ペップ・グアルディオラが'止められないチーム'と語ったヘビーメタルのように激しいサッカーをするユルゲン・クロップのチームの強さの秘訣は走力。ゲーゲンプレッシングを応用した縦でスピードが鍵になる。FourFourTwoのインタビュー内で元フラムDFティム・ホーグラントはマインツでユルゲン・クロップのもとでプレーした経験から、クロップがチームに求める最低条件は結果より走ることであると明かした。
「走って走って走りまくる。それだけだ。彼のプレースタイルで一番重要なのは走ること。チーム全体で毎試合必ず120kmを走る必要がある。最低120kmだぞ。」
Mr.モチベーターとしても知られるクロップ。チーム全員のモチベーションを上げてくれる。
「彼はスピーチがすごく上手い。ピッチに出てプレーしたいって思わせてくれる。モチベーションを上げると言う点ではこれまで出会った監督で一番上手い。テクニカルエリアで狂ったように声を上げるときもある。でもそれがさらにモチベーションにもなるんだ。彼はできるところまで押し上げてくれる。」
ドルトムントで5年間クロップのもとでプレーしたDFパトリック・オウォモイエラもやはり最低総距離が120kmを課されていたと明かす。
「ドルムントでも同じだったよ。毎試合120km走ることが絶対条件だと言ってた。毎試合120km走れるようになってからは負かすのが難しい強いチームになっていった。その目標を達成できた時にはご褒美として1日休みをくれた。彼は120km走ることができれば勝てるって考えていたんだ。そのプランがうまく行くとわかってからはチームも走るのが楽になった。」
「トレーニングは毎日違うメニューだった。練習は走るだけってことは絶対にない。ボールを持って走るか、ボールに向かって走るかっていう練習をする。彼はチームに必要なものを見極める目を持ってる。長年で少しづつ変わった。何年も同じことを繰り返していると、習慣化してしまうから、時に正すこともあった。」
元ドルトムントユースコーチのギャリー・ゴードン氏はクロップのチーム作りは各選手の限界を知ることから始まるという。
「彼は相手より自分の選手たちをまず見る。選手たちそれぞれと会話をして、指導して、限界まで追いやる。まず各選手がどこまでやれるのか限界を知りたがる。彼が選手たちからしっかり支持されるかどうかもカギになる。彼は選手全員からさらに力を引き出すことのできる監督だ。」
走るのが最も得意なレッドはジェームズ・ミルナー。今季ここまで1試合平均12.29km走行している。6節までリーグトップの走行距離を記録していた。チームで1試合走行距離120kmを達成するには、アウトフィールドの選手がミルナー並みに走らなければいけない計算となる。今後数週間かけて、クロップがそれぞれの選手の限度を見極めるとみられている。
5 件のコメント:
120km!?
そう書いてありますね
1試合のチームの総走行距離の話じゃないの?
ミルナー並み!?
1試合のチームの総走行距離の話!?
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