2014-11-25

4連敗にモノ申す


12試合でたった18ポイント、すでに黒星が昨シーズンの総数に並んだ。LFCレジェンド2人とギャリー・ネヴィル、ECHOの意見・評価。

Jamie Carragher on Steven Gerrard
ブレンダン・ロジャーズはスティービーの起用に困っているだろう。なぜそもそもスティービーがダイヤモンドの底でプレーしているんだ?彼は俺の前でプレーしていたハマンやマスチェラーノとは違う。彼らがスティービーやアロンソとプレーしていた頃はボールを取るのが仕事だった。スティービーの役目はそのボールを回すことだ。リバプールにとって今シーズン彼がこれだけ重要な存在になっている理由は、相手チームが彼をマンマークしているということがある。そうして相手は選手をつかせ彼の存在を少しでも消そうとする。

これまでスティービーはオーウェン、トーレス、スアレス、スタリッジと素晴らしい関係を築いた。一見でボールの行先をわかってくれる選手たちだ。だがそういう選手が今いない。相互の理解不足で彼のクリエイティビティが活かせないとなれば、相手にマークされるだけ。今の状況だとリバプールは彼の場所に守備的なルーカスか誰か違う選手を入れたほうがいいんじゃないか。このチームには保護が必要だ。スティービーは守備の保護役は得意じゃない。彼はハマンでもマスチェラーノでもない。もっと守備的な選手を入れて、無失点で終えられる守備をしろ。そしてスティービーを前に行かせたほうがチャンスをもっと作れるかもしれない。

Gary Neville on the match and future
クリスタル・パレスのほうがやる気があり、エネルギッシュだった。リバプールのパフォーマンスは悲惨だ。つい最近まであっと驚かせるような、素晴らしいプレースタイルでプレーできていたということが今彼らをダメにしてしまっている。電光石火で相手チームを懲らしめていたことをみんな話題にしていたが、彼らのすごさはボールを取られてしまったときのプレッシャーの強さと素早い奪い返しだった。それが今ない。リバプールは守備が上手いチームではないが、猛攻撃とボールを奪う速さが超越してた。能力やルイス・スアレスやワールドクラスの選手がいるかどうかは関係ない。メンタル、フィットネス、自信のせいだ。明らかに違うチームだ。クリスタルパレスのほうが勢いがあって、リバプールが巻かれていた。

サッカーではハードワークがパフォーマンスや結果、ゴールにつながると言われている。今のリバプールに欠けるのは攻撃力だろう。だが昨シーズンほどの攻撃力がない原因はボールを奪い返す強さがなくなったからだと思う。俺も経験があるからわかるんだが、ワールドカップに出た選手たちは疲れているから休息が必要だ。これは恥なんかではない。大金を稼ぐプロが何を言ってんだと思う人もいるかもしれないが、今彼らは動かない脚をでピッチに立ってるチームのようだ。原因は自信喪失。リーグ制覇を逃し、ワールドカップに行き、3週間の休暇後に毎水・土曜日にプレーしている。普通ならそれでも望むところという感じだが、彼らは今メンタルもフィジカルも苦しい状況だから休ませたほうがいいだろう。

Phil Thompson on top 4 
今のリバプールにとって救いなのは、いわゆるビッグチームたちが平凡で、サウサンプトンがいい結果を出しているから、まだトップ4の可能性があるってことだろう。だが、オッズは嘘をつかない。次いつ勝てるのか見えない状況だ。結果も出ず、調子も悪く、自信もなければ今後トップ4は非常に厳しくなる。問題はダニエル・スタリッジだけではない。彼も戻ってきてフィットするかどうかもわからないしね。ブレンダンにとってこれから5週間が山場だろう。1月には移籍市場が明ける。彼が獲得した選手たちはパフォーマンスできていないし、1月にどうなるのかが問題だ。2~3人の一流の選手を獲得すべきところを、多くの選手を獲得してしまった。

Liverpool ECHO 
ブレンダン・ロジャーズの統治は明らかに歯車が狂っており、4連敗でプレッシャーは増すばかり。トップ4より降格圏のほうが近い。クリスタルパレスのボディブローを浴び、レッズのシーズンは危機に瀕している。スアレスのいないシーズンが厳しいものになることは予想していたが、£116万の補強がその痛みを和らげてくれるはずだった。だがそうななっておらず、標準レベル以下の選手たちに投資してしまったという恐怖心が大きくなってきている。確かにスアレスの代役が獲得できなかったこととスタリッジの不在がダメージとなっている。だが攻撃力の低下だけがロジャーズの問題ではない。

昨シーズンの優勝を逃した原因であったもろい守備を解決するための補強がさらに守備を弱くしている。£2000万のデヤン・ロヴレンはまたもやパニックと不安をもたらした。彼とシュクルテルは最悪のダブルアクト。彼らの間には相互理解などというものは存在しない。彼のポジション取りの悪さがドワイト・ガイルの同点弾を生み出した。またベンチに座ったコロ・トゥーレが哀れだ。なぜかアルベルト・モレノがベンチに座り、代わりのグレン・ジョンソンが左サイドで苦しんだ。反対側でもハビエル・マンキージョがヤニック・ボラシーと激しいレースを余儀なくされた。中盤はいつも通り。流血男ジョー・アレンは、必死にやっていたし自分のプレーに満足してもよいだろう。キャプテンは忘れたい日だろうし、フィリッペ・コウチーニョは存在がなく、センターで役をもらったスターリングは不毛に終わり、チャンスを活かしきれず。

£2000万のマルコヴィッチは9月以来出番がないとは悪事の証明。サウサンプトンから来た二人にとっては夢のようなスタートだった。二人でゴールを決めるまで必要な時間は90秒もいらなかった。ララーナのピンポイントのパスがランバートにぴったり合い、クールに決めて見せた。地元のクラブでの初ゴールを決めた後の彼のセレブレーションが特別な瞬間であることを示していた。その勢いに乗るべきだったが、じっとしたまま相手に勢いを与えた。17分には追いつかれていた。ポゼッションの失い方は雨を言い訳にはできないほどひどい。カウンターアタックで明るい瞬間もみられたが、結局水の泡となった。全く流れはなかった。

リバプールの見通しは悪い。09年10月以来の4連敗。ラファ・ベニテスが優勝に迫った数ヶ月後に解雇されたシーズンだ。

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