2016-01-26

LFCパワーで頂点目指す


今夜のキャピタルワンカップ準決勝セカンドレグをホームに控えるレッズ。ユルゲン・クロップは、アンフィールドの雰囲気がチームを強く後押ししてくれるとホームで決勝への切符を手にしたいと意気込んだ。3週間前のファーストレグでは、ジョーダン・アイブのゴールで勝利し、現在1-0と決勝に一歩近いのはリバプールだ。

「LFCの全てのパワーを駆使して、決勝への切符を掴もう。それを実行したいと思っている。できる限りの準備はしているが、結果の準備はできない。試合の展開をみてからでないとわからないこともある。だがストークはフットボールを展開するチームだから守備はほぼ完璧にしたい。マーク・ヒューズは素晴らしい仕事をしているし、ここ10年でこれだけプレースタイルを変えた監督は多くない。大仕事だと思うが、上出来だよ。このままの道を進んでいくんだろう。我々にはチームラインナップをどうするか、1~2の問題があるんだが、準決勝ともなれば準備は万全にしておかないといけない。おもしろい試合になりそうだ。」

リバプール監督として初のタイトルになるチャンスがある。決勝へ行っても勝てなければ価値がない。

「決勝はこれまで何度も観戦している。楽しいが、自分が優勝するのとは違う。キャピタルワンカップの2位ってどういうものか私は知らない。決勝に行けたら最高。だが優勝できなければ記憶には残らない。優勝してこそタイトルは価値がある。明日の目標はただ一つ。決勝に行くこと。土曜日にまた試合が控えているから、お祝いは心の中だけ。タイトルを獲得するチャンスがある今、そのチャンスを無駄にはできない。選手たちにとって大きなタイトルだということはわかっている。私よりここに長くいる選手が多いから、決勝に行くということが選手たちにとってとても重大なことなんだ。私も選手たちと一緒に決勝に行きたい!」

劇的なノリッチ戦を制したものの、反省点も多い。4失点という守備の問題をチームで深く反省したと明かしたユルゲン。一本勝負でミスは許されない。

「守備の問題は前からわかっている。残念ながらこの問題は無視できないところにきているから、今解決に努めているところだ。守備がしっかりできていないのは明らかで、チームとして弱点の克服に取り組んでいる。試合間が短いから取り組める時間は少ないがね。昨日はリカバリーで今日はさらにリカバリーをさせて、明日少し練習をして夜に本番だ。練習がしっかりできるほどの時間はないが、チームで集中ミーティングをしたんだ。初めてではないが、これが最後であることを願う!(笑)」

「結局は我々のフォーメーションのせいではなく、セットプレーの対応の仕方が問題だ。ノリッチ戦では、ファーストボールの対応はよかったと思うが、セカンドやサードボールに苦しんだ。そういうもんだと思う。1つ修正しようとそこに集中していたら、ほかに問題が出てくる。ムボカニのゴールは、まだ選手たちがボックス内にいっぱいいたからもっと早く動いていれば、オフサイドにできたかもしれない。そういう賢いアイデアが出てきていたらよかったんだがね。学ぶのに遅すぎることはない。今我々はここから学び、その成果を試合でみせたい。セットプレーのたびに、30秒間息を止めて、どうなるか待っているようではいけない。」


課題はセットプレーの守備だけではない。スタートにも問題あり。

「セットプレーの守備は不満だったが、そう感じるのは失点したからだ。結果勝利したことでポジティブだったと振り返られる。だが私は試合のスタートが気に入らなかった。開始15分間の我々といったら…なんて言っていいか。同じようなスタートが今季2~3度あった。ニューカッスルとウエスト・ハム戦がそうだった。ちまちまプレーして、真のファイト精神がなく、早くに失点。逆転してやるの精神は私が就任した時よりかなり向上していると思うが、たまにではなく、スタートから最高レベルのプレーができるようにしないといけない。」

クロップが就任したときに欠けていた最後まで諦めない不屈の精神が鍛え上げられつつある。

「これは私が来た時から言っている。ファンが早くに帰ってしまったクリスタル・パレスの敗戦後にも言った。8分間あれば6ゴールは決められると。私はこれまで何度も大差で負けている。それを返すことができてなかったら今ここにいない。その状況を受け入れてしまうというのはスポーツではあってはいけないミスだ。選手たちは15年、なかにはそれ以上サッカーをしている。不屈の精神はそれを経験し、結果を出して、身に着けなければいけない。」

守備は改善が必須だが、ミッドフィルダーからゴールスコアラーが出たことに笑みをみせた。

「ノリッチ戦最も良かったのは、違った選手がゴールを決めるられたことだ。我々の中盤からゴールが生まれたというのはとても重要だ。違った選手がゴールを決めていかなければいけない。それがノリッチ戦ではできたし、それが結果につながった。ボックスに選手が入れていたし、それだけじゃなくてボックス内でのポジショニングも良かった。プレッシャーのかかる状況でもパスもタイミングも良かった。その点はとても満足している。」

DFデヤン・ロヴレンの復帰が近づいており、ストーク戦で復帰できる可能性があるという。

「デヤンは昨日3週間ぶりにチームとフルトレーニングをした。3週間ぶりだったから試合に出場できるかどうかはもう少し待ってみないとわからない。明日コロやママに問題なければ同じペアで行くべきかと思う。スティーブンはプレーできないし。1月に助けてもらうために獲得したのに、カップ戦で出場できないなんてあんまりだ。」

1人復帰すればまた1人負傷。ナサニエル・クラインがノリッチ戦中ノックに苦しんだ。

「クライニーは膝を打ってしまった。彼はいつも試合に出れるタフな男なんだが、今日は練習できなかった。激しい練習はもちろんしないが、彼は練習から外すべきだと判断した。明日までにどうなるか様子をみるが、今フラノしかいない厳しい状況だ。みんなフラノが大好きだが、長期離脱から復帰したばかりの彼に90分以上プレーさせるのはあまり良くないと思う。でも彼がプレーできる好機があればそうしたい。フラノはプレーする準備ができているが、クライニーがフィットしてくれたほうがいい。」

キャピタル・ワン・カップ準決勝ストーク戦は日本時間1月27日AM4:45キックオフ。

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