2017-08-18

イングスを後押しした激励メッセ



クロップ就任後初トレーニングで左膝の前十字靭帯を断裂。そのシーズンの最終戦で復帰するも、10月に右膝軟骨を損傷と長期離脱を繰り返す不運に見舞われたダニー・イングス(25)のファーストチーム復帰が近づいている。トレーニングに復帰し、先日には U-23で試合復帰し、わずか10分でゴールを決めて順調な回復ぶりをみせた。

 早期復帰が実現した裏には、自らの気持ちの強さのほかにスタッフやチームメイトたちのからの激励メッセージがあったからだと明かしたダニー。10ヶ月前の2度目の手術後、ユルゲン・クロップはトレーニンググラウンドに設置したカメラに向かってイングスにメッセージを送るよう選手やスタッフたちに指示した。

 「本当に驚いたよ。手術を終えたあと、分析チームのスタッフがこれをみてみてっていうから開けてみたら…本当に感動した。一緒に見ていた彼女も一緒に大泣きしてた。これほどのサポートは人生で初めてだったよ。選手全員に、マネージメントや食堂のスタッフまで。このクラブの真の繋がり、人々の暖かさを実感した。」

「あのメッセージがあってできる限り早くジムに戻って体を動かそうって奮起できた。本来の自分をクラブやファンにみてもらえるようにって。できることはなんでもする。このクラブのために尽くしたい、このクラブのチームやファンと一緒に大きな目標を達成したいっていうハングリー精神をくれた。」

今の彼に必要なのは同情心ではない。一歩一歩前へ進む自分を忍耐を持って見守ってくれる周囲の存在だ。

 「誰からの同情もいらない。負傷はサッカーの一部だし多くの選手に起こること。特に現代サッカーでは頻繁に起きる。みんなには辛抱強く見守ってもらいたい。これはみんなやってくれていることだけどね。今の時点での自分の状態には満足しているけど、自分が目指すところにたどり着くまでまだまだやるべきことはたくさんある。一夜ですべては変わらない。これだけ深刻な負傷をしたあとは、やりすぎるとまた後退してしまったりするから慎重に進めないといけない。だから一歩一歩進んでいくつもり。ユルゲンのもとでプレーする準備は着々と進んでるよ。」

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