バーンズの警告

クラブ史上最も偉大なスティーブン・ジェラードが憧れたレジェンドFWジョン・バーンズは、ユルゲン・クロップ新監督就任に確かな希望を見つつも、大きな目標であるリーグ優勝はまだ遠いと、期待し過ぎぬようファンに警告した。

「彼がリバプールに最適の監督だということは確かだ。リバプールを安定させ、チームのポテンシャルを最大限引き出すのが得意な監督だ。だがリバプールにリーグ優勝できるポテンシャルがあるとは思えない。優勝するためにはもっと優秀な選手を獲得する必要があるし、彼が選ばれた理由は若いドイツの選手の指導に長けているということだろう。それがここでどう働くかはわからない。だが結局は成功できるかどうかが大事で、彼はチームを魅力的で攻撃的にハイテンポでプレーさせられる優秀な監督だ。」

「今の選手たちは良い選手たちだが、アーセナルやチェルシー、マンシティ、ユナイテッドにいる選手より優秀だとは言えない。その選手で彼らより上を行きリーグ制覇できるか？だからクロップには時間が必要だ。それはファンが理解しなければいけないこと。すべてが前進し続け、1年、2年後にリーグ優勝ができていないとしても、我々が彼への信頼を失わず、ユルゲン・クロップより良い仕事ができる監督はいないと信じ続けること。」

過度の期待は重荷になると発言したクロップ監督。バーンズによると、今のチームでトップ４に入ることができれば成功と言える。

「彼にとって最も大きな壁は期待だろう。彼の力を知っているからこそ期待度がさらに上がっている。なんだか急にみんなが、すべてが上に向き、リーグ優勝も可能だとか言ってる。リーグ優勝はできないし、そういう期待は邪魔になり得る。時間を与えられれば、成功をもたらしてくれるであろう偉大な監督が来てくれた。クロップ監督就任＝リーグ優勝じゃない。まだわからない。監督には今のチームのポテンシャルを引き出すということしかできない。ポテンシャルを最大限引き出した結果がトップ４だというなら、彼は成功できるだろう。」

「現実的にリバプールが目指せるのはトップ4だ。ブレンダン・ロジャーズがいたときにも4位に4ポイント差だった。リーグはどのチームも安定していないし、チェルシーの順位をみればそれがよく分かる。マンチェスター・シティはあまり調子が良くないけど上位にいる。だから開幕いいスタートができなかったとはいえ、我々はトップ4からそこまで離れていない。だからユルゲン・クロップのもとでもトップ4は現実的な目標だと思うし、それ以上はボーナスだ。」