2017-08-12

コウチーニョの移籍志願にクラブ応じず



11日午後1時、フィリペ・コウチーニョがクラブに移籍を志願する“トランスファーリクエスト”を提出したとEcho含め複数の英メディアが報じている。クラブはこれを即刻拒否。クラブは同日朝に『コウチーニョに対していかなるオファーも受け入れないというのが我々の明確な立場である。移籍市場が終わっても彼はリバプールの一員であり続ける。』と公式な声明を出したばかりだった。

この声明は£7000万、£9000万とバルセロナからの2度の高額オファーを受け、クラブと監督が同選手との話し合いをした上で移籍は起こり得ないと公表し本件を巡る報道を鎮静させる予定だったが、その数時間後に同選手がEメールでクラブに移籍志願を出したことで報道が再燃している。

これまで移籍を強要しようとはしなかったコウチーニョだったが、プレミアリーグ開幕戦前夜という最悪のタイミングで移籍志願を出した裏にはクラブが全く交渉に応じない態度が気に入らなかったとコウチーニョの知人がSky Sportsに明かした。

「フィルはクラブと友好な和解策を探ったが、その甲斐なく。彼はクラブとファンを本当に愛しているが、ジェラードやスアレスにあったようにリバプールは選手と和解し移籍させようとしない。」

コウチーニョは今年1月、ユルゲン・クロップに見守られ2022年までの長期契約を交わしたばかり。違約金の条項を含まない契約に合意しているため、どれほど高額なオファーがあれどオーナー会社FSGが拒否する権利を持つ。クラブは一切交渉するつもりはなく、コウチーニョが残留する可能性は高い。FSGと同じ立場を強調するユルゲン・クロップは、プレシーズンの早い段階でオファーが来ていれば状況は違ったかもしれないと明かしている。

「私は監督のキャリアで放出せざるを得なかった選手たちはたくさんいる。その私が言えるのはすべてはタイミング。我々が選手を獲得する際はできるだけ早く動くようにしている。そうすれば代役の選手を獲得することができる。それが今回のように開幕直前に来るとそれができない。」

「私にとって重要なのはクラブ。クラブより重要な選手などいない。移籍はタイミングがすべて。選手を獲得したい時にはどのタイミングで入れるかは重要なことだ。他のクラブは『うちにいい選手がいるから買わないかい?』なんて近づいてくるクラブはいない。適時にはどの選手にもプライスタグが付く。でもそれがタイミングが悪いとタグはつかない。」

「フィルのことは20ヶ月間知っている。彼は移籍を強要するような選手ではないよ。」

バルセロナは3度目のオファーを準備しているといわれており、残り3週間リバプール側には辛抱が必要だ。元DFジェイミー・キャラガーはコウチーニョの行動に驚きを隠せなかったが、残留に自信をみせている。

「正直彼がトランスファーリクエストを提出するとは思わなかった。そういうタイプの選手だとは思わなかった。彼のこの行動には驚いた。朝にクラブの声明があったから余計ってのもあるかもしれない。これはルイス・スアレスのときと似てる。移籍志願を出して、FSGに残され1年プレーして出て行った。」

「これがなくてもコウチーニョは残ってあと1年だろうと思ってた。もし£1億のオファーが5月に来ていたら彼が移籍しても理解できる。でもこのタイミングでは彼の代役は獲れない。それでなくとも選手の獲得は進んでないし、まだ大金が使える状況だ。だからコウチーニョの移籍はどう考えてもないと思う。彼が出て行けば暴動が起きると思うよ。そうなったら俺も暴動に参加するから!」

1 件のコメント:

フン寺ール さんのコメント...

「ネイマールの代わりは…そうだ!コウチーニョにしよう」というオファーじゃ応じられませんよね。100%FSGを支持します。
トランスファー・リクエストをEメールしたの、本人とは思えんのですよねえ。代理人もしくは金の亡者がFSGを揺さぶるためにしたんじゃないですかね。