2015-03-19

ヘンダーソン契約停滞のワケ


今シーズン終了後には契約期間が残り1年となるジョーダン・ヘンダーソンとの契約交渉は未だ決着がつかない。Liverpool Echoによると、選手側とクラブ側の考えに大きな隔たりができているためだという。現ヘンダーソンの契約では、週給£6.5万(約1, 200万円)。レッズは£8.5万の新契約をオファーした。だが選手側はすぐにこの提示を拒否し、£12万(約2, 200万円)に昇給するよう求めている。

さらにこの問題を大きくしている原因がキャプテンの地位。来シーズンにチームをリードする正キャプテンがヘンダーソンになるかもしれないとの主張から、選手側は現在のキャプテンであるスティーブン・ジェラードと同等の契約を求めている。

しかしクラブ側は選手側の見方に同意していない。ブレンダン・ロジャーズは交渉に加担してはいないが、公にヘンダーソンはジェラードの直接的な後継ぎではないことを主張している。『ジョーダン・ヘンダーソンはスティーブン・ジェラードを引き継ぐ選手ではない。ヘンダーソンがキャプテンになるとは決まっていない。二人はまったく違う選手。スティーブンはプレミアリーグ史上最高の選手の一人であり、ジョーダンは素晴らしい才能を持つ若手選手だ。』

トリッキーなのは、週給£15万が安いと思わせられるほどキャッシュが投入されている現代フットボールにおいて、選手側の求める額は破格ではないということだ。4年前の移籍後大幅に成長したヘンダーソンのチームでの存在の大きさを考えると安いようにも思える。最初の基本給がヘンダーソンの実際の価値より低く設定されていたことが問題をややこしくさせているが、新契約ではクラブは今の彼に見合った額を支払うことになろう。

停滞してはいるものの、クラブは契約延長合意は近いと自信を見せている。スターリングとの状況とは大きく違う。ヘンダーソンの代理人とは良好な関係を築いており、同選手もリバプールとの延長を希望している。スターリングの場合は、代理人がマネージメント会社から独立を試みている段階で、高額を請求し、他クラブからの関心を煽っているとも言われている。

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