2014-08-09

ぺぺ・レイナから手紙~第2章~


Once a Red Always a Red

去年の今頃、ナポリに加入した際にリバプールとファンにお別れの手紙を書いた。なぜローンでワンシーズン出て行くだけなのに、別れの手紙を書くのかと疑問の声を聞いた。だが現実は鮮明で、俺はあの時にリバプールのキャリアは終わったと悟っていた。リバプールがシモン・ミニョレを正GKとして獲得し、ローンに出されてから、もう戻って来ることはないだろうとわかっていたからお別れを告げる機会として手紙を書いたんだ。

自分の退団が正式に決まって、今回の手紙はちょっとしたアップデートのような手紙だ。今一度、リバプールのみんなに感謝の気持ちを伝えたいと思った。ずっと支えてくれたリバプールのみんなに感謝している。メディアの報道などで勘違いした人もいたみたいだけど、俺は一度もリバプールを出たいと思ったことはなく、友好的な移籍だ。それも含めてしっかり正したいと思う。

サッカー界最高のクラブのひとつである場所でこんなに長くいさせてもらえて、俺はこの上なく幸運な男だと思う。本当に光栄だった。アンフィールド、チームメイト、サポーター、街の人々との思い出は永遠に心の中にある。去るのは残念だけど、去るのが辛いくらいに特別なクラブで、これだけ素晴らしい思い出ができたとも言える。リバプールでプレーできたことに感謝しているし、いつかは終わりが来ることはわかっていた。嫌な気持ちは全くない。

これから俺にできることは、バイエルン・ミュンヘンでペップ・グラディオラのもとでの新たな冒険に向けて前進していくこと。ペップはバルセロナでプレーしていた時の最初のキャプテンだった。バイエルンでもリバプールくらい楽しめたらと思っている。偉大なクラブからまたもうひとつ偉大なクラブへ渡れるとは、とても幸運だ。またアンフィールドにはすぐ戻って来る。だけど次に戻って来る時は選手としてではなく、ファンとしてだ。リバプールをまた訪れた際には、クラブのあるべき姿であるトロフィー獲得に向けいい戦いをしている姿が観れることを願っている。

最後に2005年にクラブ加入後からずっと支えてくれたみんなに感謝の気持ちを述べたい。指導してくれた監督、一緒にドレッシングルームをシェアしたチームメイトたち、成長を助けてくれたスタッフ、そしてチームと俺を想像以上の愛で支えてくれたファン一人一人に感謝している。俺はこれからもずっとずっとリバプール人だ。


You’ll Never Walk Alone,
Pepe

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