2014-04-18

レジェンドが24年ぶりの優勝を語る


リバプールの黄金期の大成功の秘訣はなんだったんだろう?
Evans: いい選手たちだ。そしてシャンクリー、ペイズリー、フェーガン、ケニーと異なるタイプの監督がいたが、最高の選手たちを上手く選択していた。それが秘訣だったと思う。

“いなくなって存在の大きさに気づいた”ということはあったのかな?
Evans: ロニー・モーランは尻を叩くのが非常に上手かった。優勝直後から選手たちを叩きまくっていたよ。だけどそういうリアリティチェックは必要だ。もちろん数日は祝杯の時間があるわけだが、また気持ちを切り替えなくてはいけないときがくる。

今ほどの緊張感はあったの?
DALGLISH: 緊張感というのは選手たちではなく、そのほかの人たちが感じていると思う。選手たちは緊張しているようには見えない。それよりやるべきことをしっかりやろうと集中しているように見える。先代が勝ち続けているなかで優勝できないと失敗だと言われるから、そういう状況のほうが選手にとっては大変だと思う。24年ぶりの優勝をもたらすほうが気持ち良いんじゃない?今の選手たちはしっかりやっている。
EVANS: 我々の時は優勝が期待されていた。でも今シーズンは優勝の期待はなかった。チャンピオンズリーグを目指していたが、それが違うモードに変わった。これはブレンダンのおかげ。彼はマンマネージメントが非常に上手い。
RUSH: ファンは今優勝を望んでる。試合前にバスが到着したときの興奮をみればわかる。選手たちもそれが力になっている。私たちが優勝を狙っていたときも同じことがあった。

選手たちはプレッシャーを感じているようにはみえないけど?
DALGLISH: 選手たちが謙虚だからだ。そういう姿勢がここ数年でクラブに舞い戻ってきた。リバプールの選手たちはエラそうに俺たちが優勝するんだ~!って走り回るような選手じゃない。
EVANS: 今の選手たちはとにかくフットボールをまず楽しんでいるように見える。それが重圧を軽減しているんだろう。現代の選手たちは多くがただの日課にすぎないと思っていたりする。
RUSH: いいチーム精神が監督やコーチングスタッフから受け継がれている。一緒に懸命にやればどんな目標も届くってわかっているんだ。

ロイは95-97の間に優勝に近づいたから気持ちがわかるんじゃない?
EVANS: 今のチームと私のチームには違いがある。私たちは壁を乗り越えられなかった。ビッグゲームではなく、コベントリー戦でコケた。どの試合も同じ姿勢でのぞまなければコケるんだ。だからノリッチ戦は本当に大きい。チェルシー戦じゃない。ノリッチは奇妙なチームだ。5点6点取って勝てるときもあれば、全く歯が立たないときもある。だが同じ姿勢でいいスタートができれば、勝てるだけの力はある。
今あの時のタイトルレースを振り返るとどんな感じ?
EVANS: いくつか後悔していることがある。チームはもっとやれたんじゃないか、私が何かできたんじゃないか、ミスをしたんじゃないかって。たいていはそんなもんだ。あのときに学んだことは、いつ次にチャンスが巡ってくるかわからないからチャンスはできるときに掴むべきだってこと。もし今シーズン優勝できれば、やっとリバプールは苦境を脱することができる。だが厳しい戦いが待っている。相手がどのチームであれ4試合どれもタフだ。ポジティブなのは、チームは勝てるという信念があるととうところだ。私の場合はそういう状況下で滑ってしまった。

91年にアーセナルに優勝の座を譲って2位になったときは失敗だって思った?
RUSH: あの当時は2位が失敗に思えた。優勝を逃して、目を覚ますかと思ったが、96年に退団したときにもまだ優勝はできていなかった。あのときにお前たちは2014年にもまだ優勝できてないぞって言われていたら、ばかばかしいと笑っていたことだろう。時間が経てばたつほどどんどん優勝が難しくなり遠くなった。
EVANS: チャンピオンズリーグを逃すと一流の選手たちの獲得が難しくなる。だからさらに戻るのが難しくなるんだ。

タイミングの悪さは目立ったよね?リバプールがプレミアリーグ王座から転げ落ち、チャンピオンズリーグが始まり、マンチェスター・ユナイテッドの時代が始まった…
EVANS: 彼らの健闘を称えるべきだ。ユナイテッドはリバプールが成し遂げたことをやったんだ。最高の選手たちを獲得し、最強のプレーをした。我々にもいい時代があったが、彼らにもあった。それを今また違うチームが奪おうとしているのかな。それが我々リバプールであることを祈るよ。

ブレンダン・ロジャーズについてどう思う?
DALGLISH: 最高だ。結果もパフォーマンスも素晴らしい。ブレンダンはクラブと選手を先導してくれている。選手たちは彼の弟子たちだ。ブレンダンに仕え、彼の言葉を信じている。チームの価値観を信じている。あとはリバプールは謙虚に成功するチームだということを忘れないこと。それが今のチームもできている。

優勝できるかな?
DALGLISH: リーグトップになると世間は疑いだすんだ。優勝できるかって聞く前に、優勝できない理由を教えてくれ。
EVANS: 私はリバプールはやると思う。だがミスする余地は全くない。
DALGLISH: シティやチェルシーよりも優勝を望んでいるということは言えるよ。

86年に残り12試合で11勝1分になったときと似ている気が…
RUSH: あのシーズンは残り10試合というときにケニーが戻ってきたんだ。ポール・ウォルシュがいいプレーをしていて18得点だったかな。だがケニーの復帰にポールは文句を言えなくなった。何よりもチームが大事だったからね。チームスピリットは今のチームと同じような感じだった。お互いのためにプレーしてたよ。
  
当時の雰囲気は今と似てる?
EVANS: 違う。長年優勝がないから、今のほうが緊張感がある。シティ戦の雰囲気は並はずれてた。
DALGLISH: アンフィールドが満員にならない試合もあった。コーチの中で今日はどれくらいの観客が来てくれているんだろうっていう日もあった。
EVANS: サポーターがひとつになり、あれだけの応援をしている姿を見るのは嬉しいね。今はみんなが信じてる。選手たちはシティ戦で、追いつかれても絶対に勝つという闘志を見せてくれた。

優勝とは?
RUSH: 多くの人に祝福されて最高だ。みんながリバプールのことばかり話題にしてね。エヴァートンもいいシーズンを送っているから街にとっていいことだと思う。リバプールとエヴァートンが権威をふるっていた80年代を思い出すよ。またマージーサイドがフットボールシティになりつつある。

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