2015-01-04

ロジャーズ:ジェラードはまだコーチになれない


リバプールの象徴として活躍してきたスティーブン・ジェラードがリバプールを去り、1MLSでプレーする決断をした。ジェイミー・キャラガーがコーチとしてのオファーがなかったことに失望したが、ブレンダン・ロジャーズはジェラードはまだコーチングに入る準備ができていないとクラブを弁護した。

「我々は彼に残ってもらいたかった。彼は私にとって素晴らしいキャプテンだ。だから新契約をオファーした。だが彼は違うことを経験するチャンスが欲しがった。彼とはしっかりコミュニケーションをとってきているから、彼が考えていることはわかっていた。それに彼特有の状況に苦しんでいることも。キャリアを通してひとつのクラブにいる選手はいるが、リバプールというクラブでリバプール生まれの選手ではそういない。」

「スティーブンの契約にはアンバサダーの役が含まれていたと思う。でもコーチングについてのオファーはなかった。まだ彼はバッジ取得に向けて学び始めたばかりで、スティーブンは無知なままコーチングを始めるタイプじゃない。彼はしっかり考えるタイプ。試合についてもしっかり考える。」

「彼はまだプレーすることに焦点を置いている。彼は来シーズン以降もまだプレーできると自信を持っているし、家族を考えての移籍もある。現役引退後は望むならコーチングを学ぶ時間はたっぷりあるということをよくわかっている。もしその時まだ私がここで指揮を執っていたら、彼はスタッフとして大いに活躍してくれるだろう。彼はアドバイスが上手だから、彼が望むなら彼はコーチに向いていると思う。」

「だがこれだけの大舞台に長年たち続けた選手は、引退するとその舞台から離れたいという人もいる。1〜2年離れるとコーチングの道は違うって感じる人もいる。リバプールで長年過ごした彼の経験があれば、選手たちの役に立つことをたくさん与えられる。特に若い選手たちにとっては計り知れない価値のある知識となる。でもコーチングやマネージメントはページをめくればやれるってものじゃない。長時間に及ぶ重労働だ。やるには相当な覚悟がなくてはいけない。」

「私は引退前の選手たちにいつも言うんだが、将来的にコーチングやマネージメントをしたいのであれば、引退する数年前からそういう目で試合を見ろと言っている。常にプレッシャーがついてくる。そういう状況に慣れていないとできない。」

就任中にキャラガーとジェラードというリーダーを失うことになった。若い選手たちを育成するのがクラブの指針だが、チームをリードできる後継者をみつけなければならない。

「クラブのモデルは明確だ。オーナーたちは若い選手たちを獲得し、彼らがワールドクラスに育つことを望んでいる。獲得より時間がかかり、難しいプロセスだ。でも同時に選手全員がそう成長するわけではないということもわかっている。チームとして成長を続けるためには、即戦力になる選手の獲得が必要だ。」


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