2015-05-19

スターリング移籍宣言か

Raheem Sterling is packing his bag this summer?
ラヒーム・スターリング(20)が今夏の移籍を志願しているとBBCほか英メディアが一斉に報じた。今週金曜日に、ロジャーズ、エアCEOと会談を行う予定のスターリングは、新たな契約にサインする意志はないことを告げる予定であると選手側の情報筋が明かした。それでもクラブは放出しないと宣言しているが、契約残期間が2年未満になると選手の市場が下がるため、クラブは売る選択肢も考慮しなければならない。Sky Sportsよると、同選手は新契約を無理強いされていると感じており、クラブの保護が足りないという。この騒動を受け、Monday Night Football内でジェイミー・キャラガーが激怒した。

「20歳の若造とその代理人がクラブを相手取るなんて、こんな最悪なことあるか。パフォーマンスや給料は忘れて、黙ってプレーすることに集中しろ。いつか彼はクラブを去ることになるが、今後彼はどう思われる?能力だけでなく、人として世間にどう思われるかどうかも考えるべきだ。彼のマネージメント側はいい加減噂を流すのはやめろ。」

「スターリングは移籍する必要はないと思う。今後の成長を考えるとリバプールに残るべきだ。リバプールなら毎週プレーできる。表向きは金銭目的ではないと言うんだろう。お金じゃなくトロフィーやチャンピオンズリーグのためだと言うのかもしれない。それがトロフィーのためだと言うなら、昨シーズンリバプールでリーグ優勝に迫ったし、彼は素晴らしい活躍をした。今シーズンはそれがないし、正直言って来年も無理だろう。だがリバプールは今季FAカップ優勝のチャンスはあったなか、ラヒーム・スターリングは何してた?」

「トロフィーが欲しい、お金を稼ぎたい、というならそれなりのプレーをしてからだ。そういうものは自分の手で勝ち取るものだし、大舞台で輝けないとダメだ。リバプールはチャンピオンズリーグで何ができてた?何もできていない。スターリングはどうだった?何もできてない。アストン・ヴィラとの準決勝でのパフォーマンスは、大舞台でリバプールがみせるべきでない最悪のパフォーマンスだった。」

Keep your mouth shut! says Jamie Carragher
「俺のプレーしたチームは昨季ほどのタレントはいなかったかもしれないが、戦い抜く意志があった。準決勝で彼の存在感はなかった。トロフィーを勝ち取るにはリバプールなどの最高峰のクラブではパフォーマンスしなければ無理。あの準決勝は今季のクラブにとって最も大きな試合だったが、チーム全体で力不足だった。トロフィーが欲しいというならそういうビッグゲームで力を発揮しないといけないが、彼にはできていない。」

スターリングは、適切なアドバイスを必要とする20歳の好青年。代理人の責任は大きい。

 「この騒動はシーズン当初に代理人のせいで始まった。スターリングがメディアを使ってクラブにプレッシャーをかけているだとか様々な見方がある。彼とプレーした俺はラヒーム・スターリングがどういう少年か知っている。彼は非常に良い少年だ。それは前から言っている。この前の週末彼に会ったときには握手をして、挨拶をしたよ。彼は派手なやんちゃボーイでもないし、リバプールファンにはそこは間違った印象を持ってもらいたくない。」

「彼が変えるべきはひとつ、代理人だ。ラヒームはまだ子供だ。だが20歳で自覚ある選手がリバプールFCを相手に契約で争うなんて、イライラするし、腸が煮えくり返るし、腹が立つ。ラヒーム・スターリングはいつか移籍する。彼はリバプールにいたくないんだ。ブレンダン・ロジャーズは今夏には放出しないと公言したし、まだ2年契約を残している。まだシーズンも1試合残っているのに、このタイミングでこの話を流すなんて、裏にクラブを動かすための策略がある気がする。彼はロンドン出身だから、帰りたいんだろう。だが俺は若造がクラブを相手取るなんて未だ頭から離れない。」

「明日のトレーニングはどうするつもりだろうな?俺なら恥ずかしくて顔を見せられない。他の選手や、コーチングスタッフ、受付の女性にさえ会わす顔がないよ。」

サポーターからは放出の声が多く上がっているが、ギャリー・ネヴィルは状況が変わる可能性は十分あると提言した。

「こういう状況が反転して、選手が満足できるようになることはある。すべてが終わったという状況ではないと思う。コミュケーションをしっかりとって、解決策を見つけるしかない。スティーブン・ジェラードだって山あり谷ありだった。彼が移籍しそうになったり、移籍を考えたことがあった。キャリアはそんな楽にはいかない。どの選手のキャリアも、ひとつのクラブでしかプレーしなかった選手でも、良い時悪い時があり、壁にぶつかることがある。これはスターリングにとっての壁だ。」

Could be Liverpool's fault, says Neville
 リバプールの新契約における選手へのアプローチの仕方に問題があるのではないかと指摘した。

「リバプールの観点からすれば、この1年半クラブの契約のやり方が上手くないと思う。スティーブン・ジェラードのときもそう。週末には素晴らしいお見送りをしてもらっていたし、当然だと思う。だが、もっと良いやり方があったのではないか。1年早く彼に契約を提示してたら彼はサインしていた。ルイス・スアレスの例では、長期契約にサインしてすぐ出て行った。ジョーダン・ヘンダーソンは結果的にはサインしたが、時間がかかった。それでこのラヒーム・スターリングだ。リバプールは未然に防ぐ策を投じる必要がある。この短い間に3度も4度も起きているということは、内部でのやり方に問題があるのかもしれない。ラヒームやほかの選手の契約問題で実際何が起きているのかは全くわからないけど、結果的にこうなっているということはプロセスに問題があるということだろう。1度でなく2度も3度も起きていて、いい加減になってきている。」

スターリングのような状況に陥る背景には、しっかりアドバイスしリードできるキャラガーやジェラードのようなリーダーがいないことを挙げた。

「リバプールはチャンピオンズリーグを逃し、昨シーズンはルイス・スアレスを失った。お金があっても、スターリングやスアレス、ジェラードの代わりの選手を見つけるのは容易ではない。クラブに大きな穴が空いている。ジェイミー・キャラガーに続き、スティーブン・ジェラードを失う。このダメージは本当に大きい。裏でチームをコントロールし、こういう状況で手綱を締める存在がいない。若い選手が相談したいと思ったときに誰のもとへ行く?ジェイミー・キャラガーやスティーブン・ジェラードのところへ行って、アドバイスをもらうもんだ。」

「そういう選手がリバプールにはもういない。ラヒームの元へ行って相談にのってあげるような選手がいるか?リーダーシップというこれほどの大きな穴が空いていて、来シーズンはどうするつもりだ?ジェイミー・キャラガーの穴を埋めなければならない。スティーブン・ジェラードの代役を見つけなければいけない。ルイス・スアレスの代わりも見つけなければいけない。でもチャンピオンズリーグにはいない。オーナーたちはある程度の投資はしているけど、チェルシーやマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドとは肩を並べられない。みんなを驚かせるような大型補強をしないとだめだ。」

1 件のコメント:

フン寺ール さんのコメント...

キャラガーだけじゃなく、マンU出身のギャリー・ネヴィルまで適切なアドバイス。
若造の耳に届いているのやら…。