2015-07-23

ベンテケはチェルシー向き



ロベルト・フィルミーノとクリスティアン・ベンテケはブレンダン・ロジャーズがリバプールの得点力を向上させてくれると信じて獲得された。大型補強の彼らの行く先がリバプールの新シーズンを左右する。フィルミーノとベンテケ、二人の受け入れられ方は全く違う。95%のリバプールサポーターたちはフィルミーノのプレーを観たことがない(YouTubeは除く)。それなのに、すでに彼らはフィルミーノがアンフィールドのスター選手になると信じている。

ブラジル出身で、ルイス・スアレスと似たプレースタイルを持ち、ホッフェンハイムで活躍し、“リバプールでプレーしたらどうなるだろう!”とファンは期待を抱いている。これが外国から選手を買うときの神秘。フィルミーノはルイス・スアレスのようになるかもしれないし、かたやアクイラーニにみたいになるかもしれない。一方リバプール史上2番目の高額選手になったベンテケの場合はというと、アストン・ヴィラでリーグ89試合中42得点し、チームは彼がいた3年間降格争いをした。2012年9月の彼のリーグデビュー以降、プレミアリーグで彼以上の得点を挙げた選手は、セルヒオ・アグエロ(55ゴール)、ルイス・スアレス(53)、ロビン・ファン・ペルシー(44)だけである。

リーグ8位、9位のホッフェンハイムでの2年間でフィルミーノが32得点決めているが、この得点がプレミアでリーグ降格争いをしての得点だったらファンはどう言う?俺の言いたいことはわかるだろう。海外からの移籍は加入した選手たちに対するリアクションをみれるから国内での移籍よりおもしろい。プレミアリーグの選手は、みんながすでによく知っている。

Firmino arrives and trains in Melwood
ベンテケはリバプール相手に6試合5得点を決めており、リバプールは彼の破壊力に苦しんできた。だが、同時に彼の下手なタッチややる気のなさも目立った。彼は破壊的な選手になれる可能性と腹立たしい選手になる可能性が同程度である。リバプールでは、ヴィラより優秀な選手に囲まれることで、さらに彼の破壊力と安定性を増したいところだ。

彼のことはストライカーとして好きだし、彼はチェルシーにぴったりの選手だと思う。ジョゼ・モウリーニョはこういうタイプのフォワードを好み、そういう選手の力を最大に引き出すチームを敷く。リバプールではというと、鋭く素早いショートパスで繋ぐプレーを好むロジャーズのプレースタイルに彼が合うのかどうかが心配だ。ブレンダンはワイドエリアからボールを中に入れるより、ピッチ全体を使ってのプレーを好む。この点はリバプールがベンテケに関心を示していると報道された後、ティム・シャーウッドが指摘していた。
  
ロジャーズが即刻追放したアンディ・キャロルと同じようなことになるのではと言う声もあるが、キャロルが出されたのは彼が大きかったからではない。単にペースと動きが足りなかったからだ。その点ベンテケはそういう力に欠けてはいない。だが彼の最大の問題は、ファンが彼をよく知っているというところである。彼もフィルミーノほど歓迎されたかっただろうが、最初のお迎えは数ヶ月も経てば無意味。一番大事なのはいくらゴールを決められるのか。それが人気度を左右する。

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