2015-08-24

フィルミーノ:目指すはロナウジーニョ


ドイツリーグで4年半の経験を積み、今夏コパ・アメリカ出場前にはリバプールへの移籍を決めていたとMirrorで明かした。すでにリバプールが気に入っている。

「大会前からリバプールが関心を持ってくれていることは知っていた。ルーカスとコウチーニョがプレーしていたこともあって、リバプールでプレーするのはおもしろそうだって思った。そのあと代表チームでフィリペと一緒にプレーする機会があったから、彼にリバプールのことを聞いて、僕にとって素敵なチャンスだと思った。フィリペは、素晴らしいチームで、強いチーム精神のある偉大なクラブだぞって言っていた。実際に来てみて彼の言うことが本当だって感じている。本当に選手たちが暖かく歓迎してくれたよ。」

 「リバプールにいられてすごく幸せ。とても素敵な街だ。ホッフェンハイムは小さい街だった。リバプールのシティセンターがすごく気に入っているんだ。この街がすごく好き。」

アンフィールドデビューを果たしたが、先発でのデビューはまだこれから。それが今夜のビッグマッチ、アーセナル戦で叶うかもしれない。

「アンフィールドのデビュー戦はいい経験ができた。特別な雰囲気を味わうことができて、アドレナリンも出てた。けどこれからもっとあの気分を味わいたい。先発でプレーするために頑張ってる。それを目指してやっているけど、チーム内のポジション争いは激しいから、監督が決めることになる。自分にできるのはとにかく努力を続けて、先発出場するチャンスをもらえたときのためにしっかり準備をしておくことだ。」

家族を何よりも大切にしているフィルミーノは、その愛を象徴するタトゥーを多く彫っている。故郷ブラジルでは小さい頃からサッカーに夢中だったという。

「小さい頃はとにかくぷれーしたくてたまらなかった。学校でもいつもサッカーをしてたし、サッカーのことばかり考えてた。僕は質素な家庭に育った。貧民街ではなかったけど、貧しい地域に住んでいて、簡素で時には危険な場所だった。でもサッカー選手になりたいって昔から思っていたから、いつもサッカーのことばかり考えていた。選手としての未来があることを夢見ていたあの辛い時期を乗り越え、今ここにいるんだ。」

生まれ育ったマセイオのクルーベ・ジ・レガタス・ブラジルで10歳からキャリアを歩み始め、4年後にサンパウロに行くチャンスが巡ってくるが才能ある若手が溢れる場所では受け入れてもらえなかった。

「ここに辿りつくまで長い道のりだったよ。サンパウロでトライアルを受けたけど、受け入れてもらえなかった。サッカーをするチャンスはもらえなくて、きちんとしたテストじゃなかった。ボールを使ってじゃなくて、フィジカルのテストとかだった。自分の持ち味を見せることができなかったんだ。1週間後にフィゲイレンセでトライアルを受けたら初日に合格したよ。成功できるってずっと信じてた。」

次々スターを生み出すブラジル人として自信は成功のカギ。ロナウジーニョに憧れていた少年はドイツへ。そこで大きく成長し大活躍することになる。ドイツのプレースタイルを身に付けた。

「ブラジル人であることをすごく誇りに思っている。でもドイツで4年半プレーするチャンスをもらえたことに感謝している。ドイツのゲームはブラジルよりフィジカルが厳しくて、速くて、戦術も細かいし、マークも厳しいから、自分のプレースタイルが大きく変わったんだ。ドイツでとても良い経験ができたけど、ブラジル人としての誇りは失っていない。ピッチでは半分ブラジル人、半分ドイツ人って考えてやってるよ。」

リバプールへの移籍の決め手となったコウチーニョと、リバプール、そしてブラジル代表でいい連携を見せていきたいと意気込んでいる。

「彼はとても才能ある選手だった。ずっと彼に憧れてプレーしていたよ。ロナウジーニョやロナウドのようなコンビになるのは相当難しいけど、フィリペと一緒に彼らに近づけるように精一杯頑張る。ブラジルにとってもいい選手になりたいと思ってるからね。ワールドカップの準決勝ドイツ戦は辛かったけど、ブラジル代表には新たな風が吹いていて、多くのタレントがいるから、今後成功できるチャンスはある。」

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