2014-06-21

スアレスを支えた奇跡の男


一ヶ月前には手術で車椅子に松葉杖をついていたルイス・スアレスは、ブラジルの舞台で輝いた。彼の懸命なリハビリをそばで支えたのは家族だけではない。スアレスがイングランド戦勝利後の控え室からのビデオレレター内で勝利を捧げたいと語ったのは、 ウルグアイで今“奇跡の男”と呼ばれるウルグアイ代表専属の理学療法士ウォルター・フェレイラ氏(62)だ。

「感謝してもしきれないほどの人たちがいる。フェレイラがいなければ俺は今日この舞台に立てていない。本当に辛くて、彼とどれだけ泣いたことか。彼は複雑で辛い状況のなか、俺のためずっとそばにいれくれたんだ。」

スアレスが辛くて泣いたのは自分を憐れむ涙ではなく、フェレイラ氏が非ホジキンリンパ腫という悪性のガンと戦っているため。ワールドカップ開幕直前に化学療法治療をする予定であったが、ワールドカップ出場のため治療を遅らせた。体調は万全ではないが、仕事に喜びを覚えるというフェレイラ氏に担当医からチーム帯同の許可がでた。どうしてもワールドカップに出たいというスアレスのリハビリを担当し、この一ヶ月ずっとそばで支えてきた。

「妻と二人の子供は俺にとってこの世で一番大事な存在だ。だけど今はフェレイラも同じ。俺がここまで回復できたのは90%ウォルター・フェレイラが頑張ってくれたおかげなんだ。」

試合後、フェレイラ氏はウルグアイのラジオ局に感謝の気持ちを語った。

「チームのコーチングスタッフには、私を信じてルイスの治療を担当させてくれて本当に感謝している。私がリゾート地に行くこともできないために、ルイスが私の自宅で一緒にやってくれた。本当に感謝している。ルイスの頑張りと彼の家族、私の家族、そして私の治療をしてくれているドクターへの感謝の気持ちは一生忘れない。」

グループステージ突破へ向け意気込むスアレス。

「今すごく興奮してるよ。この試合に勝てたことが嬉しくって。今この勝利を楽しんで、次のイタリア戦に勝つぞ!行くぞウルグアイ!」

Beautiful story. God bless you Ferreira!

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