2014-04-09

Liverpool v Man City 守備力比較


日曜日のリヴァプール対マンチェスター・シティ戦は、相手の攻撃の脅威をどこまで抑えられるのか、守備力が注目される。ECHOによるディフェンスの比較分析✔


Simon Mignolet v Joe Hart
両選手とも今シーズンは非難を浴びている。特にイングランド代表GKジョー・ハートは8試合落とされ、コステル・パンティリモンに代わった。休ませた、という人もいる。ハートの失点率は一試合平均0.92ゴールに対し、ミニョレは1.21ゴール。リバプールの攻撃的なプレースタイルが守備のもろさに影響しているところがある。両選手ともチームの新しいプレースタイルをマスターしている。マヌエル・ペレグリーニの就任で、ハートはこれまでより足を使わざるを得なくなった。ミニョレもアンフィールドへの移籍に合わせ適応した。ボール配給の成功率はミニョレの方が上だ。ミニョレが67%に対しハートは57%。しかしビッグマッチの経験値はハートが上。ワールドクラスのストライカーたちが織り成す足技により慣れているのはハートだ。

ECHO評価:Simon Mignolet 7 - 8 Joe Hart


Martin Skrtel v Martin Demichelis
二人のマルティンが頂上対決。シュクルテルは今シーズン強固で安定したプレーを見せている。一方のデミチェリスはシティでお粗末な存在となっている。しかし、経験豊富なデミチェリスはまだ何かやれる力を持っているためレッズに油断は禁物だ。リバプールは彼の動きの鈍さを突くことだろう。ダニエル・スタリッジやラヒーム・スターリングがそこを駆使できる。デミチェリスは毎試合平均1.1回ドリブルで抜かれており、そのうち45%のチャレンジで勝っている。
一方シュクルテルはというと、相手との直接対決にはめっぽう強い。彼がドリブルを相手に許すのは2試合につき1回以下、タックルの勝率は52%だ。セルヒオ・アグエロが復帰する場合に彼のタックルの強さは必要になる。デミチェリスは今でも試合の読みは鋭い。シュクルテルよりパスのカット率は高い。レッズが流れの良いパスと素早さで彼を惑わそうと試みる際には警戒しなければらなない。そうすればアルゼンチン出身の巨大センターバックを破ることができるだろう。今シーズン非難され続けているデミチェリスだが、彼は守備的なミス(この定義は議論を呼ぶかもしれない)は何一つしていない。一方シュクルテルは3度ミスをしている。

ECHO評価: Martin Skrtel 8 - 6 Martin Demichelis


Jon Flanagan v Aleksandar Kolarov
2つのクラブの行く先を左右する二人かもしれない。情熱に溢れるエネルギッシュな地元の選手であるフラナガンは経験豊富なセルビア代表コラロフに負けずとキックオフから走り回ることだろう。フラナガンは根性と決心に溢れている選手であるというだけでなく、それが試合の多くで出ている。平均毎試合3.6回タックルを仕掛けるが、平均毎試合2度はドリブルで抜かれている。一方コラロフはタックル率毎試合1.7回と下回るが、彼を抜くのは至難の業、ドリブルは1試合1度以下しか許していない。
21歳のフラナガンは、おそらくサミエル・ナスリをワイドエリアで迎え撃つことになろう。彼のパスカット率は1試合平均1.7回、クリアランスは3.3回と堅い守りを見せている。コラロフはラヒーム・スターリングにスペースを与えまいと動くことだろう。コラロフはセットプレーのキックが上手く、左から美しいスイングでボールを蹴ることができ、毎試合平均1.1回のゴールにつながるパスを配給している。フラナガンは0.6回と比較するとコラロフのほうが上だ。

ECHO評価:Jon Flanagan 8 - 8 Aleksandar Kolarov


Daniel Agger v Vincent Kompany
世界屈指のオールマイティーなセンターバックと言われるコンパニの上をいく選手は多くない。アッガーはコンパニに似た評判を得ているが、負傷が邪魔して彼ほどのレベルに達っするポテンシャルを開花することができずにいる。コンパニが魅せる正確で優雅なプレーをアッガーもかすかに見せることがあるが、ラインを上げたプレーをしていることで彼のパフォーマンスレベルが低下している。コンパニはさらにアグレッシブさとセンターバックでは髄一の集中力を持っている。
コンパニは毎試合平均2.2回のタックルを仕掛け、パスカット率は2回、クリアランスは5.5回。アッガーもそこは劣っていない。タックルは1.5回、カット回数0.9と下回るが、クリアランスはなんとも上を行く5.7回だ。空中戦はコンパニの方が得意なようで、空中での勝率は73%。アッガーはコンパニより相手に抜かれる回数は少ない。パスに関してはアッガーが一枚上手。一試合あたりのパス数と成功率はカムパニより上だ。しかしロングパスはカンパニーのほうが正確。カウンターアタックを仕掛けられるとどうなるのか興味深い統計だ。

ECHO評価:Daniel Agger 7 - 9 Vincent Kompany


Glen Johnson v Pablo Zabaleta
右サイドのジョンソンとサバレタの機能性は互角だ。プレースタイルもほとんど変わらない。ジョンソンのほうが天性の才能を持つサイドバックタイプ、サバレタは最後の最後まで絞り出すファイターだ。この世間の評価だけで判断してはいけない。ジョンソンだって同じくらい必死でやっている。サバレタのほうがボールの扱いが優雅だ。両選手ともに22回のチャンスを作っており、パスの正確さにもほとんど差がない。
守備の面でもジョンソンとザバレタはわずかにクリアランスとパスカットに差はあるがほぼ並ぶ。ザバレタのほうがより平均3.4回と多くのタックルを仕掛けており、ジョンソンは2.4回。一方ジョンソンのほうが一対一の状況ではかなり強い。ジョンソンは攻撃力に定評のあるサイドバックだが、サバレタも攻撃を作り出すのは上手い。誰が左サイドに入れど、彼にダヴィド・シルヴァへのパスを与えぬよう警戒する必要がある。ザバレタは今シーズン5ゴールをアシストしているが、ジョンソンは2ゴール。ザバレタの1試合あたりの重要なパス数は0.8だ。この二人はブレンダン・ロジャーズとマニュアル・ペレグリーニのシステムを大いに助ける二人。両チームとも攻撃に威力があり、平均5試合で1度しかクロスを上げない。パスの成功率はリバプール83%、シティ84%というデータから、どうしようもない浮きっぱなしのボールをボックスに蹴り入れるより、ボールを持ち攻撃力にしているということがわかる。

Glen Johnson 8 - 8 Pablo Zabaleta

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こっちがホームなのでシティのSBは忙しくなるでしょうね。うちは前線からのプレスが効けばCBの能力だけで防ぐこともできるかもしれません。