1人の手によってではなく、クラブ全体の利益になるようバランスの取れた決定をするために設けられたトランスファー・コミッティだったが、結局多額の投資をしながら誰も満足いかない成果を生み出すことになった。ロジャーズは決定権を持っており、監督の意に反する選手の獲得はなかったが、投資価値の証明を求められたりと摩擦も少なくなかったという。
ロジャーズが強く希望し獲得した選手
ファビオ・ボリーニ、ジョー・アレン、アダム・ララーナ、デヤン・ロヴレン、リッキー・ランバート、ダニー・イングス、ジェームズ・ミルナー、クリスティアン・ベンテケ
ダニエル・スタリッジ、フィリペ・コウチーニョ、ママドゥ・サコー、エムレ・チャン、アルベルト・モレノ、ルイス・アルベルト、イアゴ・アスパス、ラザル・マルコヴィッチ、ディヴォック・オリジ、ロベルト・フィルミーノ
その委員会メンバーをご紹介。
ブレンダン・ロジャーズ ファーストチーム(元)監督
マイク・ゴードン Fenway Sports Group取締役社長
委員会の財布を握る。交渉に同行することもある。
Note: メディアに注目されるのを嫌うためあまり公の場に顔を出さない。FSGの12%株式を保有している(ジョン・W・ヘンリー40%所有)。
イアン・エア リバプールFC運営最高責任者(CEO)
アンフィールドとボストンの架け橋役となり、代理人や選手との契約交渉を行う。移籍交渉のカギを握る存在である。
Note: ビル・シャンクリー時代を知る熱烈なリバプールサポーターで、元英国海軍
デイヴ・ファロウズ ヘッドリクルートメント
最新技術を駆使し選手を分析する。世界中のネットワークを駆使しスカウティングコーディネート(日程調整、報告)。ロジャーズが弱いと思うポジションを指摘すれば、ファロウズがロジャーズの求めるタイプの獲得候補リストを打ち出す。
Note: 元マンチェスター・シティスカウト&リクルートメント担当、元ボルトンパフォーマンスアナリスト
バリー・ハンター チーフスカウト
世界各地のスカウトからの推薦を受け、委員会に詳細報告を行う。
Note: 元北アイルランド代表DF。2004年指導者としてキャリアを積み始め、2006年ブラックバーンでスカウトに転身する。その後ノリッチ・シティ、マンチェスター・シティ(イタリア、スイス、ロシア市場担当)でスカウトを務める。2012年リバプールのスカウトに就任。
マイケル・エドワーズ テクニカル・パフォーマンスダイレクター
加入当時は試合選手データを集めレポートを作成する分析を担当していたが、コモリ氏退団後にパフォーマンス&分析の部長を任される。統計を駆使し、市場での価値を見出す彼のマネーボール方式がFSGに高く評価され、2013年にテクニカルパフォーマンスダイレクターに昇進。世界中のリーグからデータを集め、スカウティングに生かしている。
Note: 2003-2009ポーツマスでパフォーマンス分析部長を務めたのちトッテナムへ。そこでダミエン・コモリが感銘を受け、2011年リバプールからオファーを受ける。
Source: Liverpool Echo
0 件のコメント:
コメントを投稿