2015-10-11

クラブの人気再燃


Jamie Carrager for Daily Mail

リバプールファンに、『ラファ・ベニテスについて一番印象に残っていることは?』と聞くと、かの有名な、マンチェスター・ユナイテッドを口撃した’事実’会見だと言うだろう。あの劇的な逆転で05年チャンピオンンズリーグ優勝したのと同じ監督だ。ベニテスとジェラルド・ウーリエはクラブ史上これまで唯一の外国人監督だった。アンフィールドで尊敬され、定評のある監督だが、すごく愛されていたわけではなかった。リバプールに成功をもたらしたが、アーセン・ヴェンゲルやジョゼ・モウリーニョのような外の人間にも評価されるような監督ではない。ウーリエとベニテスはそれほどのカリスマ性はなく、誰しもの愛される存在でなかった。 

ユルゲン・クロップは違う。彼はカリスマ性と自信を持った監督で、就任会見ではジョークを飛ばし、会見を盛り上げ、終始満面の笑みだった。彼はベニテスやウーリエより大きな注目を集めることだろう。国中の人々がすぐに彼を好きになったはずだ。彼の就任はリバプールだけでなく、プレミアリーグにとって大きい。モウリーニョが初めてチェルシーに来た時のようだ。彼が就任した時は、彼が何を言うのかと、毎度会見から目が離せなかった。彼はチャンピオンズリーグで対戦をする敵陣だったが、彼は愛嬌があった。きっとそう思っていたのは俺だけではなかったと思う。クロップがそういう存在になると思う。みんな彼の発言が気になって仕方ない。彼ならリバプールの人気を再び取り戻してくれる。これからみんながリバプールの試合から目が離せなくなる。

今後の課題は、クロップが彼がドルトムントで見せたスタイルとパッションをリバプールで再現できるのかどうか。非常に素早く、アグレッシブでエキサイティングで誰もが観ていて楽しいチームだった。多額の補強をせずして、クロップは国内リーグでバイエルン・ミュンヘンを破り、チャンピオンズリーグでレアル・マドリードを打破した。中立のフットボールファンはみんなドルトムントの優勝を願っていた。同じことをリバプールで実現してほしい。楽にはいかないし、時間はかかる。今のチームはプレミアリーグのベストチームではないし、クロップは会見で"私は魔法使いではない"と強調していた。だが選手たちは必死になるだろう。選手全員が新監督の会見に釘付けだったろう。みんな『早くこの監督のためにプレーしたい』と考えていたはずだ。

0 件のコメント: