統計的見地:ママドゥ・サコーがレッズ復活の象徴 by Liverpool Echo
ウエストハム戦でリーグ3連戦無失点をマークし、シーズンで計8試合となった。この数字以上の無失点を誇るのはサウサンプトンとチェルシーだけ。守備が改善されたのは一目瞭然だ。シモン・ミニョレが堂々とした存在感を示すようになり、マーティン・シュクルテルは好調で、エムレ・チャンは右センターバックとしてのフィジカルの強さとボール裁きのクオリティをみせている。だが日曜日の試合で際立っていたのはママドゥ・サコーのパフォーマンスだった。
試合終了後1時間もたたないうちに、スタリッジがInstagramにサコーが彼のマン・オブ・ザ・マッチだとコメントする写真をアップロードした。その見方は統計が立証している。リバプールの強さ、空中での強さ、フィジカル能力が問われる試合で、サコーはしっかりパフォーマンスをしてみせた。彼がタックルをしたのは一度だけだったが、それもしっかり勝った。空中戦では75%で勝利、カールトン・コールを3度、アンディ・キャロルを2度、ケヴィン・ノーランを1度制した。さらに言うと負けた2度の空中戦は陣地内のコーナーでだった。クリアは16回とピッチにいた選手のなかで一番多く、ペナルティエリア内でも5度クリアし、1度ブロックにも成功している。彼のワイドエリアでの守備能力、一対一での強さがここ数週間のリバプールの復活のカギを握る選手となった要因だ。
それでも彼の能力を疑う人々はいる。ボールを持った時の動きがぎこちないという。だがその意見を擁護できる統計はほぼない。土曜日に78回ボールにタッチしたサコーよりもボールを触った回数が多かったのは、司令塔の位置にいるMFジョーダン・ヘンダーソンとルーカス・レイヴァだけだった。彼のパス成功率は86.2%で、彼と競う数字をマークしたのはスターリング(90.9%)とアダム・ララーナ(93.5%)とマーティン・シュクルテル(91.3%)だ。彼の出した58回のパスのうち、ロングボールとみなされたものは7回だけで、2回良いかたちのテイクオンにも成功している。彼の守備の堅さのおかげで、左ウィングバックのアルベルト・モレノが、守備よりより攻撃に従事できるようになっている。
突如リバプールの守備が堅く、まとまった。中盤のルーカスとヘンダーソンがバックの3人の盾となり保護役になっている。二人でタックル勝負で13回のうち10回勝っている。さらにミニョレが自信を持ってプレーできていることもボーナスだ。チームとしての守備力が上がったことで、クラブ史上最高額で獲得したDFデヤン・ロヴレンの出番はしばらくなさそうだ。このリバプールの守備の強化のキーマンはサコーである。
MAMADOU SAKHO Stats V West Ham
タッチ: 78
パス成功率: 86.2%
タックル成功率: 100%
空中戦勝利: 75%
ブロック: 1
クリアランス: 16
テイクオン: 2 ※ドリブルで相手選手を抜くこと
ファウル: 0
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