ベンテケとイングスのツートップ

ダニー・イングスこそクリスティアン・ベンテケのサポート役にぴったり。マンチェスター・ユナイテッド戦はこの男を起用しろ！

ウエスト・ハム戦では守備について様々な意見が挙がっているが、攻撃面で言えば、クリスティアン・ベンテケの長所を生かせていないということが気がかりだった。ワイドエリアの選手たちはほとんどボールを持てず、彼にボールを入れることはできていなかった。できていた時でも誰もボックス内でベンテケを使える選手がいない。コウチーニョでもフィルミーノでも、誰であってももっと彼との距離を縮めなくてはいけない。

ひとつ明るかったのは、ダニー・イングスが入ってきたときだ。彼はとても良くやったと思う。生き生きとしていて、何かしてくれそうな気がした。彼は今後いい活躍をしてくれそうだ。あのプレーで監督の悩みが増えただろう。ロジャーズは、彼とベンテケをツートップで使うことができ、彼を後ろに置くこともできるだろう。そのほうがうまく行く気がする。

ユナイテッド戦ではベンテケとプレーさせるのに、イングスはぴったりじゃないだろうか。コウチーニョが出場停止となった今、そこを埋めなければならない。その代役はイングスであるべきだ。彼は優秀な選手。フィルミーノという選択肢もあるが、彼をどこで起用する？土曜日の彼はピッチのいたるところにいた。ポストに当てるいいトライもしたが、交代前には存在感がなかった。

試合後の非難は過剰ではなかったと思う。結果ホームで3-0とは非難されて当然。チームが後退してしまったときには、ベンテケにボールを入れなければゴールは生まれない。相手に先制ゴールを許した後、我々は全く得点する気配がなかった。ダニエル・スタリッジが復帰すれば、彼なら何か起こしてくれる。だがそれまではイングスがやってくれる。

デヴォック・オリギがまだリーグで1分もプレーしていないが、彼はもう少し辛抱し、チャンスが来た時に掴むしかない。今シーズンは、リーグカップもヨーロッパリーグもあるから、多くの試合が控えている。オリギは出番が来た時にしっかりゴールを決め、自分にチャンスが回ってくるように努めなければならない。

それができない選手はサンダーランドへ移籍したファビオ・ボリーニ。彼にとってもリバプールにとっても良い移籍だ。リザーブチームと練習は嫌だろうし、彼を出したことでお金も得ることができた。彼のためでもある。プレーしたいわけだし、彼はまだ若い。新天地での活躍を祈っている。

ロブレンはまた自分で自分の首をしめている

攻撃はさておき、ウエスト・ハム戦の守備は無視できない。アンフィールドで3失点とは懸念材料だ。少し前には、パレスに3-1で敗れ、忘れもしないストーク戦は6失点。予想しなかった敗戦となったが、守備は子供のお遊びレベルだった。開幕数試合でいい守備をしており、守備の問題は解決できたかと思えたが、それはまた突如やってきた。なぜだ？満足して調子に乗ったか？わからない。わかるのはとんでもないミスをしたということ。

ロブレンは開幕3戦で良かったのに、メンタルの問題なのかなんなのか、土曜日は良いプレーができていなかった。1点目はマーティン・シュクルテルのヘディングのせいでもあった。上手く漬け込んだウエスト・ハムの健闘を称えよう。

この試合を忘れる唯一の方法は、オールドトラフォードの試合で巻き返すこと。ロヴレンとシュクルテルは開幕3戦の無失点がまぐれではなかったことを証明しなければならない。ウエスト・ハム戦のような守備はこれっきりだと。オールドトラフォードで無失点をキープすればそれが叶うだろう。ユナイテッドは今季3得点しかしていないし、攻撃力も大したことはない。監督はバックラインを変えるべきか？わからん。監督のほうが我々よりよくわかっている。ロジャーズはウエスト・ハム戦は偶然だと思っているだろうか。ロヴレンはまた自分にプレッシャーを与えてしまい、監督にとっては難しい決断だろう。リバプールは勝つはずの試合だったのに、またチームを再燃させなければいけなくなった。

John Aldridge