦後、クロップは、ミッドウィークに伝えたことを実行してくれたベンテケを称えるも、ゴール以外の面でもっと貢献してほしいと厳しく背中を押した。

「我々には彼のゴールが必要だ。彼がゴールスコアラーであることは確かだが、ゴールだけでは足りない。我々は、ゴールを決めるだけで残り89分試合に関わらないようなストライカーを置くチームじゃない。我々にはゴールを決める以外の仕事もしてくれるストライカーが必要だ。クリスティアンにはそれができる。」
  
「私がここに来た時彼は負傷していてフィットしていなかった。彼は大きな選手でもあるからフィットさせる必要がある。彼は今週良いトレーニングができていて、どんどんフィットしてきてはいた。だがこの試合のフォーメーションからオリギを起用することにした。当然迷ったよ。だがクリスティアンは途中出場でゴールを決めたというのは、彼にとっても我々にとっても良い事。これまで以上にいい状況にしてくれた。彼とは話し合いをしたから、彼は何をすべきかということはよくわかっている。途中出場でとてもいい試合をして、試合を決めた。」

2015-12-27

Sorry Amigo

セレブレーションで喜びのあまりモレノの顔面を蹴り上げてしまったエムレ・チャン。ベンテケを称え+モレノに謝罪しました(笑)

勝利に値するプレーで勝利


リバプールのボクシングデー無敗記録は続く。首位レスター・シティを1-0で破り、レスターの連勝記録をストップさせた。90分間試合を支配することに成功したユルゲン・クロップは、満足の笑みをみせた。

「勝利に値するプレーができたと思う。相手チームや相手のプレッシング、風条件等を上手く利用できた試合だった。ワトフォード戦では相手の希望通りにプレーしてしまったが、今日は格段に良い試合ができたよ。前半30分の試合内容にとても満足していたんだ。クリスティアンにとってはウォーミングアップもしないまますぐプレーさせざるを得なくなってしまって、厳しい状況でのスタートとなった。最初彼は苦労し、相手に少しスペースを与えてしまっていた。」

「流れは良かったから後半しっかり集中すればチャンスも生まれるとハーフタイムに話した。前半それほど激しい試合ではなかったから、後半もっと押せると思ってね。そこにクリスティアンが絶妙なゴールを決めてくれた。相手のセットプレーやロングボールがあって守るもの簡単ではなかったが、我々はよく耐えた。我々が勝者にふさわしい。」

ディヴォック・オリギのスピードを生かそうと先発で起用したことを説明。オリギの負傷後、試合に適応しチームを勝利に導く得点を決めたベンテケを称えた。

「今日の我々はディヴォックのスピードを必要としていた。クリスティアンも素早い選手だが、ディヴォックは彼より相手の裏を取る走り込みが得意だ。彼はよくやってくれたよ。クリスティアンは入って最初の10分間苦しんでいたが、後半はかなり良くなったね。激しく戦い、チームのために尽力してくれた。そこでゴールも決まった。ああいう状況で投入され、ここまでしっかり試合に適応できる選手はそんなに多くない。試合終了間際にもチャンスがあったが、また次がある。」

先発しチームのプレーにフィットしていたオリギがハムストリングを痛め負傷退場。ハムストリングの負傷の多さに嫌気がさしていると過密日程を嘆いた。

「深刻でないことを祈る。まだ検査してみないとわからないが、痙攣か何かだ。イングランドに来るまでこんなにハムストリングという言葉を聞いたことはなかった。'ハムストリング'という語は、わたしが選ぶ今年の最悪ワードだ!ハムストリング、ハムストリング、またハムストリングって、過密な試合日程のせいだよ。3日後、6日後、9日後と試合が詰まってるからどこかで彼がプレーできる程度の負傷だといい。」

プレミアリーグ公式試合統計・レポートはこちら

2015-12-25

コロが孤児のためにクリスマスパーティ


コロ・トゥーレが母国コートジボワールの孤児院でクリスマスパーティを開催する。コロは、2012年から親がおらず貧困に苦しむ子供たちの支援をしてきた。

「食糧と小さな家を提供して孤児たちを支援している。正直大したものではないけど、少しでも彼らのためになるならと思って。クリスタル(プロジェクト担当者)には100人の子供たちがいるからね。自分は子供たちにそういう支援ができる立場にいられてとても恵まれている。だから子供たちがいい生活ができるように、毎月仕送りをしてるんだ。今後も自分にできるだけの支援をしていきたい。完璧な人間なんかいないけど、誠実で何も悪くない子供たちの力になれるならその力になりたいと思うものだ。」

ユニセフによると、コートジボワールでは130万人以上の孤児がいるといい、極度の貧困状態で暮らす孤児も少なくない。国の平均寿命は53歳。コロ自身ムスリムだが、どんな宗教の子供たちも支援していきたいとクリスマスパーティを思いついた。

「子供たち全員を自分の子供のように想っている。その子たちへ毎月仕送りをするくらいなんてことない。子供たちが幸せな姿を見れるのが一番大事。自分1人でやってる活動だからあまり公に話したりはしたことはないんだけど、クリスマスが近づいているから、何かするいい機会だと思った。そこでクリスマスパーティをすることにしたんだ。」

「子供たちに住む場所を提供したり、もっと資金を集められるように1つや2つディナーなど大きなイベントを開催したいと思ってる。多様な民族や宗教の子供たちがいる。イスラム教では人に優しく、人を助けなさいと教えられる。キリスト教でもイスラム教も関係ない。一番大事なことは人に優しく、そしてお互いを尊敬し合うこと。こういうイベントで子供たちのためになれるというのは、俺にとってもとても嬉しいことだ。」

Nicest man in football. Love Kolo♡
いつもベンチからチームに大声で声援を送ってくれてるよね。

グルイッチ父親、移籍反対の真相


セルビアのレッドスター・ベオグラードがMFマルコ・グルイッチをリバプールへ放出することを公表したが、父親が大反対しており移籍を認めていない。クラブ間で交渉は進んでいるとみられるが、未だリバプール側は黙秘したまま。クロップは1月の移籍について「何も報告することはない」としている。セルビアのジャーナリストであるネメニャ・グルビッチ氏がAnfield Indexの取材でその父について明かした内容は以下の通り。

父親ゴランについて…
●元スポーツジャーナリスト・編集者である。
●メディアでは、'息子を振り回す勝手な親'呼ばわりされているが、悪い人ではなく、父親として息子の将来を心配している。
●レッドスターから多大な圧をかけられていることから、マスコミに話をすることに決めた。
●過去に息子の移籍に関して首を突っ込んだことがある。投資会社がグルチッチの契約の一部を買い取ろうとしたが、父親が阻止。このおかげで、グルチッチが移籍した場合、移籍金がクラブに全額入る。

父親の怒りと移籍反対の理由…
●リバプールと契約を交わし、8番の背番号を着用すると宣言し、移籍を強要しようとするレッドスターの総書記に対し怒っている。
●息子がNOと言えない状況を作り出し、移籍の選択肢という選手としての権利が与えられなかったことに怒っている。
●サッカーをプレーするだけの息子が、クラブ経営の救世主となっているのはおかしいと考えている。
●息子の才能を信じているが、プレミアリーグで経験がないこと、プレミアリーグは若手選手への忍耐がないこと、ラザル・マルコヴィッチなどセルビア出身若手選手の活躍前例がほぼないことなどから、まだリバプールで成功する準備はできていないと感じている。
●本当にリバプールが息子の力を信じているなら、なぜ1月に獲得を狙うのかが疑問。

父親によると…
●契約はまだ成立していない。
●息子とユルゲン・クロップは直に話はしていない。
●数日後にメディカルチェックをし、サインをする予定もない。
●今年チェルシーからオファーがあったが断った。
●レッドスターは、声明文でリバプールがグルチッチ家と交渉をしたとしているが、リバプールは今年1度スカウトに訪れたのみ。

レッドスターの経営について…
●2年前UEFAのファイナンシャルフェアプレー違反をしたとして、チャンピオンズリーグに出場できず経営が悪化。18ヶ月前経営破綻寸前だった。
●現在も給料支払い分など借金を抱えたまま。そのためグルチッチの放出に必死。


マルコヴィッチいたね…イザコザややこしい。とりあえず8番やめとく?

レスターの成功は努力の賜物



ボクシングデーのレスター戦は、シュクルテルとミルナーが欠場し、ミニョレとロヴレンが復帰できる可能性がある。フィットネスの最新状況をユルゲン・クロップが明かした。

「マーティンはあまり状態が良くない。肉離れしてしまっているから彼は時間がかかる。マーティンはタフで回復も早い選手だが、彼にプレッシャーはかけられないから、様子を見るしかない。数週間はかかる。とても残念だ。デヤン・ロヴレンが練習に復帰している。2日間通常通り練習ができているから土曜日には間に合うだろう。シモンも今日は練習したし明日も通常通り練習ができる。ミリー(ミルナー)は間違いなく無理だ。ふくらはぎを痛めていて、原因もわからない。試合中の負傷ではなかった。1~2週間程度かなと思うがわからない。ミリーの不在も悪いニュースだ。」

復帰したシオン戦でが再びハムストリングを負傷したジョーダン・ロシターについて、長期離脱を認めた。

「ジョーダンにとっても我々にとっても非常に残念だよ。シオン戦で以前と同じハムストリングを痛めた。プレー開始5分くらいで痛めてしまった。彼を思うととても残念だし、戻れるまでかなり時間がかかる。」


ワトフォードでまさかの3失点。課題は立ち上がりからしっかり集中することだ。

「ワトフォードでは大きな打撃を受けた。相手に簡単にプレーさせ、自分たちが苦しんだ。だが今週さまざまな課題に取り組んだよ。ワトフォードとレスターは大きな差はなく、プランが似ている。ワトフォード戦を反省し、その反省を次の試合に生かさなければいけない。レスター戦はそれを実行する良い機会だ。まず試合のスタートを改善しなければいけない。今シーズン多くみられるような開始早々の失点は避けたい。我々の実力不足とかではなく、自分たちで自分たちの首を絞めている。開始1秒からしっかり集中し、相手のカウンターアタックに備えて、いいポジショニングをして対処しなければ。できるときには楽にプレーしたい。」

首位を走るレスター・シティ対戦を控え、クロップは首位を走るクラウディオ・ラニエリ監督を称えた。ラニエリは、レスターの監督に就任する前に、ドルトムントで指揮をするクロップの練習法、アプローチを見学しに訪れたという。

「この世界で経験豊富で成功している彼のような人が私の元へ来てくれるとはとても光栄だったよ。彼のような人と話をするのはとても興味深い。お互いを尊敬し合っている。彼は今後もずっと成功していく人だ。絶好調のクラウディオとレスターチームに対しては強い敬意を持っている。彼ら相手に良いパフォーマンスができなければ、楽しい試合にはならない。」

クリスマスにレスターが首位にいるとは誰も予想していなかったが、クロップは驚いていない。

「私は驚いていない。それがサッカーというものだ。目の前のチャンスをものにすること。レスターはそれを実行した。数多くのチャンスがあるわけではないが、完璧な走行ができるストライカーが二人いる。負傷に苦しまず、一週間きっちり試合に備えて練習ができる。その状況を最大限活用してきたのが彼らだ。彼らの頑張りが報われた結果だし、もう私は驚いていない。彼らの真の実力だってことは今は誰もがわかっているんじゃないかな。」

「自分たちのプレーがしっかりできているから成功している。これはまぐれではない。彼らが自分たちの手で勝ち取った努力の賜物だ。守備も上手いし、カウンターアタックはほぼ完璧で、素早く動き、クオリティの高いプレーをしている。負傷に関して運も味方していてあまり苦しまずに済んでいる。レスターのような状況ではそういう運も必要になる。」

Training ahead of Leicester game
集中トレーニングにプログラムを実行中のダニエル・スタリッジについても説明した。

「ダニエルはまだプレシーズン的なことをしている。うまくやっているよ。今集中トレーニングをしている。何日やるかはまだ決めていないが、10日間くらいやってみて彼の強度をみる。」

イングランドで最も多忙な時期を迎えたクロップ。休みのない過密スケジュールは、国にとってネガティブな影響を与えると主張した。

「イングランドは試合数が多すぎる。休みはなく、試合が多すぎ。それでは成功できないとみんなわかっているだろう。みんなロイはイングランド代表でタイトルを獲得すべきだって言うし、非常に優秀な選手が揃っている。でも1年中休みがなく、他の国の選手には休みがあるという状況では、国として成功するのをさらに難しくしている。」

2015-12-24

ジェラード財団で子供支援


スティーブン・ジェラードがアルダー・ヘイ小児病院を訪問し、苦しむ子供たちや家族にクリスマスプレゼントを配り、楽しいひと時を提供した。ジェラードは自身で2011年にスティーブン・ジェラード財団(SGF)を設立。この日はその財団の代表者として、アンフィールドで開催したチャリティマッチで集まった£50万(約9,000万円)をアルダー・ヘイこども財団に寄付した。またこの日、ジェラードがアルダー・ヘイこども財団の共同設立者兼アンバサダーに任命された。

「アルダー・ヘイとその財団携わることができてとても光栄だ。財団は素晴らしい活動をしているし、新築の病棟はさらによくなって、子供たちがあまり怖がることがないような外観になった気がする。アルダ・ヘイは何度も訪れていて、その間に子供たちやその家族が苦しむ姿も見てきたし、病院が彼らのために頑張る姿もみてきた。ここの共同設立者・アンバサダーの1人になれてとても光栄に思う。このチャリティ活動は俺にとってとても大切だし、多くの人々の力になれる。今年のチャリティマッチに来て、寄付してくれた人々にも、寄付金がどういうかたちで使われるかというのをしっかりみせることができるのも嬉しい。彼らの支援があってこそこれ実現した。」




グルイッチの移籍正式発表


マルコ・グルイッチ所属のレッドスター・ベオグラードが、同選手に対するリバプールの£514万(約9億3千万円)のオファーを受け入れたことを正式に発表した。ベルギーのアンデルレヒト(£147万)とドイツのシュトゥットガルト(£367万)が入札していたが、最高額を即座に支払うという条件を提示したリバプールが選ばれた。"レッドスターは今後10年でもマルコ・グルチッチにプレーしてもらいたい”としながらも、クラブの経営状態の悪化から同選手を売るという決断に至ったことを説明した。7月までレッドスターにローンで残ることも発表されている。

この移籍に大反対しているのがグルイッチの父親だ。クラブの経営悪化で勝手に放出を決められたとセルビア紙Blicに怒りの心境を明かした。

「息子のキャリアをつぶさせはしない。クラブの責任者と話をしたら、クラブの持ち金全部使ってしまったからといって、マルコの移籍で全てを解決しようとしているらしい。だから彼に大きなプレッシャーがかかっている。毎日10回も電話してきて早くサインしろって。息子のパスポートを所有しているのは私だ。どこにも行かせない!まずレッドスターでタイトルを獲得してからだ。」

2015-12-23

シュクルテル全治6週間


ワトフォード戦で太もものハムストリングを負傷したマーティン・シュクルテルは、復帰まで約6週間戦列を離れることになったと自らのinstagramで発表した。

『いろいろ言われているみたいだから言っておくけど、復帰までは3ヶ月もかからない。ハムストリングの肉離れで6週間戦列を離れることになった。できるだけ早く、今まで以上に強く戻ってこれるように回復に全力を尽くすよ。いつも応援ありがとう!』

2015-12-22

シュクルテル長期離脱でCB補強へ


超多忙な年末を控え、ユルゲン・クロップにセンターバック危機か。ワトフォード戦で負傷したマーティン・シュクルテルがハムストリングを痛め、全治3ヶ月ほどかかるかもしれないという情報を受け、クラブは1月のセンターバック補強に向け動き出したとMirrorが報じた。現在メディカルスタッフはシュクルテルの検査結果を待っている状況だが、今回深刻なものであるという恐れがクラブ内部で広がっている。

デヤン・ロヴレンが負傷し、復帰直後のママドゥ・サコーがまだフィットしていないのがワトフォード戦で明白だった。残りのファーストチームのCBはコロ・トゥーレだけとなり、1月の市場で手を出さなければならない状況に陥った。ドルトムントで出番の減っているDFネヴェン・スボティッチが市場に出されるとあって、元教え子を引き抜く可能性がある。シャルケとの契約延長を拒んでいるジョエル・マティプもターゲットの一人。

メルウッドのスパイは誰だ

4.5mの壁に8mバックネットを設置したメルウッド Photo by James Maloney

非公開であるはずのメルウッドの練習から、試合前日に先発メンバーなど試合の機密情報が漏れ続けている。この原因について、クラブはメルウッドの内部に犯人がいるとみており、調査に乗り出すとECHOが報じた。

メルウッドでは、練習の非公開を徹底すべく今年10月から高さ4.5mの大型の壁を導入した。これまで、練習が非公開ながら公式発表前に試合の先発メンバーが外部に漏れるという問題が起きており、ブレンダン・ロジャーズがクラブにプライバシーを守る設備を整えるよう訴えていた。多くのプレミアリーグのクラブの練習場は、誰に覗かれることのないプライベートが徹底された設備を持っているが、リバプールにはない。

ロジャーズは、あらゆる手を使って練習場の壁を登り、練習の様子を除くサポーターから漏れていると指摘。また周囲の家からも覗くことができる状況だった。これを受けクラブは1月市議会に対し新たな壁を敷く工事許可を求め、4月に受け入れられ、10月に完成。ユルゲン・クロップになり、完全非公開が守られるはずだったが、試合前日に情報がソーシャルメディアで流されることが未だに起きていることから、クラブはファンの仕業ではなく、内部にスパイがいるという見方を強めている。

クロップ獲得第一号はジェラード2世


セルビア出身のMFマルコ・グルイッチ(19)獲得で合意したとEchoほか各紙が報じた。セルビアでは"マティッチ2世"と称される次世代スターで、推定移籍金は£500万の5年契約。19歳ながらレッドスター・ベオグラードを背負う存在であり、欧州のビッグクラブから熱視線を浴びていた。ユルゲン・クロップだけでなく、右腕ジェリコ・ブバッチも同選手を高く評価しており、オファーに至った。チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、インテルら強豪クラブがライバルだったが、クロップが自ら説得し成功した。

今週中にメディカルチェックを行い契約予定だが、正式にリバプールのチームに加入するのは今シーズン終了後。契約成立後、シーズン終了までローン契約でレッドスター・ベオグラードに残ることになっている。

スティーブン・ジェラードに似た攻撃的ミッドフィルダーであり、大舞台でも物怖じしない。強靭なアスリート体質で空中でも強いことからプレミアリーグにも適応できる力を持つと期待されている。レッドスターで着用する番号と同じく、ジェラードが長年着用した伝説の背番号8番を背負うことになったとレッドスター会長が明かしている。


2015-12-21

今の選手は力不足


プレミアリーグに昇格してきたばかりのワトフォード相手に不足のパフォーマンスをみせ、リバプールにきて一番失望したと明かしたユルゲン・クロップ。1月にもほとんど補強はしないとみられているが、周囲からは現在の選手では力不足であるという声が目立つ。グレアム・スーネスは、このままでは成功が遠いという。

「今の選手では力不足だと思う。先は相当長い。ああいうひどいスタートをしてしまったときには、選手たちがそれに反応し奮起することが求められる。残念がってる場合じゃない。そういう言い訳を除いても、このチームは力不足。チームができるまで時間はかかる。いい選手や今後伸びそうな選手は何人かいるが、リバプールの成功までの道のりは長くなるだろう。」

伝説のキャプテン、ジョン・バーンズは、成功するためには補強が欠かせないという。

「リバプールが勝つためにはいいプレーをしなければいけない。マンチェスター・シティ戦のようなプレーでないといけない。それができないとなれば、力、フィジカルでほかのチームに勝るようなチームじゃない。私はユルゲン・クロップがとても好きだし、彼は素晴らしい監督だ。だが、最初に言った通り彼が来てくれたからといって、すべてが突然良くなるわけではない。いい選手は確かにいるが、我々の目指す成功を手にするには、もっと優秀な選手が必要だ。」

最悪の試合を嘆くクロップ


開始3分後、プレミアリーグ初先発したGKボグダンの失態から失点。チームは最後まで立ち直ることができず、結果3-0で完敗。ボグダンのミスよりもチームパフォーマンスにがっかりしたユルゲン・クロップ。

「キーパーが両手でボールを掴んでいるときに蹴るのはファウルだ。だが、今日の我々はあのレフリーのミスよりも大きな失態をした。ミス、ファウル、レフ…すべてサッカーの一部。失点後の我々のリアクションはひどかった。失点し、冷静さを失い、コンパクトなフォーメーションが保てなくなり、楽にプレーができなくなった。この試合はリバプールFCに来て最悪の日だ。これ以上失望する日がないことを祈る。今日は全く満足していない。全く違うことをするために来たのに、実際のプレーと目指していたプレーには大きな差があった。レスター戦までにこの差を埋めなければいけない。」

「立ち上がりが悪いのは今回に限ったことではない。今回は集中力不足というより不運だった。アダムは1度目できちんとキャッチすべきだったがそのあとはボールを持ったんだから、ボールはオープンではなかった。あの1点目がなかったらどうなっていたか。でもいい試合ができていなかったのは確かだ。3点目に関しては、いい試合をしていたエムレが、パスしようとして失った。1つのミスが結果を変えるのがサッカー、アダムに関してもそうだった。ミスすることは問題じゃない。ただそのミスに対して、反応をみせられるか。そこにチームとして取り組んでいる。」


ブレンダン・ロジャーズのチームをそのまま引き継ぎ、サウサンプトン、マンチェスター・シティと見事なパフォーマンスを見せたが、あの時の勢いはどこへ…?

「わからん。それが説明できたら、こんな試合になってないだろう。これから解明する。サウサンプトンやシティ戦後に、みんながワオー!って思った。そういう力もあって、今また違う面が出てきた。実力はその間っていうところじゃないかな。チームとしてしっかり練習に取り組んで、マンシティやチェルシー戦のパフォーマンスに近づけるように持って行きたい。このチームの選手たちはもっとやれる強さを持ってる。」

2015-12-20

ミニョレ欠場でボグダンに出番


GKシモン・ミニョレがハムストリングの負傷のため、ワトフォード戦を欠場する予定であるとベルギーメディアHLNが報じた。軽傷ではあるが大事をとって休みが与えられ、準GKのアダム・ボグダンにプレミアリーグ初先発のチャンスが回ってきそうだ。WBA戦後、非難を浴びているミニョレだが、クロップは再び弁護した。

「シモンはゴールを出て、ボールをキャッチしようとした。私がそう指導している。ゴールを出ればしっかりボールを取らなければいけないがそれができなかったと言うんだろう。でも彼がゴールから出たのは私がそうすべきだと言ったから。あの試合のことだけじゃなく、どの試合でもだ。キーパーはゴールマウスを出て、ボックス内でもできるだけ力になるべきだと思う。彼がそうしようとしたところ、ミスをした。それだけのこと。」

ファンからも非難を受けるミニョレだが、落とされるわけではない。クロップは絶大な信頼をおいており、現行の契約を2年半残すミニョレと契約更改をクラブに求めた。年内にも契約が成立する予定。

Guardianの予想イレブン


2015-12-19

クロップ、ピュリスに謝罪


WBA戦に引き分けた後、トニー・ピュリスとの握手をせず、戦術を非難したユルゲン・クロップは感情的になりすぎたと謝罪した。

「あの試合に関しては、言ってしまったことすべて謝りたい。私は試合中とても感情的になってしまって、普段言わないようなことを言ってしまったりするんだ。彼もそういうタイプみたいだ。我々の間に問題はない。この件はもう終わり。」

「彼の仕事ぶりには敬意を持っている。あの時は着けた火を消すことができなかった。握手は忘れてしまっただけ。普通なら"あんなこと言ってしまってすみません"って謝るんだが、選手の元に行くことで頭がいっぱいだったんだ。次に会った時はちゃんと謝罪できるし、握手もするよ。」

トニー・ピュリスはロングボールを使いすぎたことを謝罪。だが経済規模の違うチーム相手に挑むための戦術だったと弁護した。

「彼にも意見があるんだから、言わしておけばいい。クラブとして、99分でリバプールの3倍ロングパスを使ったということは謝る。だが自分が£2億のチームで、これまで勝ったことがない£2千万以下のチーム相手にプレーするとなれば、10倍以上の価値があるという事実を隠せるようベストを尽くすだろう。それでもリバプールは勝てなかったってことだ。」


2015-12-18

レッズサンタが子供病院訪問


ユルゲン・クロップ率いるファーストチームほかマスコットキャラクターであるマイティレッドらがリバプール市内のアルダー・ヘイ小児病院を訪問し、クリスマスのお祝いで子供たちを勇気づけた。オルダーヘイの訪問はリバプールのチームにとって毎年恒例のクリスマスイベントとなっている。全員がサンタ帽をかぶり子供たちにクリスマスプレゼントを渡したり、記念撮影を楽しんだ。





ジェラード、クロップが更に好きになる


MLSのプレシーズンに向け、フィットネス維持のためメルウッドの練習に参加しているスティーブン・ジェラード。就任前からユルゲン・クロップのファンだったというジェラードは、クロップと実際に会ってみて、さらに好きになったとノーマルワンの与えるインパクトを称えた。

「外から見ていた印象だけでも彼が好きだった。彼のカメラ前でのカリスマ性や戦術がすごく好きだった。チャンピオンズリーグではボルシア・ドルトムントの試合はよく観ていたし、すごく良いチームだと思っていた。だから俺はユルゲンがリバプールに来る前から大ファンだったんだ。でも実際に彼に会って、一緒にトレーニングなんかをしてみて、さらに好きになったよ。」

「彼とコーヒーを一緒に飲んで、部屋を出たらすごく幸せな気分だった。なんだか自分がさらに成長したような気分になった。俺は彼のもとでプレーする選手じゃないから、彼が選手に与える影響は想像しかできないけどね。クラブの雰囲気は最高にいい。選手たちは練習を楽しんでるし、みんなが笑顔でやってる。彼はクラブ中を盛り上げてくれている。彼は選手たちに楽しんでほしいという監督だ。緊張や不安、悩みを選手たちに感じてほしくない、そういうのは自分がすべて背負うというコーチなんだ。」

「彼の各選手、チームの扱い方が好き。それに俺は彼の戦術の大ファンだ。彼の仕事ぶりを外からみながらも、彼と一緒に働けるというのは、リバプールサポーター、元選手、解説者として、そして自分の将来のためにも貴重な経験だ。めちゃくちゃ楽しんでるよ。」

ローンで帰ってくることはないと明言しているジェラードだが、クロップのもとでプレーする自分を想像したりしている。

「当然そういうのを夢みるさ。もし自分がリバプールの選手で、ユルゲン・クロップがクラブに来たら、若手でもピークの時でも俺なら大喜びする。選手たちは相当ワクワクしてるはずだ。自分が25歳くらいで、彼のもとでプレーできるとなれば、どれだけ幸せで胸が高鳴るんだろうって想像しちゃう。だから今の選手たちはものすごいチャンスが目の前にあるってことを自覚すべきだ。2年、3年後、彼が今後何年いることになろうと、すごい成功を手にできるかもしれない。このチャンスにワクワクしていない選手は何かおかしい。」

Gerrard is a huge Klopp fan

選手生命を捧げたチームを外からファンとして応援するのは容易ではなかったと明かす。

「正直、初めてファンとしてリバプールの試合を見た時は本当に辛かった。最初は本当に嫌だったんだ。変な気分だった。でも今は慣れてきて、楽しんでるよ。」

現在リバプールはリーグ9位で、トップ4と5ポイント差。クロップはリーグ優勝争いの話を嫌うが、ジェラードは今季ならチャンスはあるとみている。

「もちろんそこまで行ければ最高だけど、過度な期待は誰にもプラスにはならない。優勝について聞くのは監督や選手にフェアではないと思う。今はチームが1試合づつしっかり集中することが大事だし、第一目標はトップ4だ。」

「ブレンダンの最後の頃、サポーターの不満がピッチに伝わってきていた。選手たちも緊張してしまっていた。昨シーズン終盤もそうだったよ。結果が出ない時っていうのはそういうもんだ。ブレンダンと同じく、ユルゲンは、就任後に選手をそのプレッシャーと期待から解き放って、プレーすることに集中させようとした。殻を破って、自分たちを表現できるようにって。」

「今季は確かな優勝候補がいないからタイトルレースに入れるチャンスはあると思う。いつもならこの時期になると、チェルシーやシティが無敵状態なのが今季は違う。シーズンで2敗以上しないようなチームはひとつもない。リバプールだけじゃなくて、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムにもチャンスがあるってことだ。チェルシーやシティが優勝候補でないという年はここ長年なかった。だからタイトルを狙える可能性はあるよ。」

One of Gerrard's greatest Liverpool moments 
おそらくリバプールを退団して最もジェラードにとって喜ばしいのは、18年ぶりに家族とクリスマスを存分に楽しむことができること。

「思いっきり楽しむつもりだよ。いっぱい食べて、ワイン飲んで…すごく楽しみだ。見習いだった時以来初めてのクリスマス休みだから、家で家族と過ごして、これまでできなかったことをして楽しみたい。」

1月15日にはロサンゼルスへ戻り、MLSのプレシーズンに参加予定。その後はアメリカからリバプールを応援する。

「アメリカでのプレミアリーグの放送はイギリスよりいい。あっちは好きな試合どれでも見れる。ひとつ残念なのは朝6、7時に起きて試合を見なくちゃいけないこと。でも当然それくらいするさ。ファンとしてはリバプールがこれからトップに迫る姿をみたい。」

London Evening Standard

2015-12-17

香川:リバプールの今後に注目


『ユルゲン・クロップ就任は明らかにリバプールに大きなインパクトを与えている。』そう語るのはドルトムントMF香川真司。2010年にドルトムントに加入し、2011、2012年ユルゲン・クロップと共にリーグ制覇を果たした。Omnisportの取材に対し、恩師ユルゲン・クロップ率いるリバプールの今後に注目していると語った。

「自分が良く知るクロップがリバプールの監督としてどれだけ、そしてどれくらい早くチームを変えらえれるのか興味深い。彼が偉大なコーチであるということはこれまでの結果が証明しているから、それが続いてほしいよ。今シーズン、リバプールがチームとしてどれだけ完成するのか楽しみ。クロップはすでにクラブに大きなインパクトを与えていると思うし、ここ10試合で8勝したっていう記事を見たよ。(実際は11試合7勝)。僕も試合を見れる時はテレビで観てる。」

やはりクロップの武器は感情表現と心を繋ぐコミュニケーションだ。

「彼については常々感情を露わにする人だっていう印象が強い。ゴールセレブレーションもそうだし、チームの奮起させ方もそう。しっかりコミュニケーションが取れて、選手全員に愛情を注いでくれる。彼との思い出は、これっていうひとつだけよりすべてが良い思い出。彼と共にタイトルを勝ち取れたことも良い思い出だ。お互いの信頼度はどんどん強くなって、また彼のチームでプレーできるまでになった。」

別れの際は涙を流したというほどの信頼関係を築いた二人。香川は今後もクラブで活躍し、クロップに恩返しがしたいと話す。

「最後のお別れはちょっと大げさに報道されてると思うけど、移籍がほぼ決まってたから彼にお礼を言いに行った。彼の顔をみて、最後の挨拶をしたら自然と涙が出てきたんだ。Jリーグの2部出身のほぼ無名だった僕を信頼し、起用してくれたこと、すごく感謝している。彼とは本当に素敵な思い出がいっぱいある。セレッソを出て、2年後に世界に知られる、僕が小さい頃から知っていたマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が叶ったのは彼のおかげ。今後自分が成長し、さらに良いパフォーマンスをすることが彼への恩返しだと思ってる。キャリアは続くし、クロップのいた時しか活躍できなかった選手だって言われたくない。これからは新監督のもとでいい結果を出したい。」

ロシター再び負傷


FCシオン戦で復帰したジョーダン・ロシターが再びハムストリングを負傷し戦列を離れることになったとECHOが報じている。10月に痛めたハムストリングとは別の箇所を痛め、復帰は年明けになるとみられている。シオン戦で初めてユルゲン・クロップに出番を与えられたロシターは、フィットネスの調整を行い、年末に備えたいところだったが、再び治療に専念することになってしまった。

2015-12-16

スカウサーとしてコミュニティ支援


リバプールに加入直後、自らリバプールFC財団大使に手を挙げ積極的にチャリティ活動に邁進するママドゥ・サコー。多忙な12月も寸暇を惜しんで活動している。先日はリバプール市内の小学校を訪れた。貧しいエリアで生まれ育ったママドゥ・サコーは、プロのサッカー選手として成功した今、できる限り子供たちを支援し、コミュニティに貢献していきたいとEchoに話した。

「自分がいつか成功したら、子供たちを支援するって自分に誓った。だから財団の活動に参加している。学校訪問はとても重要な任務。サッカー選手が少しの時間を割くことは無茶なことではないと思う。でも子供たちにとってはその時間がとても大きな意味を持つ。子供たちの笑顔をみられるのは嬉しいし、俺もいい気分になる。」

「誰かのために何かをするってことは、俺にとっていたって普通のこと。パリで一文無しで生まれ育ったけど、いつだって自分以上に必要としている人がいる時は、それを分け合ったり、あげたりしていた。多くの子供たちが試合を見て、チームを応援して、選手に憧れる。だからサッカー選手は子供たちの模範としてしっかり行動をしなくてはいけない。俺たちには若者に手本を示すという役目がある。選手はそれを忘れてはいけない。それに財団の活動に関わることで、リバプールの街や街の人をもっと知ることができる。」

「リバプールに引っ越して来た時から、このコミュニティでの活動に力を注ぎたいと思っていた。そうすることでリバプールの街やクラブの歴史を学ぶこともできる。パリにいた時も同じアプローチをしてた。今、俺はスカウサーになったから、このスカウス国のために全力を注ぐよ!」

デヤン・ロヴレンが負傷したことで、次節のワトフォード戦からサコーが復帰予定。多くの関係者が嘆くプレミアリーグの試合スケジュールだが、ファンのクリスマスをさらに盛り上げたいと意気込む。

「偉大な歴史を持つクラブのキャプテンバンドをもらえた時は本当に嬉しかった。このクラブのキャプテンは歴代レジェンドばかりだ。でも姿勢はいつだって同じ。キャプテンバンドを巻いてようが、なかろうが、クラブとチームのために全力を尽くすよ。」

「多くの国でクリスマスは休みだけど、イングランドは真逆で超多忙。だからこそ俺はプレミアリーグに魅力を感じたのかな。観客にとってはたまらないよ。家でクリスマスディナーをして、そのあと試合を見て、また残り物を食べてって。すごく楽しそう。リバプールが勝つ姿を見れたらファンはさらに楽しめる。」

ユルゲン・クロップは、監督就任後選手全員にリバプールFC財団のチャリティ活動に参加するよう促している。当初財団は一部の選手に協力を得られたらと依頼した今冬のチャリティイベントだったが、クロップは全員が参加するよう指導した。ユルゲン・クロップとのディナーやコロ・トゥーレの自宅でアフリカンディナーなど、ユニークで特別なチャリティーオークションが開催される。得られた利益はすべて財団に寄付される。

クロップ、「クラブとして試合に勝つという責任があるのは当然だがそれ以上に大事なことがある。サッカーはこの世で一番重要なものではない。人々がお互いを助け合うというのが何より大事だし、我々にはその義務がある。我々の未来である子供たちは支援を必要としている。我々にできることはやるべきだ。」

What an amazing human being.
サッカー選手全員の手本やね。

ロヴレン全治3週間


ウエスト・ブロム戦で右膝を負傷したデヤン・ロヴレンは、検査の結果全治3週間程度で筋肉の断裂は認められなかったとECHOが報じた。5針を縫う傷を負っていることから、傷の状態をみながら復帰の目途を立てる。今月いっぱいは欠場となる見込み。

クラインELベストイレブン入り


リバプールのDFナサニエル・クラインがUEFAヨーロッパリーグのグループステージのベストイレブンに選出された。UEFAがグループステージのベストイレブンを発表されるのは初めて。リバプールはグループBを首位突破し、ベスト32に駒を進めている。決勝トーナメント1回戦の相手はアウクスブルグ。ユルゲン・クロップ率いるリバプール戦、さらにクラブにとって初のヨーロッパの舞台とあって、試合観戦しようとチケットオンライン発売にファンが殺到。アウクスブルグのウェブサイトが一時クラッシュする事態となった。

Happy Birthday Skrtel

ハッピーバースデーMartin Skrtel! 我らの戦士が31歳になりました。
奥様のはからいでスアレスからプレゼントを受け取ったみたい♡


7年間チームメイトだったスティービーやルーカスほか選手たちもお祝いのメッセージ♡

Steven Gerrardさん(@stevengerrard)が投稿した写真 -
Lucas Leivaさん(@leivalucas)が投稿した写真 -

Dejan Lovrenさん(@dejanlovren06)が投稿した写真 -

2015-12-15

ミニョレを統計から評価


まもなくリバプールと契約を延長し、今後もレッズのゴールマウスを守ることになろうシモン・ミニョレ。移籍後通算100試合以上に出場しているが、WBA戦で大きなミスを犯すなど、未だ安定しないミニョレへの契約オファーは批判を呼んでいる。サンダーランドからリバプールに加入した2013/14シーズン以降のプレミアリーグでのミニョレの統計からSky SportsWho Scored.com(フットボール統計サイト)と組み分析した。

ミス
ミニョレがリバプールに加入して以降、彼以上にミスをしている選手はいない。キーパーにとって嫌な統計だが、ミニョレのクロス対応のミスから失点し、プレミアリーグで相手にゴールを与える致命的ミスは8度目。

クリーンシート
無失点記録に関しては、ミニョレの28試合無失点という数値はリーグベスト。2013/14シーズン以降、彼の上を行くのはジョー・ハートだけ。この数字は以前のマンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアの記録に並ぶ。

失点
ミニョレは無失点に抑えられないとき、大量に失点する。彼がリバプールに加入して以後、彼以上に失点するキーパーは、順位表の下に沈むアストンヴィラのブラッド・グザンとニューカッスルのティム・クルルだけ。112本の失点はすべてミニョレだけを責められないが、この数字はリーグの一流のキーパーには到底肩を並べられない。デ・ヘアより23、ハートより36失点が多い。

セーブ成功率
ミニョレのセーブ成功率はせいぜい中流。過去3シーズン、彼に向けられたシュートのセーブ率は平均67.6%。2013/14シーズン以降、プレミアリーグで20試合以上出場したゴールキーパー31選手中18位。

クロス
ミニョレのクロス対応力は大問題。ミニョレはリバプールに加入してから80回もパンチしており、リーグ随一のパンチ力。ボールをパンチするのは別に悪いことではないが、クロスをキャッチすることが苦手ということかもしれない。ミニョレはクロスをキャッチする数より多くのパンチをしている唯一のキーパーである。ほとんどのキーパーがクロスキャッチの半数以下の数しかパンチをしていない。

総合評価
WhoScoredの統計ベースの10点満点評価でミニョレの評価は6.66。31選手中22位。

クロップは真のリバプールファン



かつてリバプールの監督としてタイトル、栄光をもたらしたジェラール・ウリエは、UEFAのつながりからユルゲン・クロップと知り合いである。真のリバプールファンであるユルゲン・クロップの就任にワクワクしているとExpressの取材で明かした。

「ユルゲン魅力的な個性の持ち主だ。ユルゲンとはUEFAミーティングで会ったことかあるから知っている。彼はいつもリバプールが好きだった。リバプールに対して情熱的だったのを覚えている。いつもリバプールについて話をしていた。私がリバプールの試合や状況について話をする前から、彼は常にリバプールを追っていて結果を知っていた。彼は真のリバプールファンだよ。」

「ある意味彼はクラブにこれまでとは違う何かをもたらししてくれると思う。彼のプレースタイルはとてもモダンだ。ハイプレッシングで、攻撃的で、素早い切り替えをする。プレミアリーグは以前と同レベルにないという意見には反対だ。プレミアのペースはとても速くて、激しいから、かつてほど技術がないと思われるのかもしれないね。でもリーグはとても楽しい。どのチームも勝ち気に溢れていて、負けにいくようなチームはひとつもない。」

リバプールを立て直すためにやってきたが、就任1年目からタイトル獲得のチャンスがある。カップ戦の優勝は、今後の大きな自信につながる。

「ユルゲンの『私は選手は獲得しない』っていうのは気に入ったよ。リバプールはキャピタルワンカップの準決勝に残っているというのは、残りのシーズン大きな自信になる。私が優勝した時もそうだったし、チェルシーが優勝した時も自信になるのがわかったと思う。モウリーニョが05年カーリングカップ優勝をしたとき、その勢いでリーグ優勝を果たした。こういう大会で優勝して自信をつけることで、安心感を与えることもできる。そういう部分は無視できないと思う。準決勝のセカンドレグはホームだし、これから楽しみだ。ヨーロッパリーグにも残っているというのも重要だし、これも自信につながると思う。」

EL組み合わせ決定


ヨーロッパリーグの決勝トーナメント1回戦の対戦カード抽選が行われ、リバプールはドイツのアウクスブルクと対戦することが決定した。ファーストレグは2月18日アウェイで、アンフィールドでのセカンドレグは2月25日に開催され、ユルゲン・クロップは就任以来、初めてドイツに帰還することになった。今シーズンがアウクスブルクにとって初の欧州の舞台で、現在チームはブンデスリーガの13位。クロップはドルトムント時代にリーグで8回アウクスブルグと対戦し、5勝1敗2分と強力な記録を持つ。

敬礼はサポーターへのメッセージ


ロスタイムの同点弾で引き分けたWBA戦後に選手を連れて敬礼したユルゲン・クロップの行動に、"リバプールの格落ちだ"という非難の声も上がったが、これについてジェイミー・キャラガーがセレブレーションではなく、メッセージのこもったサンキューの敬礼であったと支持した。

「勘違いしてる人がいるみたいだが、クロップはサポーターに感謝の意を示したまでで、ウエストブロムに引き分けたことを祝ったわけではない。リードされたなかでチームが試合に入り、同点に追いつけるよう声援をくれたことに対する感謝だ。それにファンへのメッセージでもあったと思う。ここ1年半くらいアンフィールドの雰囲気はあまり良くなかった。でもスタジアムの声援がチームの力になるし、必要だってことを言いたかったんだろう。このアンフィールドの雰囲気こそ、私がリバプールに来た理由だ、って言っていたような気がする。」

ユルゲン・クロップも試合後、祝ったわけではなく、感謝したかったと説明している。


ミニョレ契約延長へ


2013年を迎える前に、GKシモン・ミニョレ(27)と新たな長期契約を結ぶと各紙が伝えた。WBAでのミスで再び非難の的となっているミニョレだが、ユルゲン・クロップの信頼は揺らいでいない。ECHOによると、FSGに対し新たなGKを探してくれという要望も出ていない。『リバプールで幸せだから、ここに長くいたい。』と話していたミニョレとの契約延長交渉はスムーズに進み、今年中に正式にサインを交わす予定。現在の契約は週給£60万(約1,100万円)で2018年までとなっており、契約更新により昇給する。

2015-12-14

ロヴレン経過観察


アンフィールドで行われたWBA戦、クレイグ・ガードナーのタックルを受け膝を負傷したデヤン・ロヴレン。流血した傷口を縫った後、松葉杖でスタジアムを後にした。症状及び腫れの経過観察をを1日待ってからスキャンを行うこととなり、ロヴレンの復帰までの目処がつくのは火曜日になる予定。嬉しいことに、ママドゥ・サコーがフルトレーニングに復帰しており、ワトフォード戦に復帰できそうだ。(Echo)

劇的同点弾で感激ドロー


アンフィールドで行われたプレミアリーグ16節の対ウェスト・ブロムウィッチ戦は、2-2のドローに終わった。1-2で追いかける展開のなか、96分に途中出場のディヴォック・オリギ同点弾が決まりホームで引き分けた。劇的なオリギの同点弾が決まった瞬間のアンフィールドは、カップファイナルの決勝ゴールが決まった時のように沸いた。

「木曜日は氷の上、今日はロングボールとセットプレーしかしない壁相手にプレーした」とクロップにとって不満の募る試合展開となり、リーグ2連敗を喫す寸前だった。そんななかの土壇場での同点ゴールに感情を抑えられないユルゲン・クロップは、満員のアンフィールドをさらにあおった。試合後には、トニー・ピュリス監督らと握手を交わさず、真っ先に選手らを連れてサポーターに一礼をし、ドイツ式で感謝の意を示した。

「私がここに来て以来、最高の雰囲気だった。落ち込んでいたり、不満を覚えたと言う人がいると思うが、観客は我々にそう感じさせなかった。みんな選手たちが全力を尽くした姿を見ていたからだろう。良くない場面もいくつかあったが、すべてセットプレーだった。我々のセットプレーの守備はひどかった。来週はセットプレーの練習に専念することにする(笑)。それが改善できれば勝つことができると思う。」

「最高のかたちで試合を終えられたから満足している。今日は最低でも1ポイントに値するプレーができていた。セットプレーからの失点ばかりだったが、ウエストブロムのセットプレーを守備するのはそんなに簡単じゃない。今日はドローを受け入れるが、こんな試合をみせてはいけない。守備を堅くするのは良いが、ロングボールのみで試合に勝とうだなんてプランは許されない。だからドローにできて良かったよ。我々はチャンスを作り、素晴らしいゴールを決め、そこから2失点してしまった。」

Origi grabbed a dramatic equaliser
GKシモン・ミニョレのミスについては、非はコーチにあると弁護した。

「ハーフタイムに、シモンに前に出て守備陣を助けてほしいと言った。それで誰かにお前の責任だって言われたら、監督のせいだと言えと。私は前に出て、すべてをやってくれるキーパーがいい。20選手も周りにいるなか、彼一人が出てトライし、ボールを取れなかったというだけ。認められなかったゴールが彼のせいだという意見は理解できない。だいたいあれはゴールじゃない、オフサイドだった。2点目に関しては再度確認してみないとわからないが、たいていはゴールキーパーのせいではない。周りに選手たちもヘディングで守備をしなければいけない。」

 相手監督との握手を拒んだ理由は?

「なぜしなかったって聞かれても私はそういうことは覚えられないタイプなんだよ。サッカーのことについてしか話はしない。私はとにかく選手たちのもとに行きたかったんだ。このことについて書きたいなら好きなように書けばいい。試合中に口論になって、冷めるまで少々時間がかかることだってある。普通なら私は握手は交わすよ。今日はフレンドリーな試合じゃなかったからしなかった。」

膝を痛め途中退場したDFデヤン・ロヴレンについては、当初恐れていたほどひどくはなさそうだ。

「今状態はよくわからない。深刻な負傷でないことを祈る。切り傷だった。スキャンの結果を待つしかないが、彼と話をしたら、そんなにひどくないとのことだったよ。」

2015-12-13

クリスマスランチ決行


かつては毎年恒例だったクラブの年末お楽しみイベント『リバプールFCクリスマスパーティ』。3年前から年末年始の多忙なスケジュールを考慮し、選手たちはクリスマスパーティを断念してきた。クリスマスパーティを新年に延期する案も上がったが、1月には少なくとも7試合を控えておりパーティをする暇はなく、今年もパーティは中止となった。これまでは日程が落ち着くシーズン終盤の3〜5月までセレブレーションを延期することもあったが、ユルゲン・クロップはせっかくの楽しいホリデーシーズンの楽しみを逃さぬようにと、新たなプランを提案。伝統的にリバプールの監督はコーチングスタッフやクラブスタッフを招待しクリスマスランチを主催しており、クロップはそのクリスマスランチに選手たちと彼らのパートナーを招待することを決めた。ささやかな気遣いではあるが、3月にクリスマスパーティなんて聞いたことない!と訴える選手が出たことから、クロップは関係者全員でクリスマスを祝うことにした。(Liverpool Echo)

Bring back LFC's famous fancy dress party!


サコーが練習復帰


5週間前のクリスタル・パレス戦で膝を故障し、ピッチ離れていたママドゥ・サコーがフルトレーニングに復帰した。来週末のワトフォード戦には試合に出られそうだとユルゲン・クロップが明かした。

「ママは昨日チームと一緒に練習を始めた。必要なトレーニングが問題なく続けられたら、強い選択肢になる。なんの問題もなければ、来週末の試合には出られるだろう。」

体調を崩していたジョーダン・アイブの体調は少しづつ戻っており、週末には間に合いそうだ。

「ジョーダンは三日前より体調は良くなってる。今日はピッチに出してウォーミングアップをしただけだ。普通の風邪よりひどかったし、病み上がりだから今日は体調回復につながる程度のランニングをした。もう少し様子をみてみないとわからないが、試合のセレクションには入れると思う。」


2015-12-11

グループ首位通過に監督大満足

Starting eleven against FC Sion
リバプールがUEFAヨーロッパリーグ・グループB最終節シオン戦で勝ち点1を獲得し、グループ首位通過を決めた。スイスの氷点下0度という厳しい寒さのなかでプレーした両チーム。ホームのシオンはボールをリバプールに持たせて守りを固め、レッズはヘビーメタルフットボールは展開できなかった。しかし凍ったピッチでプレーするという厳しい条件のなかで、目標であったグループ首位通過を決められたことにユルゲン・クロップは笑顔をみせた。

「両チームにとって非常にプレーしにくいピッチだった。今夜は根性と準備してきたことは示すことができたから、私はとても満足している。誰も負傷していないし、選手たちはしっかり試合に集中できていた。我々のベストプレーはできていなかったが、凍ったグラウンドは普通はほかのスポーツ向けだ。シオンももっと良いプレーができるチームだから、今日はお互いがプレーしにくい状況だった。」

「相手にチームのクオリティや影響力に驚いてはいないが、こういうプレー条件は受け入れなければいけない。イングランドでは風や雨が強いこともあるが、屋内で試合はできない。プレーするしかないし、今日も同じ。問題ないよ。」


グループ首位通過でシオンと共にベスト32進出。今後さらにエキサイティングになるヨーロッパリーグを楽しみにしていると語った。

「試合前からそれを目標にやってきて、目標達成だ。数週間前は首位通過が難しい状況だったが、仕事がきちんとできたのは良い事だ。首位通過がどれほど重要かは今はよくわからないが、ヨーロッパリーグの2位には、チャンピオンズリーグから降りてきたチームら含め非常に強いチームが揃っている。この大会は一流じゃないとか言う人は考えを改めることになるよ。この大会はミニチャンピオンズリーグみたいなもんだ。組み合わせ抽選が楽しみ。」

ゴールレスに終わったものの、この試合でキャプテンのジョーダン・ヘンダーソンがユルゲン・クロップ下初の先発出場し、75分間プレー。さらにコウチーニョが約30分プレーし、ピッチに戻り、ポジティブが多くみられた。最もポジティブだったのは、フルデビューを果たしたブラッド・スミス(21)。サウサンプトンに続き、勇敢なプレーをみせ、リバプールに未来があることをうかがわせた。残念ながらロベルト・フィルミーノはこの試合でも存在感を発揮できず。