2014-05-09

守備を見直し、役立たずは放出

 


セルハーストパークでフットボールの狂乱が起きた。我々皆が悲惨な落ち込みようで、私自身起きた事がまだ信じられないくらいだ。あの夜、リバプールの守備のもろさがついに結果に影響をもたらした。これまでは攻撃があまりに強く、守備の弱さが致命的になるようなことはほとんどなかった。3点リードを投げ捨ててしまうなんてなんともクレイジーとしか言えない。マンチェスターシティに得失点差で追いつこうなんて全く無理な状況だった。クリスタルパレスが一点返した時点で、きちんとまとまって勝つことに集中すべきだった。あのような状況では規律を守り、しっかりまとまる必要がある。なのに我々は変わらず任務を遂行し、5点6点を狙いに行っていた。その結果バックが取り残され、パレスにそこを突かれた。

本気で守備を見直さなければいけない。個人的な批判をしたくはない。それにバックの4人だけを責められない。今季の守備では、ディフェンダーたちが取り残され無防備になる傾向にある。ブレンダン・ロジャーズは得点欲しさに3対2の時点でモーゼスを投入した。あのときがダニエル・アッガーを入れてバックラインを強化する理想のタイミングだったと思う。パレスはあの時間帯は強固に攻めるチームだ。あの10分間、リバプールの選手のなかには疲れ切っていたように見える選手もいて、かたちが崩れ、パレスに勢いがついた。

試合後にロジャーズは、優勝争いに負けたことを認めたが、彼は正しいと思う。1989年のアーセナル戦の苦い敗戦を経験した私はフットボールにはサプライズがつきものだということはよくわかっている。だがシティがこのまま優勝を逃すとは思えない。アストンヴィラやウエストハム戦にドローになる可能性はあるが、4ポイントは獲得するだろう。クリスタルパレスでタイトルを逃したわけではない。アンフィールドでチェルシーに敗れたことが致命的だった。我々の手から優勝のチャンスがこぼれた時点で、もう無理かと思った。あんな状況にあったリバプールが優勝すべきチームだったが、素晴らしいシーズンになっているのだから、あれこれ厳しいことは言えない。アンフィールドのニューカッスル戦でいい締めくくりができれば、2位で終えることができる。

ちょっと違う視点でみてみよう。リバプールは、マンチェスター・ユナイテッドが1位から7位に滑り落ちたシーズンに、7位から2位になった。チャンピオンズリーグ出場を決めた。今季のリバプールのプレーはものすごくエキサイティングだ。アーセナルやエヴァートン、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド戦の勝利を考えるだけでも気分が良い。確かに優勝を本気で狙えるシーズンだっがと思うが、これから先数年でも優勝を狙っていけると思う。今シーズンはビッグといわずジャイアントな一歩を踏み出すことができたのだ。さらにクラブはアンフィールドの拡張を進めており、リバプールの進化は確固たるものになっている。楽しい攻撃的なフットボールを展開する優秀な監督と素晴らしいチーム精神がある。

優勝に手が届きそうな年だったが、今季はポジティブなことがたくさんある。ということで夏の移籍市場も相当忙しくなる。オーナーらにはこの成長をさらに促せるようやってもらわなくちゃいけない。名前は挙げないが、どうみても力不足の選手が何人かいる。そういう役立たずな選手は放出して、5~6の優秀な選手を獲得する必要がある。監督は何が必要なのかわかっているはずだ。一流の選手はチャンピオンズリーグでプレーすることを望むし、リバプールはその機会を提供できる。今季の我々のプレースタイルをみた選手たちは、このクラブの一員になりたいと思っているに違いない。

ロジャーズはまず守備に目を向ける必要がある。根本的に見直す必要はないと思うが、微調整が必要なのは明らかだ。チャンピオンズリーグ出場で得られる£2000万もあることだし、監督はいい補強ができるだけの資金はあるはずだ。


スアレスの涙
ルイス・スアレスは勝者。クリスタルパレスでの敗戦がどれだけ彼にとって辛いのかがみてとれた。どうしても優勝がしたかった彼は、ホイッスルの後感情を抑えることができなかった。今シーズン大活躍した彼だからこそ、表情を見せられないくらいになっていた。PFAとFWAの年間最優秀選手賞を受賞した。彼にふさわしい賞だ。31得点と数字でも超越している。彼を残すことがカギになるのは間違いない。多忙な夏、彼が来シーズンも一緒に優勝に向けて戦ってくれるよう説得する必要がある。

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