2015-05-11

ジェラード大型補強を懇願


スティーブン・ジェラードがスタンフォード・ブリッジ最後の試合で両クラブのファンから拍手喝采を浴びた。だがキャプテンにとってチェルシーファンからの数秒の拍手は大したことではなかった。

「チェルシーファンよりリバプールファンにスタンディングオベーションをもらえたことのほうが嬉しかった。チェルシーファンは数秒間敬意を示してはくれたけど、試合中はずっと罵声を浴びさせられた。一瞬の拍手喝采をもらったからといってチェルシーファンに幸運を祈ることはない。今日一瞬でも拍手をくれたというのは気が利いてるなと思った。それは嬉しかったけど、俺がここでサインしなかったからといってこれまでずっと俺を痛烈に罵倒してきたのが彼らだ。俺にはずっと厚いサポートをくれるリバプールファンがいる。それが何より大切だ。」

プレミアリーグ制覇は夢のまま終わってしまったジェラードにとって、ライバルチームの優勝を称える行為は、伝統ながら良い気分にはなれなかった。

「他クラブの優勝を称えるなんていい気分じゃないよ。でもリバプールは常に他クラブに敬意を示してきたクラブだし、ガード・オブ・オーナーは伝統儀式だ。彼らは偉大な監督がいるチャンピオンだから、ふさわしい。当然やっていていい気分にはなれないけどね。」



対戦前にはジェラードを'最高の敵'だと称したジョゼ・モウリーニョを世界最高の監督であると称賛した。

「ジョゼのことはすごく尊敬している。彼は世界最高の監督だと思う。こんなにリバプールを愛してなければ、3度あったチャンスで彼のもとでプレーするためにサインしていた。移籍を考えた理由は彼がいたからだ。でも俺がリバプールFCを愛していることを知っているから、サインしないと彼はわかってる。」

「移籍したらどうなっていたかって考えたことはある。でも父や兄と話し合ったとき、リバプールで数個トロフィーを獲得することは、チェルシーやインテル、レアル・マドリードで獲得する10のトロフィーより価値があるって自分自身に言い聞かせた。自分の大切な人々にために獲得するトロフィーはより一層大きな意味を持つんだ。」

実力不足でトップ4の目標に届かず。来シーズンに向けしっかり準備が必要だと語る。

「今日勝っていてもユナイテッドには追いつけなかったと思う。チャンピオンズリーグ出場権獲得を目標にやってきたけど、一歩足りていない。数学的に不可能になるまで諦めはしないけど、難しいだろう。シーズンが終わったら選手たちはしっかり休息して、オーナーはブレンダンを助けるためにしっかりチームを強化しなければいけない。」

「このチームは来季に向けて成長しないといけない。数選手獲得して、チームを強化すれば来シーズンは戦える。今非常に優秀な中心選手はいるし、ポテンシャルもあるから未来は明るい。でも毎年巨額を投じてチーム強化をするリーグの強豪と競えるくらい補強していかなければ追いつけないってことが今季でわかった。ワールドクラスのルイス・スアレスを失って、ダニエル・スタリッジが出場できず、とても厳しいシーズンになってる。38試合通してのパフォーマンスで決まるわけで、俺たちはその点力不足だ。」

試合後、ジョゼ・モウリーニョは、リーグ史上最高の選手の一人が海外へ移籍することを惜しんだ。

「彼がこのリーグからいなくなるのは寂しい。スティーブン・ジェラードにスタンフォード・ブリッジでオベーションをするというのは特別なこと。ネガティブなチャントも彼への敬意を示しているんだ。我々は常に一流の選手に敬意を示してきた。自分のいるリーグは世界最高であってほしいから、世界最高の選手にいてもらいたい。最高の選手たちがクラブを去ってしまうのを見るのは辛い。でもこれは自然な流れだから止められない。偉大な敵との素晴らしい思い出は残る。」



1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ジェラードの得点もあったし、
1-1なら、周辺の誰もが良かったんじゃない?
個人的には勝って欲しかったけど。