2015-10-20

クロップ効果に大満足のキャラガー


ユルゲン・クロップのリバプール監督としての初戦を振り返り、Sky Sports内でジェイミー・キャラガーは、3日間の準備で初戦からクロップのプレースタイルが早速見えたことを高く評価した。

「とても良かったと思う。初戦からこれだけアイデアをチームに植えつけられる監督はそういないが、クロップはそれをやってのけた。監督として彼がどういうプレーをするかっていうのは多くのメディアで読んだ。プレッシングや走行距離っていうようなことがよく取り上げられていた。カウンタープレスがドルトムントでは大きな鍵だったし、リバプールでもそうなりそうだ。クロップはボールを持った相手選手1人に対し、4~5人の選手でプレスすることを好む。この切替が得点するチャンスを生み出すと考えているんだ。」

「この試合でもボールを失った瞬間にボールを取りかえすまでプレスし続けていた。とてもチームがまとまっていたし、2~3日の練習でここまでできてる。何が変わったかというと、この短い時間でこれだけの変化を出せたということがまず変化だ。こんなに早くチームが変われるチームは少ない。プレスと守備という点から見て、リバプールの走行距離をみると、まるでもう一人ピッチに選手がいたかのようなデータだ。走行距離の増加は大きい。スポーツ科学というのはサッカーにとってとても重要な部門で、選手にこれだけ高強度のプレスをさせることができるってことがわかる。」

2015/16 リバプールの総走行距離とスプリント数 (Sky Sports)
「リバプールは常にボールを追っかけ、ポゼッションが30%以下というようなチームじゃなかった。スパーズよりポゼッション率は高く、彼らよりも長く走った。俺が気に入ったのは、バックからフロントまでチーム全体がとてもコンパクトにまとまっていたこと。チームに合ったシステムでプレーした上に、さらにプレッシングができるポジションだった。2~3日間の練習の成果は十分ピッチで見れたと思う。」

 「こういうプレシングをするチームはリバプールだけではないが、初戦でこれだけチームがまとまっていたというのが何より良かった。コウチーニョとララーナはボールが中盤を抜けないように止める役だったから、トッテナムが必然的にワイドから攻撃を仕掛けなければいけない状況を作り、そこにさらにプレスをかけた。チームでの練習が3日間でこれだけチームの統一感が出たのはすごい。トッテナムの選手たちに今日の試合は楽しめたかって聞いてみれば、きっと悪夢だったと言うだろう。」

「リバプールの今後の対戦相手は、こんなにプレスされたらタフだし、楽しめないかもって考えているだろう。リバプールが練習したのはランニングだけとかいう話も聞いたが、どのチームも走る練習はするべきだ。でもしないのが現実。クロップはその練習をしっかりやり、最初の試合で成果をみせたということは評価されるべきだ。」


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