2014-03-14

互いに厳しくあれ


クラブ史上に残るトニー・スミスとエムリン・ヒューズは、70年代大活躍し、名キャプテンでありパートナーであった。しかし一歩ピッチを出ればお互いをひどく嫌い合う仲。現在のレッズの攻撃陣はピッチ外でも仲良し。ゴール前でミスをすれば素っ気ない態度を見せることがあるが、それだけお互いに厳しくあることがチームを高める秘訣だ、とスタリッジ。

「俺はすごく厳しい。スティービーもそうだし、みんなそうだ。高い要求をするのはルイスだけじゃないよ。監督は選手にものすごく厳しい。成功するためにはチーム全員がお互いを高められるように厳しく要求することが大事だと思う。それを今俺たちはしようと頑張っているところ。」

そんな誰よりも厳しいというブレンダンは、ゴール前で利己的なプレーをすれば容赦なくすぐ交代。チームのため戦術変更や交代はためらわない。

「全部決めるのは監督だ。ブレンダンの戦術はいつもばっちり。彼の戦術や交代がこれまですべて当たってる。俺もルイスもチームのために仕事をしなくちゃいけないというのは承知してる。二人ともセンターでのプレーが一番得意だけど、同時にチームのほうが俺たちよりもっと大事だってことはわかってるんだ。だからチームにとって一番効果的な働きをする。どのポジションにいるかは重要じゃない。配置されたところで仕事をやるのさ。真ん中で俺がプレーしていたとしても、ルイスは中に走りこんでくるし、俺はワイドに出たりする。ポジションが大事なんじゃなくて、攻撃場面ごとに柔軟に対応する。それはラヒームがいても同じだし、お互いにスペースを作るように動くんだ。」

スアレスとスタリッジは二人で42得点と破壊的な攻撃力を誇る。いつのまにかリバプールの攻撃陣はリーグ随一となった。

「ルイスは本当に疲れ知らず。俺たちはすごく息が合うんだ。彼はとにかく負けず嫌い。それは俺も同じだし、二人とも得点するのが好きで、アシストもしたい。彼とのプレーは楽しいよ。」

トップ4を目指してやってきた今シーズン、思った以上にいい結果が出ていることをまだチームとして実感していない様子。

「チームとしてのこの成功は正直まだ実感できていない気がする。今はとにかくピッチに出てプレーを楽しんでいるって感じなんだ。それが一番大事だしね。笑顔でプレーできてる。それはルイスもラヒームもほかのチームメイトみんな同じ。きっちりトレーニングできていないければこれだけいい結果にはつながっていないと思う。俺たちは監督に言われたことをきっちりやるようにしている。チーム全体で頑張ってる。チームワークが一番大事。なんだか攻撃力ばかりが騒がれているようだけど、守備の良さもすごく大事だ。」

日曜日のオールドトラフォードで勝利できたとしても、タイトルレースに変化はなさそうだ。とにかく自分たちのスタイルを貫く。

「選手なら是非プレーしたい試合だ。ファンにとっても素晴らしい試合になる。でもどんな結果になってもまだ9試合残してる。チェルシーとマンチェスターシティ、さらにトッテナムもホームに迎える。ほかにも大事な試合がまだある。どの試合でもいい結果を出したいし、できるだけ多くのポイントが欲しい。今のプレースタイルを変えずにプレーしていくことも大事。日曜日に勝利したからと言ってタイトルレースの何かが変わるわけじゃない。チェルシーとは4ポイント離れているし、シティも未消化試合に勝てば4ポイント差になる。この2チームが優勝候補だと思う。」

イングランド代表ではパートナーであるウェイン・ルーニーから多くを学んでいる。

「ウェインは本当にナイスガイですごく助けてくれる。ウェンブリーでイングランド代表初ゴールを決める機会をくれたのも彼だった。モンテネグロ戦のペナルティを蹴らせてくれたんだ。キャリアのいたるところで彼に助けてもらってるし、本当に感謝してる。ウェインと一緒にトレーニングしてきて、すごく息が合う。フィールドの外でも冗談を言い合ったり仲が良いんだ。ピッチではお互いの利益になるようなプレーするように努めてる。母国が成功するようにね。」

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