2016-01-22

ベンテケで割れる意見


現在レッズ唯一のストライカーであるクリスティアン・ベンテケについてメディアでは様々な意見が交わされている。今季のベンテケのシュートのゴール転換率は7.5本、アストン・ヴィラでの5.5本を下回っている。FAカップエクセター戦でも絶好のチャンスがありながら1ゴールも決められなかった。元リバプールFWマイケル・オーウェンは自信のなさが原因だと指摘した。

「彼にはかなりの能力があるけど、試合ではムラがありすぎ。そこを改善しないと一流の選手にはなれない。最後に決めきれなかったのは今彼がまさに抱えている問題からだった。自信がなさすぎる。チームが彼の強みを生かせていないというのもあるけど、こういう対戦では最低でも1~2得点はできないといけないし、彼には決めるチャンスがあった。」

「一対一でボールを持って走っているなら、状況をコントロールすべきだし、ゴールキーパーや周りの動きもしっかりみて支配すべきだ。プライドは捨ててゴールを決めるべきシーンだったけど、自信がなさすぎてミスした。走って、走って、それから冷静にどうしようって考えていたような感じだった。ボールを持った瞬間にどうするかってことは決めておかないといけない。何をするのか、キーパーをどこに持って行くかってことはすでに決めていなければいけない。そういう決断はボールを持っている自分が決めることなのに、彼は自信がないから決断できてない。彼が先発メンバーにすぐ入れるとは思えないよ。」

同試合の解説を担当した元リバプールMFスティーブ・マクナマンも下部リーグチーム相手に輝きを放てなかったベンテケを非難した。

「彼はゴールエリアでの動きが足りない。今日は動ける試合だったし、エクセターの選手たちなら完全に支配できていないといけない。誰よりも輝くべき選手だったのに。」


オーウェンらの非難に対し、元レッズであり現解説者のグレアム・スーネスはtalkSPORTの取材に対し、ベンテケは周囲のサポートがあれば脅威になれると支持した。

「いいボールを入れれば、彼は脅威になる。ベンテケとのバトルを楽しむセンターバックはいない。特に彼にゴール前にクロスが入れば、高さもあるし強い攻撃をする。若い選手がプレーで自信に欠けるというのはよくあること。彼はこれまのクラブでプレミアリーグで得点できるということを証明してきている。リバプールではこれまでいたクラブとは違って、周囲に自分より優秀な選手たちがいる。」

「今は私は彼に固執するのがいいと思うし、スタリッジもフィットしていない今ほかに代わりはいない。難しい理屈があるんじゃないよ。彼は早い段階からワイドエリアからのボールを欲しがり、相手ディフェンスを錯乱したいんだ。そこまで持って行けばセンターハーフとバトルすることもできるし、後ろから飛び込むこともできる。」

FCシャフタール・ドネツク所属FWアレックス・テイシェイラ・サントスに£2,460万のオファーを出したと噂されているリバプール。事実であればベンテケの居場所に疑問符が生まれるが、ユルゲン・クロップは未来はアンフィールドにあると非難を浴びる同選手を弁護した。

「彼の未来が当然ここにある。クリスティアンはゴールを決めることができる選手だし、チャンスを作ることもできる。試合の先発で出れるのは11人でベンチにも選手を置かないといけない。我々はそれをやってきたまでで、これからもそうする。彼を起用する可能性は常にある。我々はチャンスを作るということを考えてチームを作る。ボックス内にボールを放り込めばクリスティアンが決めてくれるだろうという希望だけじゃ作れない。」

「クリスティアンはすべてを備えたストライカーだが、それを生かすために尽力しないといけない。まだ彼自身もチームも成長途中。プレースタイルに彼をどう適応させるかを考えていかないといけない。」


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