2014-10-27

Lawro: 誰も知らない


Mark Lawrenson “誰もリバプールのベストチームを知らない”

ここで質問がある。リバプールのベストイレブンがわかる人?私にはわからない。みんなからすべて違う答えが返ってきてもおかしくない。だが、さらにはブレンダン・ロジャーズもベストチームがわかっていないようだ。今のリバプールの問題はそこにある。

半年前のチームはベストチームは明らかだった。だが今はどの選手にも掴めるチャンスがある。週を重ねるたび、ルイス・スアレスとダニエル・スタリッジの連携がどれだけ素晴らしかったかと気づかされる。昨シーズンは戦術についてあまり触れることがなかった。それは話題が超越したルイス・スアレスとダニエル・スタリッジ得点力に支配されていたから。それがなくなった今、ロジャーズの微妙な戦術の変化が分析されている。今まだチームは安定せずプレースタイルを模索しているところ。ツートップのダイアモンドが良いのか?試験段階の4-3-3はどうか?スリーバックが答えなのか?柔軟になれるのは良いことだ。だが望む結果が出ていない今は、プレースタイルを探り当て、やり通して、うまく行くよう伸ばしていく必要がある。

リバプールの病をすべて治してくれるのではという希望のもと、ファンはスタリッジの復帰を待ち望んでいる。みんなにお知らせだ。彼には治せない。ハル・シティ戦ではまだパフォーマンスは良かったかもしれないが、ロジャーズの求める得点が生まれなかった。守備の課題を考えると無失点で抑えられただけでも良いと言えるだろう。だがチームのエンジンがかかるのが遅く、ハルに勢いを与えてしまっていた。ジョー・アレンはまた空回りしてたが、彼のベストポジションは攻撃的なミッドフィルダーではないと思う。あのポジションでは彼は自分を見失ってしまっているようで、ボールを持つことができていない。

ずいぶんパフォーマンスが良くなったマリオ・バロテッリとリッキー・ランバートは後半少しいい連携をみせていたが、長い目でみてこれが解決策だとは言えない。二人の起用は昨日の試合の同じく、残り20~30分でゴールが欲しいときの策。スタートからこの二人では、動きの機敏でない二人が相手に二人を抑え込まれてしまう。相手の守備陣にとっては楽。見通しは暗いが、レッズはスパーズ戦でしかいいプレーをしていないのにもかかわらず、まだチャンピオンズリーグを維持できるポジションにいる。だがこの先しっかりパフォーマンスと結果を出さなければ、それは続かない。

バロテッリ問題の解決方法

私は論争を支持しているわけではない。だがリバプールの選手たちにとっての一番の解決方法はマリオ・バロテッリとしっかり面と向かって話をすることだろう。QPRやレアル・マドリードの彼のパフォーマンスレベルはチームメイトをバカにしている。みんな調子の悪い試合はある。だが犬のように追っかけまわしてトライするのは当然のことだ。特にチャンピオンズリーグでレアルと対戦するともなれば、できればいつも以上に張り切る。バロテッリは全く何もしていない。ブレンダン・ロジャーズは雰囲気と非難がモチベーションになるのではとギャンブルをしたが、大外れ。彼は自分を中心に世界が回っていると思っていて、チームプレイヤーとは程遠い選手だ。なんてばかげた話だ。

クリスティアーノ・ロナウドをみてくれ。彼は4,5年前はチームプレイヤーではなかったが、周囲は才能がある彼を甘やかしていた。今の彼はチームプレイヤーだ。彼の成長の幅はすごい。バロテッリはロナウドではないんだから、今すぐ懸命に働き始める必要がある。私はバロテッリが緊張し、プレーしないわけにいかないようなチームでプレーしていた。選手たち同士で解決すべきときがある。ロジャーズは上司に助けてもらう必要があるかもしれない。選手たちが喧嘩するのはかまわないし、チームメイトなら20分後には一緒にビールで乾杯できたりする。リバプールの選手たちはバロテッリにしっかり決着をつけるべきだ。彼を怒らせ、動揺させるかもしれないが、彼を奮い立たせることができるかもしれない。

0 件のコメント: