2015-10-24

ドローは半分勝利



リーグ戦の初ホームゲームを控え、就任後初勝利を狙うユルゲン・クロップはサウサンプトンを研究中。

「サウサンプトンのチーム研究を始めた。かなり彼らに関する知識は増えたよ。チェルシー戦もすべて見た。相手選手たちの強みもわかっている。非常にまとまりがあり、6人の選手でプレスをするから、スペースを見つけられると思う。」

ストライカー危機のリバプールに対し、サウサンプトンはエースのグラツィアーノ・ペッレが絶好調。

「彼はとてもフィジカルが強い、優秀なストライカーだ。とても調子がいいしね。レスター戦も勝てるような内容だった。我々はボールを回す力はあるが、もしそれができないとなればロングボールを使う方法もある。相手にとっても同じ。プレーすることを狙うが、できなければペッレがゴール前にいる。」

ルビン・カザン戦から中2日と各選手のフィジカル状態を見ながらの厳しいチームセレクションとなる。スタリッジの復帰は難しく、負傷から復帰したばかりのベンテケとフィルミーノに頼ることになるかもしれない。

「ベンテケとフィルミーノを起用するという選択肢はある。二人はチーム練習を2度しかしていないが、通常だと早過ぎるが、試合でよくやったと思う。クリスチャンはアンラッキーでポストを叩いたし、ロベルトは時間が経つごとに良くなっていった。二人は日曜日も重要なオプションになりそうだ。」

ワントップを好むクロップだが、スタリッジ復帰後はベンテケとのツートップもあり得る?

「いい選手たちはみんな一緒にプレーできる。どうプレーするのかによるがね。だがそういうことを考え出すのは選手がフィットしてからだ。いつ二人が一緒にプレーできるのかわからない状況ではなんとも言えない。前にいるだけの選手を2人も3人も同時にプレーさせることはできない。スタリッジとベンテケが一緒にプレーするにはチームとの連携を考慮しなけばらなない。」

「私は『スタリッジがいたら、これができるのに』とか、『ベンテケがいたらこうする』とか絶対言わない。今いる選手でとても満足している。ストライカーは必要ないと言ってるわけじゃない。試合では最後のボールをネットに入れるフィニッシャーを必要とする場面がある。でもそういう選手が何らかの理由でプレーできない、又はフィットしていないのであれば、いる選手でそれができる可能性を最大限に高めなければいけない。」

ピッチ傍の熱い男クロップの熱を感じフル回転している選手たちだが、試合中は冷静な判断をすることが求められる。

「ルビンにリードを許した時のチームのリアクションは、たった1点でまだ試合途中だったのに選手たちは8-0で勝つつもりだったのに!というような感じだった。冷静さが足りない時があるから、そこは改善しなければならない。守備はたいていは良く出来ていたと思う。攻撃は良い場面がいくつもあったが完璧ではなかったね。そこをもっと改善していきたい。もっと冷静になり、ベターな判断をしないといけない。」

初勝利を狙うが、プレミアリーグはそう簡単に行かないということも熟知。ここまで2試合ドローとまだ負け知らず。ポジティブなクロップは、ドローは半分勝利したようなもの!とどこまでも前向き。

「来る前から非常に難しい仕事だというのは予想していた。楽な道がいいなら、もっとホリディを楽しんでたさ。プレミアリーグはとても勝つのが難しいリーグ。私はドルトムントでの1シーズン目は15試合ドローだった。負けたのは4試合だけだったがドローは15試合もあった。考え方によっては、ドローは半分勝利だ。」



0 件のコメント: