2016-01-05

クロップ得点不足を謝罪


ウエスト・ハム戦後、忍耐を切らせ怒りを露わにしたユルゲン・クロップ。チームがパフォーマンスできず、監督として責任を感じた。

「私は勝った時より負けた時のほうが責任を感じるタイプだ。ウエストハム戦の失点のような場面を避けるためにどうすればよいかって試合前にあれこれ考えた結果こうなってるわけだから。"私がゴールを決めたり、守備をしたりできない"って監督が言うのは簡単だし、それも事実だ。でもこんなに監督がいい給料をもらってるのは、そういうことすべてにおいて責任があるから。"選手たちにはこうしろって言った"とか言い訳するのは簡単だ。確かに選手たちに指示はした。その私の指示が足りなかったのか、あれこれ言い過ぎたのか、私自身も反省しないといけない。」

しかしいつまでも敗戦を引きずってはいられない。タイトル獲得のチャンスがあるキャピタルワンカップの準々決勝ストーク・シティ戦を控え、気持ちを切り替えて準備を進めている。

「私の忍耐にも限界がある。だがこの試合に切り替えて準備をしてきた。いつまでも怒っていられないよ。我々は何か変えなければいけない。ウエストハム戦のようなプレーをしていては、誰にも勝てないし、そんなことは許されない。」

「私は常に選手たちには正直に話をする。私の目で見たものに満足できないなら、試合の結果はどうでもいい。どうでもいいというか、結果は大事だが、どんな試合も常に2方向から見る必要がある。勝った試合でも正直に意見を言うよ。ウエスト・ハム戦には満足できなかったし、それについては試合後話し合った。次のストーク戦はその反省を生かすチャンスだ。100%集中していけなればいけないのに、集中力に欠き2失点したことが問題だ。その点は次に改善したい。」

ストークを指揮し、好調を続けるマーク・ヒューズに敬意を示した。

「マーク・ヒューズは素晴らしい仕事をしている。数年前の彼らのプレースタイルと今との差はかなり大きい。ストークのクオリティは良くわかっている。でもドイツでプレーしていた選手が多いから選手の事は良く知ってるよ。とても優秀な選手たちだ。特にマルコ・アルナウトヴィッチは本当に成長した。ドイツでは非常に若くして苦労したが、彼は良い時にはとても強い。マーク・ヒューズとは会ったことがないから知らないが、彼の仕事ぶりには敬意を持っている。いいスカウティングの目とプレースタイルを持ってる。」

「明確なゲームプランを持っていて、シャキリがゴールへの鍵となる選手だ。我々はそこをしっかり守備しないといけない。シャキリは一対一に非常に強いから、スペースを与えぬよう対応しなければいけない。右足からのクロス、左足のシュートにも気を付けないと。そういうのもゲームの一部だし、私はそういう状況の解決策を見つけるのが好きなんだ。それを止める方法を見つけられたら、試合中にはその策を徹底しなければいけない。彼らだって負けることがあるわけだ。おもしろい、楽しいチャレンジだよ。しっかり仕事ができれば、準決勝に進める。」


「今は負傷選手も多く、厳しい状況だが、ストーク戦で今できる限りのことはしたい。人生でもそうだが、考えすぎると何の助けにもならない。外からの助けが必要だから、選手たちを助けたい。どうすればよいのか、正しい知識やアドバイスをすることが私の役目だ。」

リバプールの今の最大の課題は決定力。現在総得点22は、124年のクラブ史上最悪の記録。クロップは謝罪すると共に、改善に努めることを誓った。

「まず謝罪したい。すべてのゴールはチャンスから生まれる。まずそのチャンスを作って、それを生かさなければいけない。もっと集中して、貪欲になって、規律を守って・・・すべてにおいてさらなる努力が必要だ。ここは夢の国じゃない。負傷が多いという問題もあるが、今いる選手が頑張らないといけない。数字の悪さはわかっている。我々にはもっとやれる力がある。 」

「プレミアリーグはセットプレーからの得点が多い。我々もセットプレーから得点できるチャンスがありながら決めきれていない。我わにはチャンスが全くないわけではない。得点できるような状況を生かせていないことが多いんだ。もっと自信を持って走らなければいけない。7試合で得点してるし、サウサンプトンでは6得点決めた。ゴールの決め方を知らないわけじゃないというのは救いだ。だがもっと尽力しなければいけない。」

準々決勝にはダニエル・スタリッジが間に合うかもしれないと希望をみせていたクロップだったが、理想通りにはいかなかった。1人プレシーズンプログラムで体を鍛えている最中のスタリッジは、また問題が発生し後退したと明かした。

「ダニエルはちょっと問題があって、練習を休止して1日休まなければいけなくなった。チームと練習は一度もできていなかったし、今週はいつもと違うプログラムをした。プレシーズンというのはこんなもんだ。小さなことが起きては対処していかたければいけない。まだ連続で練習はできていなかった。ダニエルが準備できたときにチームに起用する。急がせない。」

「試合に出るための準備に全力を尽くすことが今ダニエルの仕事。彼がきちんとフルでプレシーズンができたのはずいぶん前だからね。プレシーズンに体の強さやエネルギー、試合に必要なすべてを鍛える。それをやってみて問題が出てきたりするんだ。"ゴールが足りないから、プレーしてみよう"って言うのは簡単だが、ここはしっかり忍耐強く待たないといけない。」

1月6日(木)AM5:00キックオフ。GOAL TVがオンライン無料録画放送(放送開始7:00AM)

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