2015-03-22

戦力外通告がシーズンを変えた


12月のマンチェスター・ユナイテッド戦後、正GKを外されたシモン・ミニョレは、あのときの反省がシーズンを大きく変えたと語った。

「監督にオフィスに呼ばれて、プレーさせないと言われた瞬間に自分にできることは2つだった。うなだれるか、チームを外れる時間をできるだけ短くできるよう前進するかだった。それをやったんだ。監督と話をした日から、呼ばれた時にそれまで以上の仕事ができるようにトレーニングをした。」

「あの期間で自分を振り返り、反省することができたんだ。週に2試合プレーしている時にはなかなかそういう時間がない。試合が終われば、次の試合に向けて休んで、パフォーマンスを分析して次の試合に向けて準備をするっていう流れで、なかなかどこを改善すべきかってことを考える余裕がない。あの時にそれができるチャンスを得られた。ブラッドの負傷で2週間にとどまったけどね。監督やコーチときちんと話をしたり、反省すべき場面を観たり、さらに強くなるための有意義な時間を過ごせた。」

アンフィールドのかつての守護神ブルース・グロベラーには"ドラキュラ以下"と呼ばれたこともあった。

「俺は自分に厳しいから、そういう非難は真剣に受け止めたりしない。自分の試合は自分で分析して、どこを改善できるのか、どれが良かったのかって反省する。コーチとも同じ分析をする。そういう意味ではずっと俺は自分には誰より厳しい。非難は、時に聞き入れて改善すべきときもあれば、放っておく方が良いものもある。」

守備力の向上は個人だけでなく、チーム全体で取り組んだ結果だという。

「チームに戻ったあのバーンリー戦でクリーンシートをキープできてから、自分のパフォーマンスには満足している。個人的なことだけに満足しているだけじゃなくて、チームとしての結果にも大満足しているんだ。俺はいつだって個人よりチームパフォーマンスが大事だと思ってる。とにかく試合に勝って、順位を上げたい。個人的なパフォーマンスはその次。自分のパフォーマンスはコーチ陣と共に毎試合厳しく振り返っている。それを続けて成長していきたい。俺にできることはそれしかないと思うしね。」

「試合が始まれば、チームとしてどれだけやれるか。もちろんアウェイでもホームでも無失点に抑えられたら個人的にはすごく嬉しい。でも無失点もゴールキーパーだけの力じゃない。ディフェンスだけでもなくて、チーム全体で攻撃的に取り組んだ結果だ。ゴールを決めるのも、守るのもチームの努力。それが俺たちのチームのあり方だ。」

その運命を変えたマンチェスター・ユナイテッドと今夜アンフィールドで対決する。相手GKダビド・デ・ヘアは欧州屈指のGKに成長した。そんな彼から学ぶものがあるというミニョレ。

「マン・ユナイテッドは彼のおかげで多くのポイントを稼いでいる。今シーズンだけでなく、昨シーズンも素晴らしいプレーをしていた。彼は実に優秀なキーパーだし、彼は大きな賞賛に値する。大舞台で輝く彼からは学ぶものがある。大きなプレッシャーがあることを受け入れ、楽しむっていう。若い頃には大きなスタジアムで大観衆の前でプレーすることに憧れていた。でもここではそれに慣れなくちゃいけない。1年リバプールでプレーしてビッグマッチでどうプレーすべきかを学んだ。満員のアンフィールドでマンチェスター・ユナイテッド相手にプレーできるなんて夢が叶ったよ。」


Liverpool Echo

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