2017-08-27

憧れから憧れへ


リバプールが欧州制覇を成し遂げた2005年の準々決勝ユベントス戦のスタンドにいたのが当時6歳だったリバプール育ち現18歳のトレント・アレキサンダー・アーノルド。アーノルドがアンフィールドで初めて試合観戦をしたあの日、レッズの虜になった。

「初めてここ(アンフィールド)で試合を見たあの日、一生僕はリバプールファンだって思った。決勝は家で家族と見たんだ。スカーフ巻いて、フラッグ立てて…あの日はリバプール中の家がそうだったよ。試合中の数時間は街は静かで車も通ってなかった。みんなパブか家で試合を見てた。チームの優勝パレードがあったあの数日間は本当に最高だったな。みんなが一生忘れない光景だと思う。」

その奇跡を起こした一人のスーパースターであり、同じアカデミー出身の先輩スティーブン・ジェラードに幼い頃から憧れていたアーノルドは、スターから指導をしてもらう立場になった今が信じられないという。

「最初はマイケル・オーウェンのゴールが好きで彼のポスターを飾ってた。それがだんだんスティーブン・ジェラードに変わってった。彼はいろんな意味で地元の少年たち皆のアイドルさ。一度アンフィールドのラウンジで会った時の彼は本当に大きく見えて、誰にも手が届かない存在だって思った。彼と目があった時は言葉を失っちゃったよ。」

「クラブ史に名を残す偉大な選手であったスティーブンと座って普通に話をしてるなんて本当に今でも信じられないんだ。あれだけすごい選手だった彼がこんな風に普通に話ができるなんてどういうことだって。ピッチ外でもどこか特別なはずだって思ってる自分がいる。でも彼は本当に堅実で、アドバイスをくれて…自分のアイドルがそんなことをしてくれるなんて本当に言葉にできない。」

ジェラードに見守られて迎えたチャンピオンリーグデビューは一生忘れない。

「あの重要な試合でプレーさせてもらえるほど監督に信頼してもらえてるっていうのはすごく嬉しいこと。僕と家族にとって本当に特別な日になった。試合に出るとわかったときはすぐお母さんに電話したよ。最初は全然信じてなかったけど、それが現実になるって実感した途端母は電話口で泣き出した。笑顔で、楽しんで、精一杯やれるだけのことをやりなさいって。ベストを尽くす以上にできることはあんまりないからね。」

今後は地元の少年たちが憧れユニフォームを着用し、ポスターを貼る存在になれるかもしれない。

「そんなことが現実になるとは想像できない。でも6歳から12年間頑張ってきて、今それが現実になりつつある。それが現実になるまではまだまだ時間がかかると思うけど、いつか地元の少年が自分の背番号を着てくれる光景は是非見てみたいよ。かつては僕がオーウェンやジェラード、ファウラーのシャツを着てた。自分の名前を着てくれる子供達を見ることができたら、それはすごく特別なことさ。」


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

アーノルドもCLもこれからが本番。