2015-12-07

敗北に心痛めるクロップ



アウェイで勢いを保ってきたリバプールだったが、降格圏内に沈んでいるニューカッスルにまさかの0-2で敗北。ニューカッスルはジョルジニオ・ワイナルドゥムがマルティン・シュクルテルのオウンゴールを誘うと、さらに自ら追加点を挙げた。ユルゲン・クロップはショックを隠せない。

「何が悪かったか?ほぼ全部だ。キックオフから終了までいいところはなかった。いい試合とは到底言えない内容だった。50%は我々リバプールのせいだし、あとの50%はニューカッスルのせい。ニューカッスルの現状を考えれば、彼らにとっては特別悪い試合ではなかったと思う。相手は頑丈に堅めてきてはいたが、チャンスは作っていなかったし、我々もチャンスを作っていなかった。オープンな試合だったが、我々のチームは全くリズムがなかった。最終ラインの守備は良かったが、中盤はしっかり守備ができていなかったし、中盤のパスも流れず、攻撃的なプレスもなかった。」

「守備は走り回らなければならず、デヤン、マーティンと二人のサイドバックは良い仕事をしてくれた。だがチャンスメイクに欠けていて、我々にはチャンスはなかった。そのなかで相手にゴールというクリスマスプレゼントをあげてしまった。その後我々はゴールを決めたが、ラインズマンは、『クソみたいなプレーしてるチームにワールドクラスのゴールはない』と考えたみたいだ。ゴールはオフサイドではなかったのは明らか。ラインズマンもちゃんと見ておけば良かったと思ってるだろう。2点目は何も特別でないカウンターアタックからの失点だ。」

Moreno's goal was disallowed by the linesman
「我々は1ポイントもらってもよかったのかもしれない。時にそういう内容に値しないポイントも必要だ。とはいえ、今日勝利に値したチームはニューカッスルだ。数日前まで見事なパフォーマンスができていたが、今日の我々は全然良くなかった。こういうことはある。この試合については、帰ってなぜこうなったのかを分析したい。これまでもっと悪い試合はたくさんみてきた。厳しい日程のなか調節しなければならず準備は大変だった。選手をローテーションして、チームを変えなければいけない。それがばっちり機能することもあれば、そうでないこともある。選手だけのせいではない。試合前の準備が間違っていたのか、何を変えればいいのかを調べる。それ以外理由があるならそれも見つける。」

9試合で8度目の勝利でトップ4に迫りたいところだったが、この敗戦で4位から勝ち点6差の暫定7位に順位を落とした。優勝を狙えるという声も多く聞かれるが、クロップは優勝は口にしない。

「マスコミは書きたいこと書けばいいが、私にタイトルレースについて聞くのはやめてくれ。我々が優勝を狙えるなんて一言も言ったことはないのに、今ここで『申し訳ないがもう優勝は無理だ』、なんて言ったりしないよ。今は今日なぜこんなことになったかを理解しようとしているところだ。優勝を狙えるかなんて質問には私は答えない。君たちが勝手に言っているだけ。」


この試合前まで、クリスタル・パレスでの敗戦が頭を離れなかったと明かしていたほど負けず嫌いのクロップ。敗戦から学んだ上で切り替えていきたいと話した。

「あちこちに問題があるわけではない。このチームのクオリティはとても高いし、チームとして努力を続けていきたい。だが今日の敗戦をなかったことにはできない。問題なんてない、次!というわけにはいかないよ。プロの選手で負けた時に何も感じないような選手は、何かおかしい。この敗戦はとても悔しい。今日の試合内容からしたら、負けて当然と言われるのかもしれないが、とても心は痛い。チームがそう感じるべきだ。最初の3試合のドローに、あのクリスタル・パレスでの敗戦があった。我々は勝っても負けても極端に考えすぎないということが大事。現実に目を覚ましたというものではなく、我々にとって最悪の試合だったというだけ。」


0 件のコメント: