2014-03-22

Sturridge: 最高の居場所をみつけた


ダニエル・スタリッジを£1200万でチェルシーから獲得した当時、ロジャーズの獲得を疑問視する声があった。マンチェスター・シティ、チェルシーで開花しなかったスタリッジはビッグクラブで活躍できる人材ではないと…そんなスタリッジは最高の居場所をアンフィールドにみつけた。記録的な活躍でチームメイトやファンの信頼を勝ち取った。チェルシー在籍時、一緒に過ごした元リバプールのフェルナンド・トーレスからその良さは聞いていた。

「フェルナンド・トーレスはリバプールは素晴らしいクラブだっていつも言ってた。最高だってね。彼だけじゃなく、ヨッシ・べナユンも同じことを言ってた。2人とも、キャリアで最高のクラブだったって言ってたよ。ファンが最高の気分にしてくれるって。それを聞いた当時の俺はかなり落ち込んでいたから、自分に自信をくれる環境が必要だなって思った。だからリバプールへの移籍に迷いはなかった。」

「本当にこれ以上ないほど俺にぴったりの場所だよ。移籍前には、元選手である父親と叔父に相談したんだ。そしたら叔父さんが“お前には最高の場所だ”って。父親も俺にピッタリだって同じことを言ってた。リバプールがオファーしてくれた時には、すぐに車に飛び乗って行きたいって思った。リバプールでプレーするのが待ち切れなかったよ。今もだけど当時もすごくハングリーだった。」

予想以上に好調なシーズンだが、まだ終わっていない。

「チームがこれから達成したい目標がたくさんあるし、まだ何も成し遂げていない。自分たちの目標はまだなにも達成していないから、ほかの選手もまだ達成感なんてないと思う。でも成長しているのは確かだ。今シーズンはすごくうまくいっているけど、まだ終わってない。」

クラブに加入した当時には夢であったリーグ優勝が現実に見えてきた。

「俺はチームの力を信じていたから、優勝は夢じゃないって思ってた。ここへ来た当時は、優勝は夢のような話だったけど、今は現実にタイトルへの道を進んでると自覚することが大事。シーズン当初の目標はチャンピオンズリーグの出場権を得ることだった。その目標を達成できる場所に今いるし、多くの人は俺たちが優勝できるかもって思っている。俺たちより優位なチームがほかにいるから、優勝は難しいと思う。でも不可能じゃないよ。今のチームのプレースタイルと自信と仲間意識は俺がこれまでに味わったことのないものなんだ。」

アンフィールドでは忘れかけていたフットボールへの情熱が再び燃えだした。

「父からのコーチングでは、自分をしっかり表現できるかどうかだって教えられてきた。アストン・ヴィラのアカデミーではそれをさせてもらえなかった。セントラルミッドフィールドでプレーしろって言われたから、結局やめた。そのあとのコベントリーでは上手くやっていたんだけど、マンチェスター・ユナイテッドやほかの多くのクラブがスカウトにきていたのがクラブは気に入らなかったみたい。11歳で13歳チームに入れられて、蹴られまくってけがをしたんだ。年上の選手たちにピッチで虐められて、泣いて帰った。それから父にフットボールを楽しめて成長できる他のクラブへ行けって言われた。素質をつぶすようなところはダメだって言ってた。」

「チェルシーやシティでプレーしてきたから、多くの人が俺はお金を稼ぐためにやってるんだって思ってるみたいだけどそうじゃないよ。確かに俺がシティにいたときは彼らは億万長者だったから、みんな俺がすごく稼いで、さらにお金を求めてチェルシーに行ったって思っているみたい。でも騒がれているような大金もらってないよ。プレーする機会を求めてやってきた。小さい頃は、母にもうやめなさいって止められるまでプレーしたものだ。それくらい好きなだけプレーすることを夢見てやってきた。とにかくプレーしたいんだ。お金やメダルのためにやってるんじゃない。楽しんでフットボールをしていくことが夢。」

「チェルシーに移籍したのは彼らがプレー機会をくれるって約束してくれたからだ。若い俺を評価してくれていて、プレーできるって思った。それにディディエ・ドログバやニコ・アネルカから学びたいって思った。ディディエが去った時、次に彼の役をするのは俺だって思った。でもそうはいかなかったから、俺はチェルシーのCEOであるロン・グーレイにボルトンにローンに出してくれってお願いしたんだ。ボルトンでオーウェン・コイルがすべてを変えてくれた。ファーストチームのセンターフォワードとして実力をみせるチャンスをくれたんだ。オーウェンとボルトンには本当に感謝してるよ。」

「チェルシーに戻るとAVBが監督で、プレー機会が随分増えた。右のウィング中心ではあったけど、ポジションはどうでもよかった。とにかくプレーできるってことが嬉しかった。でもAVBが解雇されてディマッテオに代わってからまた出番がなくなったんだ。せっかくプレーできるようになっていたのに、これ以上ベンチに座っていわれないって思った。チームのユニフォームを着てピッチに立つ事を楽しんでいたのに、試合に出れなくなってフットボールへの情熱が冷めてまたステップ1に戻ってしまったんだ。」

これまでの体験したことのない環境で思い切りプレーが楽しめるようになった今、自分のゴールを何度も観返すという。

「試合前には必ず自分のゴール集を観るんだ。一番お気に入りはエヴァートン戦のヘディングゴールさ。俺はヘディングで決めるのが好き。だからあのゴールを観るたびにその興奮を思い出すんだよ。携帯でも観てその気分に浸って、試合のビジョンを描くんだ。シーズンが進むとその分観る動画が増えて行くんだけどいいんだ。カーディフ戦前にもまた自分のゴールを全部観るよ。今の動画は15~20分くらいだから、バスに乗ってスタジアムに入るまでの時間と同じくらいだからぴったりだ。」


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