2015-02-02

復活のカギ:ママドゥ・サコー


統計的見地:ママドゥ・サコーがレッズ復活の象徴 by Liverpool Echo 

ウエストハム戦の勝利でトップ4フィニッシュへ一歩近づいたのち、ヘッドラインを飾ったのはフロントの選手たち。誰もがラヒーム・スターリング、ダニエル・スタリッジ、フィリペ・コウチーニョの名を口にする。そのレッズの攻撃の威力を陰で支える選手の存在が見過ごされているようだ。シーズン開幕後数ヶ月叩かれ続けたリバプールの守備が突如堅実になった。

ウエストハム戦でリーグ3連戦無失点をマークし、シーズンで計8試合となった。この数字以上の無失点を誇るのはサウサンプトンとチェルシーだけ。守備が改善されたのは一目瞭然だ。シモン・ミニョレが堂々とした存在感を示すようになり、マーティン・シュクルテルは好調で、エムレ・チャンは右センターバックとしてのフィジカルの強さとボール裁きのクオリティをみせている。だが日曜日の試合で際立っていたのはママドゥ・サコーのパフォーマンスだった。

試合終了後1時間もたたないうちに、スタリッジがInstagramにサコーが彼のマン・オブ・ザ・マッチだとコメントする写真をアップロードした。その見方は統計が立証している。リバプールの強さ、空中での強さ、フィジカル能力が問われる試合で、サコーはしっかりパフォーマンスをしてみせた。彼がタックルをしたのは一度だけだったが、それもしっかり勝った。空中戦では75%で勝利、カールトン・コールを3度、アンディ・キャロルを2度、ケヴィン・ノーランを1度制した。さらに言うと負けた2度の空中戦は陣地内のコーナーでだった。クリアは16回とピッチにいた選手のなかで一番多く、ペナルティエリア内でも5度クリアし、1度ブロックにも成功している。彼のワイドエリアでの守備能力、一対一での強さがここ数週間のリバプールの復活のカギを握る選手となった要因だ。

それでも彼の能力を疑う人々はいる。ボールを持った時の動きがぎこちないという。だがその意見を擁護できる統計はほぼない。土曜日に78回ボールにタッチしたサコーよりもボールを触った回数が多かったのは、司令塔の位置にいるMFジョーダン・ヘンダーソンとルーカス・レイヴァだけだった。彼のパス成功率は86.2%で、彼と競う数字をマークしたのはスターリング(90.9%)とアダム・ララーナ(93.5%)とマーティン・シュクルテル(91.3%)だ。彼の出した58回のパスのうち、ロングボールとみなされたものは7回だけで、2回良いかたちのテイクオンにも成功している。彼の守備の堅さのおかげで、左ウィングバックのアルベルト・モレノが、守備よりより攻撃に従事できるようになっている。

突如リバプールの守備が堅く、まとまった。中盤のルーカスとヘンダーソンがバックの3人の盾となり保護役になっている。二人でタックル勝負で13回のうち10回勝っている。さらにミニョレが自信を持ってプレーできていることもボーナスだ。チームとしての守備力が上がったことで、クラブ史上最高額で獲得したDFデヤン・ロヴレンの出番はしばらくなさそうだ。このリバプールの守備の強化のキーマンはサコーである。


MAMADOU SAKHO Stats V West Ham
タッチ: 78
パス成功率: 86.2%
タックル成功率: 100%
空中戦勝利: 75%
ブロック: 1
クリアランス: 16
テイクオン: 2  ※ドリブルで相手選手を抜くこと
ファウル: 0


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