2014-02-21

Suarez: クラブ史に名を残したい


プレミアリーグのゴールデンブーツ受賞に向け独走中のルイス・スアレス。何があってもずっと支えてくれるファンとチームの信頼が最高調の彼を生み出している。

「リバプールファンには本当に支えられているんだ。夏に起きた事件のことはみんなご承知の通りで、すごく苦しんだ。だけどファンはいつも支えてくれて、信頼してくれている。心の奥までみんなのサポートを感じてる。今シーズンは俺のキャリアで最高のシーズンになっていると思う。得点やアシストをしてチームに貢献するという仕事ができている。俺を信頼してくれる素晴らしいチームメイトと監督がいてくれると仕事がしやすい。自分を信じてくれるファンがいるピッチへ出ると、自分のベストが引き出せるんだ。」

停止処分明けにもファンのサポートは大きかった。アンフィールドでの復帰戦では、南米の文化である我が子のお披露目をし、特別な思い出ができた。

「アンフィールドでの復帰試合は特別な日になった。イングランドでは普通あんなことはしないっていうのはわかってるんだけど、ウルグアイではよくすることなんだ。ファンに自分の家族を見てもらいたかった。ピッチ上でも外でも幸せなんだって示したかったんだ。クリスタルパレス戦はアンフィールドでの復帰試合だったから、子供たちとあの瞬間をシェアしたいと思って。感動したよ。アンフィールドに久しぶりに戻ってプレーするのは最高だったな。」

ピッチでの行動が改善したのは妻の助言もあった。今季のイエローカードはまだ4枚にとどまっており、今季のヘッドラインはポジティブなものばかり。

「妻もすごく満足してるみたい。ピッチではレフリーに対してもディフェンダーに対しても冷静に対処するように心がけているんだ。言い争いは避けるようにしてる。とにかくチームの力になることに集中したほうがいい。それが一番大事だし、余計なことは考えるべきじゃない。子供の頃は先輩の言うことを聞くようにしてた。今その俺が成長して助言を求められる選手になった。そういう選手たちのお手本になれるように頑張らないとね。」

FAカップの敗退で決定的な場面でペナルティをもらえなかった張本人であるスアレスは、すでに過去のことは振り返らない。

「あれは誰がみても100%ペナルティだ。でもレフリーが取りにくいという時はあるし、それは俺もよくわかってる。レフリーだって人間だからミスすることはあるさ。選手だって同じ。ストライカーとしてミスすることはあるし、決定機を逃すことだってある。ピッチにいると一方的な観方しかできないけど、テレビだといろんな角度から見える。レフリーはリプレイを観れないし、あの審判が俺たちの方に向かなかったっていうだけ。前に進むしかない。」

「FAカップ優勝を狙っていたからアーセナルに敗れたのは残念だった。勝ち進める可能性はあったし、いいプレーができていたからね。だけどフットボールの世界では何もかも思うようにはいかない。終わってしまったことはすぐ忘れないと。もう次のスワンジーに気持ちを切り替えている。12試合を残してる。どこまでいけるかな。」

レジェンドストライカーのイアン・ラッシュは優勝を信じて行けとチームに呼びかけた。優勝の可能性がないわけではない。

「優勝?どうかな。今季のプレミアリーグの優勝争いはすごく激しい。どのチームもポイントを奪い合ってる。マンシティ、チェルシー、アーセナルもポイントを落としてる。俺たちはホームゲームの強さをシーズンが終わるまで続けていかないといけないと思う。監督が言ってたように俺たちは競馬の間を走るチワワじゃない?(笑)とにかく一試合一試合集中するのみさ。フットボールでは最後までどうなるかわからないからね。」

「来年チャンピオンズリーグでプレーすることが俺たちの目標。チーム層が薄いということは承知しているけど、最高の11選手がピッチに立ったときはどのチームにも負けない強さがある。一人でも負傷者が出てしまうと監督は困っちゃうんだけどね。高いレベルでプレーできる優秀なチームだし、チャンピオンズリーグに行けるレベルだと思う。」

今週イングランドで行われたチャンピオンズリーグのビッグマッチを観戦し、その欲求はさらに刺激されたようだ。アンフィールドでの欧州の夜を夢見ている。

「テレビで試合観たよ。チャンピオンズリーグのアンセムを聞くと生で聴きたいなって思う。リバプールの選手として欧州の舞台に立ちたいんだ。本当に憧れの大会。チーム全員が欧州のベストチーム相手にプレーしたいと思ってる。スティービーがアンフィールドでの試合について話してくれたことがあるんだ。アンフィールドでのチャンピオンズリーグマッチは二度と忘れられないくらいすごいって。それを俺も体感したい。リバプールに来たとき、リバプールでプレーするのが夢だった、チャンピオンズリーグでプレーするのが夢だって話したことがある。その夢をここで叶えられると思ってるよ。」

アンフィールドに来て負傷で欠場したことは一度もない。相手が誰であれとにかくピッチに出たいスアレス。

「俺はとにかくプレーするのが大好き。監督にもいっつも言ってる。どんな試合も絶対プレーさせてくれってね。たとえカップ戦で小さなクラブと試合をするとしてもプレーしたい。ノックを受けていたこともあるけど、プレーはできた。俺は頭も体も頑丈だよ。」



アンフィールドのキングことケニー・ダルグリッシュにより移籍し、現在ジェラードが世界のトップ選手として挙げるまでになってルイス・スアレス。このままいけばクラブ史上最高の選手として名を連ねるチャンスがある。アンフィールドの絶対的な二大レジェンドに並びたい。

「まだまだ二人と並ぶところにはいないよ。ケニーはクラブ史上最高の選手。何度も彼の映像を見たけど、現役の時はもうそりゃすごい選手だった。スティービーは今のチームのベストプレイヤー。彼の成し遂げてきた偉業はものすごい数だ。チームのキャプテンであり素晴らしいリーダーだよ。ドレッシングルームでは、すごく謙虚で自分が一番だとは思っていないみたい。でも俺にとって彼は長い間世界トップの選手の一人だ。リバプールは歴史と共に偉大な選手たちがたくさんいる。いつか俺も偉大な選手の一人として名を残したいな。歴史に名を刻むためにベストを尽くすよ。」

SASと名付けられた最強のパートナーであるダニエル・スタリッジと共に42得点を記録している。ここ4試合得点がないが、チームが勝っている限り気にしない。

「ダニエルとプレーするのは楽しい。俺たちはすごくいいパートナーだと思う。二人とも得点するのが得意。二人や三人得点できる選手がいればチーム全体の自信につながる。俺が試合に出られないときにダニエルが得点して、彼が負傷しているときには俺がたくさん決めた。1人の選手だけに頼らないチームでいることはすごく大事。個人よりチームが絶対大事だし、自分が得点できなくてもチームが勝てば大満足だ。昨シーズン6試合連続で得点しなかったことがあったけど、今まだ4試合だから全然大丈夫。また違うポジションでやっているってこともあるけど、とにかくチームのために全力を尽くすのみさ。誰が得点したっていい。ダニエルでも他の選手でも俺は嬉しいよ。」


夏の騒動で移籍に揺れたが、冬に契約を更新し、今ではチームをリードする存在としてキャプテンを任されるなど周囲から絶大な信頼を得ている。

「物事ってこんなに変わるものなんだね。驚くくらい状況が変わった。4、5年前はリバプールをテレビで観ていた。それが今ここでチームのキャプテンバンドをもらえるなんて。このクラブでは偉大な選手たちがキャプテンを務めてきている。監督がアームバンドをくれたときは、ほかにたくさんいい選手たちがいるのに俺?ってびっくりした。でも嬉しかったし誇りに思えた。自信が湧いたよ。でも一番大事なのは全員がチームのために頑張るってこと。今ピッチでもピッチ外でもすごく幸せ。家族も幸せってことも大きい。すべてが上手くいってるけど、このままではいられない。俺は止まれない。これからも全身全霊でチームに貢献し続けたい。」

LFCのTwitterで行われたラッシュのQ&Aでイアン・ラッシュは誰と一緒にプレーしてみたい?と聞かれ…
あ~早くスアレスのいるチームで欧州に行きたいね!やっぱ欧州で勝てるのはうちら♪

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