2014-03-05

Johnson: Rodgers > Mourinho


The Special Oneことジョゼ・モウリーニョのもとでプレーしたのち、リバプールへとやってきたグレン・ジョンソンは、モウリーニョへの敬意を失った経緯を明かした。ブレンダン・ロジャーズの手腕のほうが良いという。

「チェルシーでジョゼのもとでプレーするのは俺にとってすごく大変だった。功績に基づいて俺を起用すると言われたときがあった。次の試合でいいプレーをしたら、その次の試合でもプレーできるぞと言われた。その試合で俺はマン・オブ・ザマッチを獲得したから彼は俺を外すことはできなかった。そのあとの試合でまた同じことを言われて、俺はMOTMになった。その次の試合のあとにはバルセロナ戦が控えていた。もし俺がいいプレーをしたら、彼はバルセロナ戦で起用しなくちゃいけなくなるからそれはありえないよなって代理人と話していたんだ。そしたら本当に起用してもらえなくて、その時点で彼への敬意を失った。“これ以上どうあなたを尊重したらいいんだ、もう終わりだ”って思った。ブレンダンはそんなことしない。年齢に関係なく、実力があって、頑張っていればビッグマッチでもプレーさせてくれる。マンマネージメントという面ではブレンダンのほうが絶対に上手い。」

モウリーニョの下でユースを担当していたロジャーズの姿を観ていたジョンソン。自らのスタイルを貫き、リバプールで成功させたボスを称賛した。

「監督を目指しているんだなっていうのは観ていてわかったよ。コーチ陣から様々な知識や技術を学ぼうとどこへでもチームに同行していた。モウリーニョのもとで学ぶという幸運もあったんだ。モウリーニョはこの世界では最高レベルの人だと思う。俺たちに何が起きたからと言って悪いことはいわないよ。だけどブレンダンはジョゼとは違う。ブレンダンはブレンダンの哲学を持っていて、それも素晴らしいものだ。監督のなかには、ブレンダンの理想に近いスタイルを持っている人がいると思う。でも実行するだけの自信やノウハウを持ち合わせていないんだ。結果が出ず、勝つことにこだわりすぎて哲学を変えてしまう人もいるかもしれない。だけどブレンダンは自分のやっていることが正しくて、しっかりできれば成功すると信じられるだけのメンタルの強さを持ち合わせている。」

ロジャーズは、リバプールはタイトルレースでは“チワワ”と表現したが、ジョンソンは真剣にタイトルを狙える段階に来たと感じている。

「今の俺たちはどんな試合でも負ける気がしないんだ。これはチェルシーにいた時に感じたものと同じ。2005年にチェルシーが優勝した年には、2点リードされていても勝てる気がしていて、実際勝ったりしていた。絶好調の時の自信というのはそういうもので、リバプールはそういう方向に行ってる。優勝するためには優勝できると信じなければいけない。数学的に無理になるまでは信じ続けるよ。あと10試合は本当にカップのファイナルのようなもの。どの試合も負けられないし、ポイントを落とせない。マンチェスターシティやチェルシーが多くを落とすとは思えないからね。セカンドチームでも強いシティがリーグ優勝の最有力なわけだけど、そりゃあのチーム層にはかなわない。だから運も少しは必要になると思う。でも俺たちは競えるくらいすごくいいチームさ。」

「開幕当初の目標はトップ4だったし、それは今も変わっていない。3位、2位さらには優勝ができればボーナスさ。でも今いい位置にいる。なんでこんな急激に伸びたのか?チームの根性とメンタリティが違うからだ。昨シーズンは、いいパフォーマンスをしても結果が出せない試合があった。でも今年は試合を決めてやるっていうキラー的な性があるんだ。以前はストークに2対2で追いつかれて、リズムが戻せずしっかり自分たちの試合ができなかったりして負けたりドローに終わったりしてた。だから5得点で3ポイントを勝ったことのない場所で実現するというのは大きな違いだと思う。今のチームはこれまでとは違うよ。」

サイドバックが品薄なリバプールに不可欠なジョンソンは、負傷に苛まれ3か月間痛みを抱えながらプレーしていた。

「あの時は精神的にすごく辛かった。いつものようにいいプレーをしたいと思っているのに足首が全然動いてくれずしっかり走れなかった。走りながら90度以上動くことはできなくて、足を引きずっているような状態だったんだ。ブレンダンは負傷していることを知っていたけど、チームのために仕事をしてほしいと頼まれた。もちろんどんな選手だってプレーしたいものだ。最初はケガしててもプレーできるって思ってたけど、3か所の負傷がパフォーマンスに大きく影響しているというところまでいってしまってやめた。今は何百倍も調子がいいよ。足首もきちんと曲がるようになったし、しっかり走れるようになった。」

攻撃力が評価されながらも、守備力がないと指摘されているジョンソンは、その非難を笑い飛ばした。

「確かにもっといいシーズンにできたかもしれない。でも12年間もプレミアリーグにいれば数週間調子が悪い期間があるのは当たり前だ。俺は自分自身にすごく厳しいし、自分がいいプレーをできていない時は誰かに指摘されなくたってわかる。きちんと守備できないならイングランド代表49試合でワールドカップや欧州選手権の出場、プレミアリーグ優勝、2度のリーグカップ優勝、FAカップ優勝ができるはずがない。何も侮辱する気はないけど、そんな選手なら2部落ちだ。」

契約は今季限りだが、まだ契約延長の話は全く出ていないことを明かした。

「リバプールでの5年間は一瞬一瞬が本当に最高。ずっとここにいたいけど、まだ新たな契約は全く提示されていないというのが事実。クラブが現在の給料を支払いたくないと言っているという噂を聞いたけど、そんなこと言われたこともない。リバプールの誰ともそんな話をしたことはない。クラブの考えや契約延長をしたいのかどうかも全くわからない。誰にも何も言われていないから何も決めてもないんだ。シーズン途中の今そ契約のことで頭をいっぱいにすべきじゃない。もしも契約延長ができるなら喜んでサインするよ。ずっとここにいたいから。でも今は何もオファーされていないし、放出するとも言われていない。現在の契約を全うしたいと思ってる。今はそれだけ。」

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